富田勢源
とだせいげん
戦国時代(室町時代末期)の剣豪。
経歴
生没年不詳。生年は大永3年もしくは4年(1523年もしくは1524年)との説もある。
越前朝倉氏の家臣・冨田長家の子供として生まれ、元服後も朝倉氏の家臣として仕えていた。が、眼病を患いほぼ盲目となったため家督を弟の景政に譲り剃髪。剃髪後は「勢源」と号し、冨田五郎左衛門入道勢源とも呼ばれた。
剣術の流派である中条流(ちゅうじょうりゅう)を受け継ぎ、さらに中条流の正統は代々冨田家が継承し発展させたことから、一般的に中条流は冨田流(とだりゅう)と呼ばれるようになった。
一説では佐々木小次郎の師匠とも言われている。一刀流の開祖となる伊藤一刀斎の師・鐘捲自斎(鐘巻流)も勢源の弟子だとされているが、弟・景政の弟子だという説もある。