概要
支那とは、現在中華人民共和国及び中華民国が存在する地域に対して用いられる呼称の一つ。
呼称の由来には諸説あるが、一説には「秦」が現在のインドで転訛して「シナ」「チーナ」になったといわれる。「支那」の表記は、仏教が隋に伝来した際、これを漢字で音写したものである。また、英語の「China」も、「シナ」「チーナ」を語源としている。
「支那」は、漢民族とその土地・文化等に用いられる、王朝や政権の変遷を超えた国号としても使用可能な呼称であるが、1930年(昭和5年)、中華民国から呼称を変更するよう要請があって以降はこの呼称は避けられており、それは中華民国の後継国家を自認する中華人民共和国との国交が樹立されて以降も継続されている。