概要
2003年10月1日角川ビーンズ文庫から発行
イラストは本編に引き続き松本テマリが担当
224ページで構成
内容
序
導入部
リヒャルト・デューターの祖先と現シマロンを支配するベラール家の攻防
シマロン建国の経過の一部が描かれている。
本編
1938年アメリカとドイツ付近を舞台として話が展開
祖母ヘイゼル・グレイブスの稼業トレジャーハンターを受け継いだエイプリル・グレイブスは亡き祖母の遺品を取り戻すためナチス支配下のドイツへと赴く。
ドイツで祖母の遺品『鏡の水底』を追う最中、ドイツ人ナチス親衛隊(SS)リヒャルト・デューターと出会うこととなる。
彼は禁忌の箱『鏡の水底』の秘密を知っており、更に別の箱『風の終わり』の鍵を代々保有していた。
その箱の危険さを知っている二人は『鏡の水底』を葬るためナチスの目を欺きながら奔走することになる。
その他
時代は変わり1980年代アメリカ
エイプリルの孫クリスタル・グレイブスの視点で描かれる。
コンラッドが登場
登場人物
主人公。祖母の稼業を継ぎトレジャー・ハンターとなる。ボストン育ちの18歳。
ドイツ人。27歳の軍人。『風の終わり』の鍵を所有。先祖は現シマロンによって滅ぼされた王家。コンラッドとは遠い親戚にあたる。
エイプリルの相棒。年齢不詳の中国人。美人な奥さんがいる。特技は飛行機の操縦。
フランス人医師。箱の秘密を知っている。
地球の魔王
ドイツ人。金髪碧眼。リヒャルトと同じくナチス親衛隊の中尉。リヒャルトとは犬猿の仲。既婚者好き。
エイプリルの祖母。トレジャー・ハンター。二年前に焼死とされている。