概要
鉄道は公共交通機関であり、利用の際はどうしても他人との接触が生じるため、乗り鉄や撮り鉄は一人で楽しむことはほぼ出来ない。
しかし、模型鉄は対象が模型であるため、インドアで一人静かに楽しめる数少ない鉄道趣味である。
同様の楽しみ方に収集鉄(グッズや中古部品のコレクション)や時刻表鉄(時刻表の読解)がある。
昨今の撮り鉄の迷惑行為から撮り鉄の中には鉄道会社への配慮、撮影用の「公共交通機関ではない電車」あるいは(自分が望む構図での)「撮影の助けになる道具」を望んで、などの理由で流れていく者も多い。
通常は購入した鉄道模型を観賞もしくはレイアウトで走行させて楽しむのだが、通になるとウェザリング(汚し塗装)やサードパーティーのパーツを組み込んで更なる精密化を行う。
突き詰めれば、工作により既製品を改造、もしくは全自作により製品化されていない形式や仕様を作り出したりと、非常に奥深い世界である。
また、レイアウトを作成する場合は、限られたスペースをいかに有効に使い、理想の配線や情景を仕上げるかを考える必要があり、これも楽しみの一つである。
レイアウトを敷くスペースが自宅に無くても、都市部のレンタルレイアウト(ポポンデッタなど)に車両を持ち込めば走行させることが出来る。
鉄道模型は非常に高価であり、Nゲージの車両セットでも万単位の出費は当たり前である。
このため、模型鉄を続けるにはそれなりの経済力を要する。
「若者の貧困」が叫ばれる現在、欲しい製品が複数重なってしまった月は、みんな四苦八苦してなんとかやりくりをしているのである。