概要
センター試験の後継となる試験であり、独立行政法人大学入試センターによって2021年度より施行されている。
科目別
英語
センター時代のアクセント・語彙文法問題が廃止され、筆記200、リスニング50だった配点がリーディング100、リスニング100という比率になっていることが大きな特徴。
リーディングは試験時間80分だが、普通に解いているだけでは80分では到底終わらない。
出題される文章も「実用性」を意識しているためかパンフレット形式だったり図解付きのマニュアル形式だったりと独特で、英語力というより情報処理能力に偏重している。
リスニングは1回しか流れないものが多い。特に後半は1回しか流れないのに講義形式の会話文を聞き取りつつ表やグラフにもしっかり目を通さねばならない問題など、なかなかにハイレベル。
【大☆惨☆事】2022年度数学ⅠAの悲劇*
2022年、前年に引き続き第2回目の共通テスト、数学ⅠA。過去の事例から見て、「2年目は難化する」とある程度推測されてはいたものの、実際、平均点はなんと37.96点。
旧センター試験を含めても、歴代最低の平均点を記録するという異常事態に発展した。
このようにやらかした事態になってしまった問題点はいくらでも挙げられるが、試験時間70分しかないということをまるで考慮していないキチガイレベルの難度、量の多さ、問題文の長さなどが主な元凶かもしれない。
これには、受験生だけでなく教育現場からもかなり批判されている。
ちなみに、ⅡBも平均点42.06点という事件になっているがⅠAのインパクトが大きすぎて影が薄くなっているのは内緒。
2023年、科拳
2023年度大学入学共通テスト、世界史Bの問題において古代中国の官吏登用制度である科挙が、科拳と誤記されてしまっていた。本来の科挙が経典や詩などを扱うものであったばかりに、Twitter上では「武の官吏登用制度が生まれてしまった」とさんざんネタにされた。
大事な共通試験、問題配布の段階でいきなり訂正用紙によってインパクトの強い誤字を知らされ緊張のほぐれた受験生もいたことだろう。その誤文は、
朝鮮の知識人が、科拳を採用せず広く人材を求めない日本を批判した。」
というもの。
あまり拡散されなかったが、ウマイヤ朝のカリフ「ムアーウィヤ」が「ムアーウィア」になっていたりもした。