犬塚信乃
いぬづかしの
犬塚信乃は、戯作『南総里見八犬伝』の登場人物。
概要
犬塚信乃戍孝(いぬづか しの もりたか)。
長禄4年(1460年)7月戊戌の日、武蔵大塚で生まれる。父は犬塚番作、母は手束(たつか)。
「元服まで性別を入れ替えて育てると丈夫に育つ」という言い伝えに母が願いを託したため、女名をつけられ、女装で育てられた。
その母とは幼少時に死別。11歳の時、父番作が「管領家の御教書」を破損したという告発から宝刀村雨丸と信乃を守る為に自害。元凶となった伯父夫婦に引き取られ、養女・浜路を許婚とした。また同家の下男だった額蔵こと犬川荘助と同じ縁にある事を後に知る。
読者の前に最初に姿を現す犬士であり、生い立ちが詳述されていることからも、八犬伝前半の主役と言える。
二次創作でも主役を務める傾向にある。
使用する太刀は足利家の宝刀・村雨丸、脇差は桐一文字。この村雨丸を巡る因縁が骨子となる。
派生作品
映画『里見八犬伝』
演:京本政樹
眉目秀麗な美青年。義妹の浜路姫と密かに想い合っていたが、その浜路が代官に見初められて結婚する事となり、苦しい想いを堪えて婚礼の席で鼓を打つ。
ところが犬坂毛野によって代官が斬殺。混乱に乗じて浜路に駆け落ちを誘われるが、それを見とがめた叔父によって手引きをしたと勘違いされて斬り合いになってしまう。しかし浜路が自分を庇って殺された事に狂乱、居並ぶ一族を全員斬殺した。
その後庭の手水から拾い上げた「孝」の玉を手掛かりに、信乃は毛野を仇と定めて追う。そして伏姫の奇縁を知ると確執を乗り越え、八犬士の仲間となった。
しかし浜路の亡骸は闇の軍団の幻人の手によって持ち去られ、全身が猛毒と化した魔性の姫となって蘇ってしまう。