ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ワグネル反乱の編集履歴

2023-06-27 11:10:16 バージョン

ワグネル反乱

わぐねるはんらん

ワグネル反乱とは、2023年6月23日から同年6月25日まで起きた事件。

概要

2023年6月23日~6月25日までに起きた事件。

ロシアの民間軍事企業であるワグネルのトップであるプリゴジンが、その部下を率いて起こした反乱事件。

今現在も謎や不明な点が多く、目下この事件がどういう影響を国際情勢に与えるかは分からないが、少なくともロシア国内を始めとして、周辺諸国や関連地域に大きな影響を与えるだろうと目されている。

日本では、プリゴジンの乱、ワグネルの乱とも呼ばれる。


事件の経緯と推移

まず、ワグネルのトップであるプリゴジンは、ウクライナ侵攻以降、ロシア政府やロシア軍に対して批判を繰り返しており、プーチンを始めとするロシア首脳部とは軋轢があった。

ワグネルは、ウクライナ侵攻において激戦地域に投入されたにもかかわらず、ロシア正規軍からの支援もなく、部隊が切り捨てられたり、時にロシア軍から攻撃されるなどの被害を受けた事から、苛烈な批判をSNSを通じて発信していた。

ここから、ロシア軍や国内の首脳部とプリゴジンとの対立は日に日に増していたが、一方でプリゴジン自身はプーチンに対する批判や非難はしていなかった。


そんな中、2023年6月23日にプリゴジンはウクライナ侵攻の前線地域であるロストフ州で武装放棄を行う。プリゴジンはロシア国防相のショイグとゲラシモフへの批判を行いつつ、ロストフ州のロストフ・ナ・ドヌを占拠し、ロシアの南部軍管区の軍を吸収する。

これを受けて、プーチンはプリゴジンの行動を反乱と呼び、激しく非難すると。プリゴジン自身はこれを「正義の行進」と呼び、モスクワへ向けて北上を開始する。


一方で、これを受けてプーチンはサンクトペテルブルクへ向かい、残されたロシア軍や警察組織がプリゴジンの軍勢に対してそれぞれ対処を迫られることになる。

北上を開始したワグネルは、ほぼ誰にも阻害される事なくモスクワへの進軍を続け、その間にロシアの航空勢力の撃墜など、武力衝突を行いながらもモスクワへ向かう。


しかし、モスクワを目の前にしてプリゴジンは急遽進軍を止めると、ベラルーシの大統領であるルカシェンコからの仲介を受け、そのままロシア軍と和解。

プーチンから恩赦を獲得し、ワグネルの利権はそのままに、ショイグやゲラシモフの更迭を約束され、自身はベラルーシへ逃れることで、事件はとりあえずの決着をみる。


事件の影響

今回の事件がについて、未だに確定した情報やはほぼ無く、よく分からない。としか言いようがない。

しかし、今回の事件が与える影響の大きさは甚大であろうという見方は、世界的に共通している。


プリゴジンについて言うと、ワグネルの乱が終息して以降、その消息は不明となっている。

また、一度はロシア政府は彼に恩赦を出したものの、その後、これを撤回し、プリゴジンを起訴する方向に持っていっている。


プリゴジンが更迭を求めたショイグとゲラシモフの身柄も現在のところ不明であり、一度は両名共に現在の地位を辞任する事になったが、その点に関しても不明。

ショイグに関しては汚職疑惑を理由にそのまま辞任されるとも言われているが、ゲラシモフに関しては不明。


プーチンは、サンクトペテルブルクに向かって以降、現在の消息地は不明。

元々、サンクトペテルブルクには向かう目的があり、今回のワグネルの乱はそれにたまたま重なっただけとも言われているが、今回の事件においてサンクトペテルブルク行きを拒否せず、モスクワを離れた事は事実である。

これは、ウクライナ侵攻においてキーウへの攻撃を受けながらも逃げなかったゼレンスキーとは好対照とも言える状況であり、世界的な評価としてはかなりマイナスな方向に働いているのは事実である。


ウクライナ侵攻への影響に関して言うと、この事件が前線に与えた影響は無いとされる。

一方で、今回事件が起きたロストフやヴォロネジは、ウクライナ侵攻を行うロシア軍の重要な補給地点であり、今後この地域に何かあれば、著しくロシア軍に不利な状況になると言う見方はされている。


そして肝心なロシア国民・ロシア兵に関して言うと、かなり不透明な部分が大きい。

プリゴジンの元で武装蜂起に参加したワグネルの兵士からは、今回の顛末に関しては不満が大きいと言う声がある。また、ワグネルに占拠された地域は、ワグネルを快く迎え入れる国民も多かった。

それが今後、どの様な影響与えるのかは、かなり未知数である。


関連タグ

反乱 中世

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました