覚醒ゼロとは?
スペースコロニーの破壊に失敗か制限時間オーバー、ゼロがシグマウイルスに一定回数以上感染するかの条件を満たした状態で、零空間ステージ3 ~覚醒~にエックスで行くと登場するボス。
シグマウイルスによって真の力に目覚め、エックスの敵となったゼロである。
スペースコロニー撃破成功では覚醒していないゼロとの戦い(言ってみればゼロで零空間ステージ3でエックスと戦うシチュエーションと同じ)になる。
イレギュラー反応は発していないものの、妖しげな赤紫色のオーラを纏っており、エックスからは「シグマ以上の悪を感じる」と評されている。
この姿こそがDr.ワイリーが本来想定していたゼロの姿と思われる。
覚醒前に比べて攻撃力が上昇している上、HPゲージもボスレベルLv.96クラスの量を持つ。(難易度を「やさしい」にしても、ファイナルシグマWと同じ量(Lv.96の20%引き))
更にあらゆる特殊武器を無効化する為、弱点武器も存在しない。
後のXチャレンジハードモードでも全てのボスを倒した御褒美としてX6のアルティメットアーマーを装備したエックスとコンビを組んでくる。
基本的に本編と同じだが、ある技を使わず、特殊武器は通用するため防御性能は弱体化(ただし相方のエックスの攻撃が熾烈)している。
使用技
- 真月輪(しんげつりん)
ゼットバスターのエネルギーを円形にして、エックスと同程度の大きさの光輪を2発放つ。
この光輪には追尾能力があり、エックスの手前か壁際に到達すると静止するが、ゼロが電刃零を放ったあと間を置いて再追尾してくる。
その為、発射された時点で上手く誘導しなければ回避が困難になる。
なお、未覚醒時のゼロはゼットバスターを2連射してくるが、こちらは水平方向にしか発射されないためジャンプや壁蹴りで容易に回避可能。
このゼットバスターはプレイヤー操作時のゼロが使うものとはエフェクトが異なっている。
- 電刃零(でんじんぜろ)
ゼットバスターや真月輪を撃った後に追撃として使用する技。
エックスの位置を狙ってゼットセイバーの刃を飛び道具のように放つ。
誘導性が高いうえに威力も高く、ショットイレイザーを使っても消すことは出来ない。
電刃の強化版らしいのだが、技の性質は全く異なり、電撃も纏っていない。
真月輪と併せて『X2』で使用した「ダブルチャージウェーブ」の強化版となる。
未覚醒時のゼロも使用するが、覚醒ゼロが使うものはスピードが増している。
- ダッシュ
ダッシュ移動でエックスに接近してくる。
ただし、意外にもゼットセイバーによる近接攻撃はしてこない。
- 真・滅閃光(しん・めっせんこう)
エックスが真上に移動すると使用する滅閃光の強化版。
拳を地面に叩きつけて衝撃波を発生させ、同時に地面から複数のエネルギー弾を放つ。
ロックマンX2で使用した対空技「アースクラッシュ」の強化版ともいえる。
攻撃範囲は部屋全体に及ぶが、滅閃光とは異なりエネルギー弾は垂直方向に発射されるうえ、発動中の無敵時間も無いため、回避パターンを覚えてしまえば反撃のチャンスにもなり得る。
- 幻夢零(げんむぜろ)
覚醒時に戦闘が長引いた場合に発動される最強技。
全エネルギーをセイバーに集束し、部屋全体に及ぶほどの巨大な光波を放つ。
即死技であり、喰らうとライフの上限に関係なく1ミスとなる。
ギガアタックの無敵時間などを利用して回避することは可能だが、一度発動するとゼロは無敵状態となって幻夢零のみを出し続けるため、発動した時点でエックスの敗北が確定してしまう。
発動時間は戦闘開始から1分52秒後、それが覚醒ゼロ戦のタイムリミットとなる。
Xチャレンジの覚醒ゼロは幻夢零が削除(長期戦が基本のハードモードだから当たり前だが)されている。
なお、外部出演で未覚醒でもこの技を使う時がある(流石に即死効果はない)。例↓
・ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3
・プロジェクトクロスゾーン(2含む)
PXZでは、ゼロは幻夢零を放てるようになる直前「幻と夢の狭間で……」と心の中で喋った。技名と絡めたセリフである。(セリフの意味は直前の出来事もありとても儚いものである)
PXZ、PXZ2にはそれぞれ幻夢零を放とうとする2Dアニメのカットインが収録されている。PXZ2ではアニメ演出を強化する方針によりゼロも躍動感がパワーアップした。
撃破した直後に放ってくるイベント演出用の技。
何故エックスの特殊武器であるソウルボディを使えたのかは不明である(エックスが疾風をソウルボディと誤認したという説もある)。
- ブラックゼロ
Xチャレンジで相方のエックスがやられた時に裂光覇を使った直後に変身する。
全体的に素早くなり、攻撃も熾烈になる。
ゼットバスター・空円斬・龍炎刃・落鋼刃・氷裂斬・裂光覇・氷狼牙と多彩な攻撃を仕掛けてくる。
何気に氷狼牙は天井の高さに関係なく張り付けるようになっており、本編よりも強化されている。
ロックマンXDiVEでは
『X5』以降、覚醒条件も限られていることもあって一部を除いて再演に恵まれていなかったが初登場から約20年の時を経てついにプレイアブルキャラとして使用できるようになった。
原作ゲーム同様に赤いオーラを身に纏っており、さらに常に髪が逆立っているため背後を見ると一種のギャグに見えてしまう。
スキルは、真月輪と幻夢零を使うことができ、原作と比べると威力は落ちてしまっているものの非常に強力なものとなっている。
しかし最近は似た能力をコピーすることが出来るキャラや上位互換と化したキャラが出てしまったりしているため最も不遇なフェス限キャラとなっていた。
が、固有DNA解放が追加されたことで本当に覚醒。
真月輪の使用回数が一回増加+攻撃強化、
幻夢零にいたっては相手の無敵を無視して攻撃できるようになった。
余談
実はロックマンX3のエピローグでそう遠くない将来、エックスとゼロは対決する事が予見(示唆)されていた。そしてロックマンX5でそれが現実のものとなったのである。
さらに言うと、ロックマンX2で一度エックスとゼロは(分解されたゼロを取り戻せなかった場合の条件では)対決している。(さらにさらにカードダスのメガミッションでも2人が対決しているイラストがある。こちらはエックスが洗脳されているが)
公式による覚醒ゼロと明確にわかるイラストは「ロックマンXアニバーサリーコレクション2」のパッケージ絵と「XDiVE」のキャラクター立ち絵の(おそらく)2つのみ。(XチャレンジのカットインではX5のゼロの立ち絵がそのまま使われている)
ファンアートではZブレイン(ヘルメットのクリスタル部分)に『W』が浮かび上がったものが多いが、あくまで公式にその設定はない(XDiVEの立ち絵にも描かれていない)。
これは、絵を描かれた方々がX4の回想にあったイレギュラーとして暴走していた時と(本来のゼロやワイリーの介入という点で)似ていたから追加したのではと思われる。(こちらは幸せそうな覚醒ゼロとは反対に彼は苦しんでいたが……)
関連イラスト
関連タグ
ゼロ(ロックマン) ゼロナイトメア シグマ アルバート・W・ワイリー
オメガ(ロックマンゼロ):ゼロシリーズにおける覚醒ゼロに当たる存在。(理由にロクゼロ3の終盤のネタバレを含みます)
グレイザー:エグゼのキャラクター。覚醒ゼロが元ネタと思われる。