注意、この記事を読む際は『ドラえもんのび太の転生ロックマンX』のX6編以降を読んでから見てください
概要
本作の舞台となる時代の100年前に伝説のロボット『RockMan』に幾度となく世界征服を止められた悪の天才科学者。
世間では既に故人として扱われていたが、後に生存が確認されて以降政府からも警戒対象とされる(但し、22世紀側では犯罪を犯していないため対象になっていない)。
自分の記憶や知識をすべてデータにしてカプセルに意識を残したライト博士と違い、自身の体をサイボーグに変えて生き続けていた。
そのため、遠隔で別の体を操作することも可能らしい。
性格
描写を見る限り、ありがひとし先生の『ロックマンメガミックス』版のワイリーと同じで作中にもありがひとし版ベースのワイリーロボたちが多数登場する。
あらゆる事態に対し、自分のことを棚上げにすることがあるがロボットへの情愛は本物で100年たった現在はロボットをむやみやたらに洗脳するといった手段はあまり用いらなくなった。とはいえ、目的の為ならば犠牲を厭わない方針であり、その一環としてオストリーグやマイマインを洗脳していた。
自分の最高傑作であるゼロにエックスを倒してもらうことを願っているが本人の意志が強いこともあって実現できずにいる。
一方でコミカルな面もあり、追い込まれた時はジャンピング土下座をする事も。
主な活動
「X2」編
カウンターハンターのリーダーサーゲスとして、目的を成就させるべくゼロのパーツを取り戻そうと暗躍していた。
イーグリードの元部下であるオストリーグを洗脳しているが、エックスに敗れた時は止む無くゼロのヘッドパーツを渡す事に(尚、その隙に大型ミサイルを発射して撒いていく等、抜け目のなさを見せた)。
カウンターハンター基地では、サーゲスタンクでエックスたちを追い詰めるもののビートブードが咄嗟に投げた時限バカ弾によって失敗し、波動拳で倒されてしまう。この時、マーティの「恥ずかしい姿」を目の当たりにしていたそうな。
「ブリキの迷宮」編
「ミスター」としてナポギストラーに接触。
ドクロボットK-176を大量生産してチャモチャ星での独裁政治を支えているが、ちゃっかりとワイリーナンバーズを強化再生している。
拉致されたマイマインにWのマークがついた洗脳チップを埋め込んで操り(と言っても時間稼ぎ程度であったが)、ナポギストラーにガンマを提供した。
「X5」編
ゼロの覚醒を条件にシグマに協力している。しかし地球を壊すことまでは望まず、シャドーマンを通じてエニグマの強化パーツを仕掛けた。
主にどこかの空間でシャドーマンと共に様子見(というよりは観戦)をしており、ある時は復活したフォルテに首を絞められ、またある時はゼロが自分の想定から外れた形で覚醒した時は褒め称えていた。
一方でハンターベースを襲撃したダイナモ、ブラックゼロを改修した勢力、そしてダブルギアが盗まれた事態に直面したのか、タイムマシンの開発に取り掛かる。
「X6」編
アイゾックとしてゲイトを利用しながら活動し、ゼロを捜索する為にゼロナイトメアの製作や再生させたシグマの人格を別のユニットに移植させた。そしてワイリーとしての姿をエックス達に明かした。
しかしゼロナイトメアの一件で時給戦隊アルバイターに袋叩きにされ、アチモフの手で蘇ったブラックゼロに作成した目的を明かした結果、危うく殺されかけるなど、コミカルな面が強まっている。
偶然、エックス世界に再び来たジャイアン達がジャンクマンを化け物と勘違いしてしまい、置いて行ってしまったタイムマシンを利用して自身のタイムマシンを制作してドラえもんの世界へと飛ぶ。
その後はアチモフやエックス達との戦闘後、ドラえもんの世界では犯罪を犯してないと言うので指名手配されてないのを利用して準備期間としてダークマン達のお店に居候し、自由気ままに暮らしている。
ゼロの事を最高傑作である親不孝の息子と言いつつアイリスとの結婚を祝福していた。
「X7」編
昏睡状態のエックスを助けるのに手を貸してくれる。
目的はライト博士への貸しを作るためと言っているが精神世界にいる黒エックスに対して、クイックマンとフォルテを連れてくる辺り助ける気は本当にあったようである(ついでに時間稼ぎをして重傷を負ったドラえもんの治療もしてくれている)。
「X4 新鉄人兵団」編
宇宙から来た電子頭脳に興味を持ち、シャドーマンたちに命令してハンターベースから強奪。
以降は、ジュドに自身が製作したボディを与え、本当に鉄人兵団がやろうとしていることは正しいのかを学ばせている。
鉄人兵団の脅威にかつてのスペースルーラーズに対する脅威と重ね合わせ、自身のプライドを捨てて、ライトに一時休戦と共闘を持ちかけて、対抗策を練り始める。
ネオゲッターロボを聞いた際や100年前のゲッターの活躍やゲッター線の事を知っている様でゲッターの危うさを誰よりも感じている素振りがあった。
そして、『X4 鉄人兵団編』の19に当たる話において若き日に早乙女研究所に所属し、真ゲッターロボ終盤におけるその惨劇を目撃していたことが明かされている(ちなみに本人は橘博士を含める仲間数人で外出していたことから難を逃れていたとのこと)。
彼が研究所の所員になっていたのはゲッター線の小型炉心を開発して人型や作業ロボットに組み込むことで当時世間から評価されていたライト博士を見返してやろうとしていたようでそんな自分を慕ってくれる早乙女元気を弟分のように可愛がって心を許すなど意外な一面が見られた(因みにこの回想では橘博士とも交流があったことが判明している)。
ところが研究所の事件で弟分である彼を含めた研究所所員全てが消滅したことでゲッター線の恐ろしさをその身をもって思い知ることになり、その後ロックマンに負けようとゲッター炉心を積んだロボットを作ろうとしないなど彼なりの決意が窺える。
また、ゲッターの存在を排除するためにかつての敵であった恐竜帝国と密かに協力関係を結んでいたことが明かされ、ロックマン時代ではスポンサーの一人だった模様(但し、提供された資金のほとんどはゼロの開発費に充ててた)。
製作したロボット
サーゲスとして製作したロボット。アジールにはアップグレードを施すも、その最中にボディが爆発してしまい、代用としてアジールフライヤーになった。
サーゲスとして製作したロボットの一体。エックスの親友であり、イレギュラーハンターである方の人格をコピーのボディに移植させ、オリジナルボディを本来の役割に戻していくのがカウンターハンター事件の裏の目的であった。勿論ブラックゼロに容赦ない攻撃を受けた上に心象を悪化させたのは言うまでもない。
アイゾックとして用意したロボットの一体。ゼロをおびき寄せるついでにエックス達を攪乱させる事を目的としていたが、そのゼロを慕う時給戦隊アルバイターに破壊されてしまう。
余談
- 現在はこんな形となったワイリーだが、赤バンブル氏によると元はフリーゲーム『新訳のび太のBIOHAZARD』に登場するのび太版ワイリーになる予定だったという。
※一応、新訳のびハザのEDではハッピーエンドが存在するがこちらではなかったように扱う予定だったのかもしれない。
- 『X5』編における覚醒エックスENDのプロットでは、超エネルギー結晶を取り込んで世界の敵となったエックスに対抗するためにハンターベースに現れ、ゼロに上記の複製品を取り付けていた。しかし最終的にエックスが消えた事で生きがいを失ったワイリーはゼロからロボット破壊プログラムを取り出す、という決断に至った。