オメガ(ロックマンゼロ)
おめが
CV:諏訪部順一
「妖精戦争」時に世界を破滅寸前まで導いた巨大なレプリロイド。
その正体はオリジナルのゼロのボディを改造して生まれた破壊神の如き戦闘力を有するレプリロイドである。
同時にプレイヤーが操作していたゼロのボディは、コピーエックスと同じコピーボディである事も判明した(ゼロが「コピーにオリジナルの人格を移植した」のに対し、コピーエックスは「コピーにオリジナルとは代替の人格が与えられている」という違いがある)。
「ロックマンゼロ」が始まる以前に起こった大戦争、通称「妖精戦争」を終結させるため、科学者ドクターバイルによって戦場に投入された。
オメガの投入により妖精戦争は終結を迎えたものの、全人類の60%と全レプリロイドの90%が死滅する、余りにも凄惨な被害を出すこととなった。この大惨事は「ゼロ3」のゲーム終盤、「ゼロ4」のOPデモで様子が見て取る事ができ、おびただしい数のレプリロイドと人間の亡骸の広がる中で佇むオメガの姿が映されている。
最終的にオメガはコピーボディに記憶データを移植されたゼロとオリジナルエックスの両雄によって倒され、宇宙船に押し込められる形で宇宙空間へと放逐されたが……。
結果はどうあれ、妖精戦争を終結させたためか自身を「メシア(救世主)」と称している。
バイルは一向に終わりの見えない戦争を終わらせる為に、イレギュラーのデータを書き換えて正常な状態に戻すサイバーエルフ「マザーエルフ」を利用しようと考え、レプリロイドのデータを書き換えて操るサイバーエルフ「ダークエルフ」へと改造した。(この改造は「バイルの呪い」と言われている。)
そしてバイルはゼロのオリジナルボディに目をつけ、イレギュラー化する心配のないゼロのボディを利用して破壊兵器をつくろうとした。
オリジナルエックスの親友であり、イレギュラーハンターだった方の人格(サイバーエルフ)はコピーボディへ移され、オリジナルボディにはバイルが救世主としてプログラミングした人格を入れられた。
こうして誕生したのがオメガである。
名前の由来はゼロの頭文字がアルファベットの終わりに来るZであるように、ギリシャ文字の終わりに来るΩから来ている。
後のことを考えれば、イレギュラーハンターとしてのゼロの人格(サイバーエルフ)は消滅させた方がよかったかもしれないが、バイルがなぜそれをコピーボディに移植したかは不明である。
ただ、バイルの本来の目的は「レプリロイドを完全に支配・制御・統制する事による戦争の終結」であり、人類は対象に入っていない。
にもかかわらず、オメガはレプリロイドはおろか人類まで殲滅せんという凶暴性を発し、結果妖精戦争で甚大すぎる被害を引き起こしたバイルは(擦り付けられた部分もあるが)全ての責任を取らされることになった。
リマスタートラック ロックマンゼロテロスのブックレットのインタビュー記事によれば、オメガ第3の人格はバイルが救世主としてプログラムしたもの、しかし完全オリジナルかは不明と明記されている。
同時に「オリジナルゼロの中にあったあの世界征服に何度も挑んだ博士がつくったゼロ本来の人格が残っていて、そちらの人格が勝っていた可能性がある」ということが書かれていた。
(あくまで制作スタッフ(矢部さん)の考察で正式な公式かは不明と考えるのがいいだろう)
隠しボスとしてロックマンゼクス(ZX)にも登場する他、XDiVEのボス版では当たれば最後の即死連撃で、オメガの名に恥じない強さを見せつけた。(性能については主な能力・技に後述)
ロックマンゼロコレクションではGBAの移植作品のため挙動はGBA版と同じ。
ZXでは全体的に隙が少なく攻撃的な上、回復まで行ってくるためなかなか手強い。
ZXにおいてはストーリーには一切絡まないため、単なるファンサービスなのか、自己修復機能で蘇ったのか、それともバイルのように自然とモデル化して映し出されたものなのかは不明。データベースでの記録でも「かつて伝説の紅き英雄に倒されたはずであるが・・・」としか書かれておらず詳細は不明。しかもゼロ3・4と連動しエリアNのドアの先に現れるボスをすべて撃破すると、エリアNの何もない部屋に不思議な石があり……。
さらに戦闘場所はラグナロクの残骸跡の最奥部であり、戦闘時にとある場所の幻影が背景にちらつく。
なお、隠しボスであるにもかかわらずZXの公式ブログの質問コーナーに呼び出されたことがあり、普段とは違う、ハイテンションかつお茶目な一面が見られる。詳しくはここを参照。
ちなみに、SwitchやPS4などのゼロ3とZXどちらも収録されているロックマンゼロ&ゼクスダブルヒーローコレクションでは、1つのソフトで両方と戦う事が出来る。
漫画版ではなぜか等身大の第零形態という姿になっており、しかも顔芸を披露するなどキャラ崩壊もいいとこの一面も存在する。
上司であるドクターバイルの命令でダークエルフを探していたが新生ゼロのせいで中々成果を上げられず、中盤でバイルにゼロを倒せなければクビと言い渡されてしまい、支給された彼を模した巨大ロボ「ジャイアントオメガ」をゼロを騙して組み立てさせ、完成すると同時に襲い掛かるがゼロが右足を適当に組んだために分解して大破、結局クビになってしまうがその後もダークエルフの捜索を諦めていなかったが登場するたびにノービル・マンドラゴにエネルギーを吸い尽くされていたりコーラで酔っ払ったゼロに車で引かれたりとろくな目に合っていない。
設定上はかなりの難敵扱いであり、第一形態でさえファーブニル、レヴィアタン二人掛かりでも苦戦するほど。
(勿論、ゼロも最初は完全には倒せなかった。)
第零形態
通常のレプリロイドの数倍以上のボディと鎧を持ち、巨大な剣を持ちゼロの前に立ち塞がる。
セリフらしいセリフは少なく、不気味な唸り声しか出さないがドクターバイルの命令を聞き実行するなどある程度の知能と理性は存在する模様。
戦闘時は両腕を分離してレーザーやサークル状の光弾を放つ。背負った巨大な剣は(まだ)飾り。
巨大な剣の様な形の宇宙船内部に潜伏しており、内部での戦闘ではファーブニルとレヴィアタンら二人がかりの攻撃ですら一蹴する程の戦闘力を見せ、ゼロとの戦闘で一度は怯むも、再び戦闘を続行しようとするなど化物じみたタフさを持つ。
第一形態
バイルに回収された後に、ダークエルフと融合し体の色が金色へ変化した。
変化したのは見た目だけではなくその能力も強化され、一度オメガに有効打を与えられたハルピュイアでさえも沈黙させる程の圧倒的な力を見せた。
この形態でようやく大剣で地面を突き刺す攻撃を使うようになる。
第二形態
オメガがダークエルフの力を解放してパワーアップした姿。
上半身とバスターしか画面に入らない程にまで巨大化しており、ゲーム中では全体像を確認不可能。3つの頭からそれぞれレーザーを放つ、バスターから巨大なショットを放つ等の攻撃がある。
右腕にも巨大な剣を持つのだが、残念ながら第零形態と同じく剣による攻撃は行わない為、またしてもただの飾りとなっている。
この三つの頭部は画面の左から、ゼロ、ダークエルフ、エックスを模したものになっている。
第三形態(本体、通称飯屋)
「我は救世主(メシア)なり!フッハッハッハ!」
オメガの真の姿であり、最終形態。その正体は前述の通り、オリジナルのゼロのボディに新たに人格を組み込まれた存在であり、オリジナル・ゼロの戦闘能力と破壊衝動を併せ持つ存在である。
あくまでも本物なのは「ボディ」だけでしか無いのだが、オリジナル・ゼロが本来有していた狂気的なまでの好戦性と破壊欲、そしてかつてゼロが使っていた剣術や技が融合する事で鬼神の如き戦闘力を有する。
第零・第一形態のオメガのあの巨大な鎧は最終形態時の強過ぎるエネルギーを抑える為、暴走を制御する為に施された拘束具でしかなくあの姿はわざと能力や力を制限していただけに過ぎなかった。
事実上手加減していた第零・第一形態の状態であっても四天王を圧倒しており、オメガの真の力は底抜けのものである。
チャージバスター2連射からのソニックブーム「ダブルチャージウェーブ」、ジャンプ切り上げを行う「龍炎刃」、5方向にエネルギー弾を放つ「滅閃光」、無敵状態で攻撃する光の柱「裂光覇」、回転切りから複数の衝撃波を放つ「アークブレード」といったX時代のゼロが使っていた技を数多く使用する。チャージセイバーを振り下ろせば、砕けた瓦礫が降ってくるなどその怪力には目を見張るが、EX技として無敵を無視してゼロを滅多斬りにしてくる「乱舞」が一番の脅威で、食らったら最後、大ダメージは免れない。
なお、ゼロの持つバスターショットはミランの形見なのだが、オメガが何故バスターショットを持っているのかは不明である(尤も、バスターショット自体は量産品で、ゼロがゼットセイバーを接続して強化しているに過ぎないのでオメガが持っていたとしても何の不思議もない)。
なお、公式絵では目が赤いが、ドット絵では目が黒くなっており、ロックマンゼクスにてモデルOXのグラフィックに流用された。ゼロとのグラフィック上の違いはセイバーの色が紫であり、白いオーラを纏っている点である。なお、オリジナルのゼロも『ロックマンX6』にて紫色のセイバーを使用している。
ゼクスシリーズにおける能力
拘束具は存在せず、最初から最終形態で戦う事となる。
使う技に変更は無いが「裂光覇」(四本の柱で自身を囲い、無敵になる技)に回復機能がついて、尚且つ龍炎刃(ジャンプ斬り上げ)と三段斬り、乱舞(メッタ斬り)の精度がものすごく強化されており、GBAと同じ要領でジャンプすると叩き落される、HXで上に逃げても逃げれないほどの精度。
ちなみに思考回路は回復>龍炎刃>ダブルチャージウェーブ(バスター→バスター→真空波>乱舞>三段斬りである。
裂光覇による回復量は、ライフエネルギー(大)と同じ8メモリ。
ロックマンXDiVEにて
「ロックマンZX」の時と同様に最終形態の姿でイベントボスとして登場。ゼロ時代ではあまり会話をしなかったが、プレイヤーたちと対峙した際には明確な意思があるかのように話しかけてくる。
ここでも自分が救世主であることに加え、自分こそ本物のゼロだと自称しているが、ヴィアからは「体は確かに本物だが、『本物のゼロ』ではない」と言われている。ボス戦突入前の説明でも同様に、「体は本物であっても、やはり偽物。真の本物に倒される」と書かれてしまっている。
戦闘スタイルは、ZX時代のものをベースにしているもののゲームシステムの都合でモーションはやや抑え目になっている。裂光覇の回復機能もない。
2020年12月9日のDiveフェスを期に、Sランクキャラとしてプレイアブル化した。
使用技はダブルチャージウェーブ、チャージセイバー、アークブレードのみだが、相手を行動不能にする手段に溢れ、近接に特化していることもあって攻撃力も高い。チャージセイバーは落ちてくる瓦礫が隕石に変更されている。
ゼロとは別キャラだが、総評してAランクのゼロ(Z)の上位互換のような性能である。
もちろん、おなじみの「我はメシアなり!」も健在…なのだが、
どういう訳か笑い声の部分が先に来てしまい、「フハハハハ!我はメシアなり!」となっている。
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