模型鉄
もけいてつ
概要
鉄道は公共交通機関であり、利用の際はどうしても他人との接触が生じるため、乗り鉄や撮り鉄は一人で楽しむことはほぼ出来ない。
しかし、模型鉄は対象が模型であるため、インドアで一人静かに楽しめる数少ない鉄道趣味である。
同様の楽しみ方に収集鉄(グッズや中古部品のコレクション)や時刻表鉄(時刻表の読解)がある。
通常は購入した鉄道模型を観賞もしくはレイアウトで走行させて楽しむのだが、通になるとウェザリング(汚し塗装)やサードパーティーのパーツを組み込んで更なる精密化を行う。
突き詰めれば、工作により既製品を改造、もしくは全自作により製品化されていない形式や仕様を作り出したりと、非常に奥深い世界である。
また、レイアウトを作成する場合は、限られたスペースをいかに有効に使い、理想の配線や情景を仕上げるかを考える必要があり、これも楽しみの一つである。
レイアウトを敷くスペースが自宅に無くても、都市部のレンタルレイアウト(ポポンデッタなど)に車両を持ち込めば走行させることが出来る。
鉄道模型は非常に高価であり、Nゲージの車両セットでも万単位の出費は当たり前である。近年では円安や物価高騰が重なり、1990年代と比べて価格が2倍以上に跳ね上がった製品すらある。
このため、模型鉄を続けるにはそれなりの経済力を要する。
「若者の貧困」が叫ばれる現在、欲しい製品が複数重なってしまった月は、みんな四苦八苦してなんとかやりくりをしているのである。
同一系列の欲しい車両が別々のセットに分散収録も当然ある。調達手段としては以下の2例が考えられる。
- KATOでは特別企画品を除いてAssyパーツを組み立てる手段が存在する。
- 中古ショップで売られている車両を調達する手もあるが、プレミアが付く、パーツ欠落などのリスクが多く運任せである。また、劣悪な状態を店の人が見落としたまま高価で売られる事もあり、それなりの鑑定眼を身に付ける必要がある。