アーサー(魔法使いの約束)
あーさー
賢者様、私たちと共に〈大いなる厄災〉から世界を救いましょう。
人物
人に寄り添う丁寧親切で気品のある物腰と、穢れのない純真で公正公平な性格、華々しくも爽やかな容姿はまさに物語の中の王子様。中央の国の初代国王アレク・グランヴェルに容姿や性格がよく似ている。
病で療養中の現国王に代わり、寝る間も惜しんで様々な政務に励んで業績を積み重ねており、魔法使いであることを周知されながらも非常に高い国民人気を誇る。
「王子」としての自分と「魔法使い」としての自分、どちらを優先するべきか悩みながらも、未だ溝の深い人間と魔法使いを繋ぐ存在になれるよう努力している頑張り屋。魔法使いだということで人を怖がらせることがないよう、あまり怒らないように気を付けているらしい。
騎士団長を務めていたカインは元直属の部下で、主従関係でありながらも気の置けない友人や兄弟のような親しい仲。
中央の魔法使いでありながら、北の国で育ったため気質や考え方が北の国に近いところがある。
年若い賢者の魔法使い達の中では最も魔力が強く、北の国でオズと共に暮らしていた影響から、攻撃魔法も得意。魔法舎で行われた徒競走では21人中4位につけており、これは鍛錬組(カイン、シノ、レノックスら)を除けばトップの成績。
クリームシチューが好物。
※ ※ ※ 以下ネタバレ注意 ※ ※ ※ |
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普段陰りを一切見せないアーサーからは想像しがたいが、実の母に捨てられた過去がある。
実の母である王妃は魔法使いを産んだことで「王妃の正体は魔女なのではないか」と噂されて気を病み、忠実な臣下たちに僅か4才の幼いアーサーを捨ててくるよう指示してしまった。
北の国に置き去りにされ、猛吹雪の中で為す術もなく死にかけていたアーサーだが、オズの気まぐれによって一命をとりとめる。
命の恩人であり育ての親でもあるオズを心から敬愛しており、オズによって世界が混乱に陥ったという歴史を虚偽だと信じて公務の合間を縫い歴史書から記述を削除・訂正しているが、オズが悪逆の限りを尽くしたことは残念ながら事実である。
オズを介してスノウとホワイト、フィガロとは幼い頃から交友があり、孫や親戚の子のように可愛がられている。
13歳の時に国王が病に倒れて北の国から中央の国へ連れ戻された際、オズから詳細を説明されることがなかったため「また捨てられてしまった」と感じているのか、王子や魔法使いといった役割を除いた自分自身には価値がないと思っているような節がある。
それが影響してか、高貴な身分でありながらお供もつけずに危険のある場所に率先して乗り込むなど、オズと臣下たちの肝を冷やすこともしばしば。
現在も王妃との関係は改善されていないが、悪いのは王妃ではなく、王妃を追いつめた魔法使いへの偏見であり、偏見によって苦しめられる親や、捨てられる幼い魔法使いがこれ以上生まれないように人間と魔法使いの相互理解を深めることが自分の役目だと話す。
メインストーリー第二章のネタバレ
実はスノウ・ホワイトの予言で近い将来、大いなる厄災との闘いで死ぬことを予言されている。双子の予言は百発百中であり、この予言について知っているのは魔法舎の一部の魔法使いのみ。ただし、「強い魔力を持つ魔法使いは自分の死期を悟ることが出来る」という性質からアーサー本人も自分が長生きしないことを薄々悟っており、その不安をカインにのみ吐露していた。