航空戦艦
こうくうせんかん
航空母艦に準ずる航空機運用能力を持った戦艦。
概要
列強の多くで計画されたが以下の点での問題点が解決されなかったため
改装も含めて実現に至ったのは伊勢型戦艦の伊勢、日向のみである。
- 主砲使用時の制動問題。
- 主砲の爆風問題。
- 離着陸時の滑走距離。
滑走距離よりの問題に関しては
- カタパルトを用いた発艦
- 他艦による改修
- 水上機を用いる
などの手段で解決可能だったため、最終的には伊勢型においては水上機を射出する方式に落ち着いている。ただし使用機の開発が遅れたため員数が揃わず航空機運用能力が発揮されることはなかった。もっとも、改装が無駄だったわけではなく、格納庫を物資の輸送用に転用したほか、後部の飛行甲板には高角砲や12cm28連装噴進砲を針山の如く装備し、重武装の護衛艦兼輸送艦として威力を発揮した。
また第二次大戦後には回転翼機(ヘリコプター)や垂直離着陸機(S/VTOL)ハリアーなどが出来たためアイオワ級戦艦の航空戦艦改装プランが現実味を帯びてきたが、机上プランに終始し実現することはなかった。