概要
以前からパワーストーンという言葉があるが、霊石はパワーストーンとは違うものだ。
パワーストーンのパワーとは、石の種類そのものにあるとされる超自然的な力や効果であるが、霊石とは、元の石のパワーとは別物の何らかの力や霊がプラスされた石の事を指す。
そのプラスのものは、龍神や座敷童子、天使などの霊物だったり、霊能者や祈祷師や自称神職の霊力ということもある。
上記の通り、霊能者の力をプラスした石も霊石の定義には入るが、殆ど見かけない。
主流だったり人気がある霊石は、座敷童子や龍などの意識のある個体の霊物を宿しており、持ち主を甘やかし全肯定して欲を叶えてくれるものである。
パワーストーンとは別の付加価値が付いているので、少なくてもゼロが一つ以上増えた価格で販売することが可能である。
ご利益はそりゃもう欲の…星の数ほどある。
近年は派生として叶石、凄石など様々な名称の霊石が続々誕生し販売されているが、売れ行きは良いらしい。
現状
2022年以降急増。数万円で購入されることが多い。
顔が見えなく、誰でもプロフィール上では霊能者と名乗れるためか、メルカリでは笑えるぐらい出品者が急増している。それでも売れる。あまりにも競合が増えた為に、差別化目的で新しい名称の霊石が続々と誕生しているようだ。
数年前から複数の販売者を渡り歩き高額な霊石を購入している人も多いが、そういうプロの購入者は古参の出品者の開運グッズは全て買い尽くしてしまっており、常に新しい霊能者は居ないか探している。
そのため、霊石販売はどれだけ出品者が増えても新規参入し易いブルーオーシャンなビジネスとされている。
霊石を販売している出品者は、自称霊能者や祈祷師が多く、霊石以外にも複数の高額な開運グッズや祈祷商品を出品していることが多い。
昔問題になった雑誌の開運商法のように、お客様の喜びの声や願いが叶った体験談を誇大広告気味に掲載していることも多く見かけられる。
形状
ブレスレットや一粒石など様々。石なら霊石と呼べる。
石そのものは水晶などの一般的なパワーストーンなどの他、その辺の石ころをタダで拾ってきたとしか思えないものまである。
効果
一つ売るごとに販売者の金運を爆上げする。
縁結び・宝くじ高額当選など、欲望の数だけある。
真偽は「個人の感想なので効果を保証するものではありません」という便利な免罪符のお陰でいくらでもごまかしが利くため、まさに「信じるか信じないかはあなた次第」。
絶対叶うと言う販売者もいるが、いつ叶うかは保証されていない。
大金を払って何個も買ったのに叶わない、詐欺じゃないか？と販売者に文句を言うと・・・。
「ネガティブな思いのせいで叶わない。そのネガティブが悪い波動を引き寄せている。」
「信心が足りないから神様が離れた。」
「９割の人間はすぐに願いが叶うが、貴方の場合は特に強い貧乏神が憑いており妨害されている。」
「先祖の業と前世で積み重ねた他人からの恨みが原因で不幸が続いている。」
「効果を急いではいけない。適切な時に必ず叶う。」
などのお言葉を頂くお決まりパターンがある。
