概要
2015年11月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載開始。
作者はFUNA氏。
後にKラノベブックスから書籍化。既刊9巻。イラストはすきま氏が担当。
2022年1月に休載してしまうが、2022年8月に作画担当が園心ふつう氏に変わって再開する。なお、話は前回の最後の話から継続される形で始まる。現在、九重版は全9巻で、園心版は既刊1巻。
スピンオフ作品でニコニコ静画および水曜日のシリウスから『ポーション頼みで生き延びます! ハナノとロッテのふたり旅』が連載中。作画は書籍版のイラストを手掛けるすきま氏が担当。
神様のせいで死んでしまった主人公が、『思った通りの効果のある薬品を自由に生み出す能力』を貰って異世界に転生し、チート能力で作ったポーションを使って安定した生活を目指す物語。
2023年2月24日にアニメ化が発表され、2023年10月に放送予定。制作は寿門堂。
ちなみに、今作でFUNA氏が現在執筆している作品すべてアニメ化している。
あらすじ
主人公の目つきがキツイ22歳のOL・長瀬香は、世界の歪みを調整する管理者(神様)の失敗のせいで誤って死んでしまう。神様は現代に生き返らせることが出来ないが、代わりに中世ヨーロッパ程度の文明の異世界に転生させることを伝える。そこで香は、その異世界を管理する女神・セレスティーヌに『思った通りの効果のある薬品を自由に生み出す能力』を要求する。チート能力を手に入れた香は、カオルとして15歳に若返って異世界に転生し、チート能力でポーションを製作しそれを販売して安定した生活を手に入れることを目指す。
登場人物
- カオル/長瀬香(ながせ かおる)
CV:久住琳
肩当たりまで伸びたサラサラの黒髪で容姿は良いが、目つきがとても怖い主人公。
両親と2つ年上の兄と3つ年下の妹の5人家族。頭脳明晰で国立大の理系学部を卒業し、地元の中堅企業でOLとして働いていたが、残業帰りに神様の失敗に巻き込まれて死亡。享年22歳。
神様から償いとしてセレスティーヌが管理する異世界に転生することとなる。だが、中世レベルの異世界を生き抜くためにチート能力を要求する。チート能力をもらう際、言葉巧みにセレスティーヌから『思った通りの効果のある薬品を自由に生み出す能力』、『あらゆる容器を作り出せる能力』、『容量無限のアイテムボックス』などの複数のチート能力(本来は一つだけの約束だった)を手に入れ、ついでに『あらゆる言語(人以外の生物、暗号含め)が理解できる能力』も得て、15歳の時の姿となって異世界へ転生する。
当初はブランコット王国に降り立ち、ポーションを製作してそれを売って楽に暮らそうと考えていたが、想像していた異世界の常識(そもそもポーションが存在しない、魔法が無いに等しい)とかけ離れていたため難航。後に王都の食堂でウェイトレスとして働き、相談コーナーを設けて元来の知識と聡明さで解決していたが、王子のフェルナンにしつこく狙われたことに嫌気を差してバルモア王国に移住。帝国との戦いで王国を勝利に導き、講和会議の時に具現化したセレスによって「セレスの友人」と認識されたことで神聖視される。
戦争終結から数年後、婿を探すために各国を漫遊する。
- セレスティーヌ
CV:東山奈央
カオルが転生した異世界を管理する女神。通称「セレス」。
以前から地球の神様に尊敬と好意を抱いており、カオルのおかげで知り合うことが出来たことに感激し、カオルを恩人にして一番の親友と称している。
神託を授けたり歪みを修正するなど世界の管理者としての責務はこなしているが、性格は結構大雑把。かつて身勝手なことで自分を呼び出した国を怒って滅ぼそうとして、いくつかの周辺国を巻き添えしてしまったことがある。
ちなみに胸はかなり控えめ(神殿などにある女神像は胸を盛ってある)。
- フランセット
CV:高柳知葉
バルモア王国の女騎士。
王兄のロランドに憧れを抱いて騎士の道を歩んだ。容姿は優れており16歳頃の時はたくさん求婚されていたが、訓練一筋だったことが災いして結婚適齢期を逃してしまい、27歳になっても相手がおらず諦めかけていた。
アダン伯爵家の護衛を務めていた折カオルと出会い、彼女が出題した『悲しい話』で自身の現状を話して見事(?)カオルを悲しませたことで、3種類のポーションを授かる。その内の一つを飲んだことで16歳の時の姿となり、しかも力も向上して『鬼神フラン』と呼ばれるようになる。後にロランドの護衛を務める。
帝国の戦いで致命傷を負ってしまうが、カオルによって復活した上、聖剣エクスグラム(という容器)を賜って一騎当千の活躍をしたことで勝利へと導く。
戦後、子爵の爵位を授かりロランドと婚約した後、カオルに永遠の忠誠を捧げ、カオルの婿探しの旅にも強引にお供する。基本的な役割はカオルの護衛。憧れだったロランドと婚約した時は大喜びしていたが、ロランドのせいでカオルのそばに中々いれないことで次第に忌々しく思い、爵位を返上し婚約を破棄して流浪の剣士になることも辞さなくなっている(でも、ロランドのことはちゃんと大切に想っている)。
- ロランド
バルモア王国王兄。
容姿端麗な青年で、かつて不幸な事故で弟のセルジュの庇って大けがを負い、右腕が不自由になっていた。フランセットが献上したカオルから受け取ったポーションを飲んだことで怪我は完治する。
帝国との戦いでは、フランセットとともにカオルを護衛するために同行する。
戦後、フランセットと婚約するが、フランセットがカオルの婿探しの旅に同行しようと爵位の返上と婚約破棄を申し出たため、それを阻止するために自身も旅に同行する。密かに婿探しを妨害しようとしていたが、途中で目論見がバレてしまう。
基本的な役割は護衛だが、容姿の良さと隠しても醸し出される高貴な風格のせいで一般人として扱い辛く、交渉事以外活躍していないことが多いためレイエットに『役立たずの穀潰し』と認識されて深く落ち込んでいる。
- エミール
CV:小泉萌香
バルモア王国王都の浮浪児の男の子。ベルたち7人の浮浪児集団のリーダー格。
カオルの財布のスってお仕置きを受けてしまうが、ベルたちが病気である事情を話したことで、カオルにベルたちの病気を治してもらう。カオルの提案で秘密組織『女神の眼』を結成し、心正しき者たちを救うための情報収集活動を行う。
いつ死んでもおかしくない自分たちに手を差し伸べてくれたカオルに絶対の忠誠を誓っており、カオルのためなら命を惜しまないほど心酔(カオル曰く「狂信者」)している。
カオルの婿探しの旅ではベルと共に同行する。基本的な役割は護衛の新米冒険者。
- ベル
CV:岩田陽葵
エミールと同じ浮浪児の女の子。
当初は病気を患っていたがカオルによって治してもらう。エミールと同様にカオルのためなら命を惜しまず、帝国の戦いでは敵の補給を断つべき毒を持って自分ごと井戸に飛び込むほど。
カオルの婿探しの旅ではエミールと共に同行する。基本的な役割は護衛の新米冒険者もしくは姉妹。
- レイエット
CV:北川菜月
ドリスザートの城郭都市セリナスで誘拐団に捕らわれていた少女。
元は田舎の農村の五人兄弟の末っ子で、親に長期奉公という建前で商人に売られたが、途中で誘拐団に拉致された。救出後、カオルが後見人として引き取り、カオルたちの旅に同行する。基本的な役割はカオルの妹。
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PV第1弾
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