概要
1945年8月6日に広島、同9日に長崎に投下された原子爆弾のの俗称で、「ピカッと光って、ドーンと爆発音がした」ことから名づけられた俗称で「ピカ」ともいわれる。
投下当時、日本で原爆の存在は(核兵器開発研究をしていた軍の一部を除き)一切知られていなかったので、おそらくは被爆者の間で自然発生した呼称と思われる(アメリカから原爆と発表されるまで、新聞などでは「新型爆弾」とも言われていた)。
丸木位里・赤松俊子夫妻の絵本等、原爆を題材とした各種出版本、作品の題名となっていることも多い。
とりわけ有名なのが 木下蓮三・木下小夜子夫妻が1978年に発表した広島を舞台とした短編アニメで、前半は8月6日の8時15分までの広島の最後の日常風景を描いているが、8時15分の原爆投下後は様相が一変し、爆風の直撃を浴びながらドロドロに溶かされる親子の描写など地獄と表現しても到底生ぬるいほどの凄惨な絵図となっている。
描写の悲惨さは同じく広島原爆を題材とした「はだしのゲン」と同じか、あるいはそれ以上に酷い、惨いとも評価されている。