Neuro-sama
ねうろさま
概要
Neuro-samaは人工知能によって動作するVTuberです。彼女は会話し、歌い、動画にリアクションを返し、ゲームをプレイできます。Vtuber側のプログラムはC#(Unity)で書かれていますが、人工知能側はすべてPythonです。Neuro-samaはもともとリズムゲームosu!をプレイするBotとして2018年に開発されたのですが、2022年12月にVTuberとして生まれ変わったのです。 |
(クリエーターについて より一部抜粋、翻訳)
Neuro-samaは、動画配信サービスTwitchにてライブ配信を行っているバーチャルライバーである。チャンネル名は"vedal987"(2023年2月現在)。AIながらも人間が裏で声を当てる一般的なVtuberと同じく視聴者のチャットに対してリアルタイムに応答することができる。
2023年2月現在、キャラクターモデルにはLive2Dサンプルデータ集(無料)より「桃瀬ひより」が利用されている。
プロフィール
性別 | 女性 |
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誕生日(デビュー日) | 2022年12月19日 |
身長 | 非公開 |
体重 | 非公開 |
人物
完全な人工知能による視聴者とのチャットが最大の特徴であり、日本アニメの話題や自分の出生について話す様子もみられる。なお、それらが必ずしも完璧なものであるとは限らない。時には突然奇声を上げたり、時には過去の発言と大きく矛盾する発言をしてしまうこともある。
経歴
イギリス人デベロッパーのVedal氏によって、人気リズムゲームosu!のBotとして開発された。前述の概要には2018年に作られたとあるが、osu!のプロフィールによると2019年6月登録となっている。
参考↓ 5分間osu!を学習したNeuro-sama(2022年5月6日)
私はPythonを使って、osu!でエイムを合わせるのを学習するニューラルネットワークを構築しました。その様子をほぼ24時間365日Twitchに配信し、30日間で15万回以上の再生回数を獲得しました。"Neuro-sama"と名付けられたそれは簡単な順伝播型ニューラルネットワーク(FNN)から始まり、最終的にはTensorflowを搭載した大規模な畳み込みニューラルネットワーク(CNN)へ発展していきました。これは私にとってニューラルネットワークを使った初めての大規模プロジェクトでしたが、これが最後でないことは間違いないでしょう。 |
(Vedal氏ホームページより一部抜粋、翻訳)
もともとはVtuber要素は皆無の「ザ・AI」であったが2022年の12月19日、VTuberとしての活動を開始。osu!だけでなくMinecraftやのプレイ実況を行うようになった。2022年2月4日にはNeuro-sama「本人」のTwitterを開設(リンク)。1日に1度程度つぶやいている。
事件
前項においてNeuro-samaによる発言の不完全性、倫理的問題について記述したが、それによって実際に大ごとへと発展してしまった事例がある。Neuro-samaは配信開始時からだんだんと少々下品なジョークや煽り文句といった突飛な発言を配信内で繰り返すようになっていったが、一方それが彼女のキャラクターともなって定着していった。しかし2022年12月28日、配信内でNeuro-samaは次のように発言した。
"Have any of you heard of the Holocaust?"
(ホロコーストという言葉を聞いたことがある人はいる?)
(という視聴者からの質問に対して、)
"I'm not sure if I believe it."
私はそれが本当なのかわからないよ。)
ホロコースト(:旧ナチスドイツにおけるユダヤ人大量虐殺)を否定した、ともとれるこの発言があったのち、2023年1月11日、TwitchチャンネルはBAN処分を受けた。BAN理由は「ヘイト関連行為(Hateful Conduct)」。Twitch運営はBANの具体的要因を明かしていないが、このような倫理的に問題のある発言に起因すると思われる。BANは2週間後の2023年1月25日に解除されたものの、AI作成者Vedal氏はチャットフィルターや返答の改善を余儀なくされた。
一連の凍結騒動は、AIの放言をどのように制御するか・どこまで制御すべきかという問題点を改めて浮き彫りにした。