概要
「ロックマンX」シリーズで様々な事件で引き起こす黒幕。
ケイン博士の最高傑作のレプリロイドで元は第17精鋭部隊の隊長を務めていたが、突如イレギュラー化し、シティ・アーベルに無数のミサイルを発射する。
イレギュラー化への経緯は、ケインから聞かされたエックスに秘められた『レプリロイドの可能性』を見出すことが目的のようだが『X4』にてイレギュラー時代のゼロと戦ったことやシグマウィルスも存在していることからナンバリングシリーズとイレハンの両方の特徴を持っている。
各キャラクターの関係
自分がイレギュラーへ身を堕とすきっかけであり、敗北直後は恨み言を言うものの再会時はあっさり水に流しているのか試すように仕掛けてくる。
主役がエックスと言うこともあり、あまり深く掘り下げられていないが初めて屈辱を味わった敵でもある。
『X5』以降は、エックスと同様に未知の可能性に目覚めつつある彼にも興味を持っている。
基本的に「タヌキ」としか言わない。
毎度エックスと共に追い詰めるが石頭により敗れるケースが多い(主に第一形態)。
初期の頃は「小娘」程度にしか認識していなかったが戦いを通じてエックスと同様に成長していく彼女を見ているうちに態度を改め、『X6』で交戦した時初めて名前で呼んだ。
『X5』以降から協力体制に。彼のことは敬意を称して「ドクター」と呼んでいる。
ただし、この体制になってからシグマはギャグキャラ化した。
作品中の活動
『X1』編
反乱を起こした後に拠点である「シグマパレス」で戦いの動向を見守る。終盤にて、突入してきたエックスの成長を称賛する一方、今度は自身でその可能性を試すために戦い始める。近接戦に慣れていなかったことを利用して戦いを優位に進めるが、外しておいた自分の腕でガードしたことに驚き、急所を撃たれてしまう。
しかし、それで動揺することはなく事前に用意していた巨大な狼型メカニロイドのボディを使って再戦。
エックスを機能停止にまで追い込んで止めを刺そうとするが、ドラえもんから受け継いだ四次元ポケットの秘密道具で一度動揺した隙に波動拳を撃たれて瞬殺される。
『X2』編
新たな姿「ネオシグマ」となって復活。カウンターハンターを背後から操り、エックスを始めとするイレギュラーハンターの壊滅を企んでいた。当初はゼロをコピーしたブラックゼロを嗾けてエックス達と戦わせようとするも、復活したゼロによって失敗。
エックス達との戦いでは凄まじい速さで圧倒したが、ミニドラが投擲した『スロー』を瓶ごと飲んでしまったせいで動きが極端に遅くなり、撃破される。その後はシグマウィルスとして出現したが、マーティらによってダメージを軽減させるメインサーバーを破壊され、ギガクラッシュを食らって「二度目の敗北」を喫した。
姿を消す前に再び蘇ると宣言しながらも、ゼロの正体を知っているかのような言動を残していた。
『サイバーミッション』編
優秀なプログラマーであるテクノに目を付けて洗脳、ハンターベース本部のマザーコンピューターにハッキングさせて世界中に混乱を引き起こした。
自らもかつての姿でエックスとマーティに挑むが幾多の戦いで強くなったエックスとマーティの前に逆に圧倒された。最終決戦でも再び狼型メカニロイドを用意したが、こちらも敗れた。
『X3』編
ドップラーを操って究極のボディを製作させた。
終盤のシグマキャッスルでは「セイントシグマ」として『殺意の鬼』になりつつあるエックスと交戦。エックスをボロボロにするまでに終始圧倒したが、彼の執念の前には撃破には至らず、ゼロのビームサーベルで胴体を切断されてしまう。その後はカイザーシグマとなりエックスを追い詰め、彼を完全な『殺意の鬼』へと変えてしまう。
紆余屈折あって正気に戻った直後のエックスに引導を渡そうとするが、大切な人達の為に覚醒したエックスの真・昇竜拳にボディごと吹き飛ばされてしまう。それでも諦めきれずにシグマウィルスとなってエックスを乗っ取ろうとするも、ポケットの中から出て来たドラえもんの抗体ウィルスを付与した電光丸に切りつけられて消滅。
以降
それ以降も原作と同じ様に幾度となくエックス達の前に立ち塞がってゆく中、ワイリーと協力体制を取る。
が、それによりシリアスの時はシリアスで通すが普段がギャグ方向に向かって行く事となる。
例を挙げるならばX6では「ブンビー・シグマ」なる笑劇の姿にされ、アチモフとの戦いの中で一応初期の体に戻ったがマーティとの戦いで再び頭だけになり、X7のラストでも再度披露し、以降は別ロボの体を代用してダークマン四人衆が経営してる『Darkメン』の手伝いをしている。
各形態
- 初期形態
『X1』編と『サイバーミッション』編で登場した姿。
緑色と黒色を基調としたボディをしており、サーベルと額から放つ光弾を装備している。
そのスペックはケイン博士が作ったレプリロイドの中でも最高傑作に相応しいものとなっている。
が、『サイバーミッション』編では幾多の戦いで強くなったエックスとマーティに通用しなくなった。
- ウルフシグマ
『X1』編と『サイバーミッション』編で登場した姿。
巨大な狼型メカニロイドの額部分にシグマの頭部が合体している。
腕と下半身は未完成ではあるが、ファーストアーマーを装備したエックスを一時的に戦闘不能に陥るだけの強さを持っている。
『サイバーミッション』では頭部にダメージを軽減させる防御シールドを展開する機能が追加された。
- ネオシグマ
『X2編』で登場した姿。
姿こそ初期形態に近いが、カラーリングが大きく変更されている。
両腕に装備された長い爪に加え、エックスが使ったエレクトリックスパークを用いている。
初期形態から性能が大幅に上がった事もあってか、エックスら3人を圧倒していた。
- シグマウィルス
本体である悪性のウイルスプログラムを実体化させた、ワイヤーフレームのような頭の姿。
『X2編』では実体のないプログラムでありながらエックス達に物理的な攻撃を仕掛けている。『X3編』でもエックスを乗っ取る為に再度姿を現している。
- セイントシグマ
『X3編』で登場した姿。
ネオシグマとは打って変わって外見は大きく変化しており、カラーリングも黄色と紫となっている。
背部から飛び出た巨大な棘状のパーツから雷撃を発射させる他、大型シールドはクロスチャージショットすらも防ぐ堅牢さと投擲武器を兼ね備えている。
右腕は高温の火炎弾を放つバスターのみならず、メリケンサックに変形させる事ができる。
ドップラーがエックスを調べぬいたデータにより強化されているのか、エックスをボロボロにするまで追いつめていた。
総じて、原作のゲームとボンボン版の設定を折衷させたようなモノとなっている。
- カイザーシグマ
『X3編』で登場した姿。
巨大なミサイルとバスターを装備している他、防御シールドを展開している。
流石に頭部までは強化されていないが、それでも『殺意の鬼』になったエックスを「一匹のアリが人間に挑む」と評する程に圧倒させており、ひみつ道具を持ったジャイアン達すらも意に介さなかった。
- ブンビー・シグマ
ワイリーが取り敢えずブンビー・ヘリを改造してシグマの意識を移植した笑撃の姿にして、シグマがギャグキャラ化してしまった最大の原因。
外見もタケコプターを付けたケツ顎スキンヘッドなので、エックスたち(と読者)に笑い者にされてしまった。
一方でシグマウィルスはゼロに組み込まれた『ロボット破壊プログラム』から派生する形で誕生したため、それと感知する性質を用いてワイリーは行方不明になったゼロを発見した。