「やまんば」とも言う。北は東北から南は九州まで広く伝承が分布する妖怪。
一般的なイメージとしては、背が高く髪は長く眼光鋭い女怪。「姥」とつくから老婆の妖怪か、と言うと必ずしもそうでは無く、妙齢の女性の姿をした山姥の伝承もある。もっと外見が若いと「山女」と呼ばれる。
性格は多様。鬼のように人間を食料としか見做さない山姥も居れば、反対に人間に恩寵を齎す福の神のような山姥も居る。また、西日本では単純に山の民の別称として山姥の語が使われているケースも存在する。
坂田金時(金太郎)を育てたのが山姥だったと言う民間伝承は割と有名。