佐野ユージ
さのゆーじ
概要
元々は典型的なブラック企業で働くしがない社畜だったのだが、自宅にて仕事を持ち帰って励んでいると、操作してるパソコンの画面に不可思議なメッセージが表示される。
それを『パソコンの不具合』と判断したユージはパソコンの再起動を試みるが、突然異世界に飛ばされてしまう。
異世界に飛ばされたユージは「これは自分が見ている夢なのかもしれない」と思いながらも、行動を開始するのだった……
賢者
前述の通り、ユージ自身は異世界に来て間もない頃は魔法の素質どころか特別な能力などない一般人そのものだったが、発見した小屋の本棚に納められていた魔導書を読むことで(そして後述するスライムの助けもあって)数々の魔法やスキルを習得し、能力値が爆発的に上昇して『賢者』の二つ名を得ると同時に、それを名乗るに相応しい存在へと変貌を遂げる。
攻撃魔法
ユージの主な攻撃手段、本来の攻撃魔法は杖と詠唱を必要とする(杖はなくても攻撃魔法の使用自体は可能だが威力が低下するし、無詠唱自体が超高等技術である)のだが、そんな概念など知らぬユージは杖も詠唱もなく魔法を即時発動できる。
- 火球
いわゆるファイアーボール。
ユージの主な攻撃手段であり、下級火属性魔法なのだが、その威力は『火球』と唱えながら放つだけで大岩をダイナマイトで爆発させたように木っ端微塵にしたり、唱えずとも強力な魔物をワンショットキルしたりと規格外そのもの。
まさしくどこぞの大魔王のメラそのものである。
- 終焉の業火
ユージの使える魔法の中でも切り札と言える最強魔法。
名前で察しの通り、ドラゴンのブレスと見紛うかのような業火を放出し、その火力はドラゴンを化石の如く骨しか残らずに倒してしまうと終焉の名に相応しい威力を誇る。
ただし消耗する魔力も莫大であり、色々と規格外のユージですら一度の戦闘で一発放つのが限界で、無理に二発目を放つと体が耐えきれず気を失ってしまう。
補助魔法
- 魔法転送
その名の通り、魔法を遠隔操作のように放つ。
ユージの場合はテイムしたスライムを介することで、自分から遠く離れた所でも魔法を使う、もしくは一度に複数回魔法を使うといった戦法も可能。
ただし、一度に使った魔法の魔力はその分キッチリと消費するので、終焉の業火を10発同時使用といったことは不可能。
- 魔力投網
その名の通り、魔力で出来たら網を飛ばす。
敵の捕縛に使うのは勿論、一定の感覚で連続して使うことでトランポリンのようにし、崖を降りる際の即席階段を作るといった応用にもなる 。
テイマー
その名の通り魔物を使役する職業で、テイマー自身のみでは大した戦力にならにめ冷遇される傾向にあるのだが、ユージの賢者としての能力(そしてテイマーに最適なスキルの数々)が加わることで、第二第三の自分と言ってもいい活躍をさせることができる。
テイマースキル
- 意思疎通
その名の通り、言葉を話せない魔物が何を考えているか及び伝えようとしているかわかる。
ユージがテイムした魔物
スライム
ユージが異世界に来て最初に出会った魔物。
「死ねばゲームオーバー扱いで夢から覚めるだろう」という考えでユージがうつ伏せの無抵抗になった所、懐かれてテイムすることになった。
戦闘能力自体は単体では皆無に等しいが、ユージの魔法・スキルによる援護によって作中での活躍度合いはユージがテイムする魔物の中でもトップクラスである。
プラウドウルフ
スライムに続く形で、ユージが出会った狼の魔物。
名前を和訳すると『気高き狼』だが、窮地に陥ったり目の前で激戦が行われると必死の命乞いをしたり、我先に隠れたりと臆病そのもの。
その場の移動要員としてユージに一時的にテイムされるが、本人曰く「ユージさんみたいに強い人の側にいれば他の魔物に襲われずに済む」ということでそれ以降も同行する。
スラバード
本編中盤にて、ユージが出会った鳥(見た目は鳩に近い)の魔物。
コカトリスの毒で動けなかった所をユージがテイムするスライムによって発見され、解毒され完治してすぐにスライムの勧誘を受けた後、熟考してユージの仲間になってテイムされる。
名前で察しの通りスライムとは共生関係にあり単体での戦闘能力には期待できないが、偵察要員のスライムを交代させる時等で役立っている。
エンシェント・ライノ
ユージが冒険者パーティに同行して、サイの魔物『ルイジア・ライノ』を探している中で(偵察を行っていたスライムが)発見したサイの魔物。
名前の通り古代から生きている魔物なだけあって戦闘能力は極めて高く、恩人であるユージを忠臣の如くユージを「主(あるじ)」と呼び慕っている。