ゼロナイトメア(Zero Nightmare)は、カプコンから発売されているゲーム・ロックマンX6に登場する、ゼロの偽者。担当声優は置鮎龍太郎。
人物像
ナイトメアウィルスが引き起こす現象の一つ(書籍によってはレプリロイドとの記述もある)でゼロの偽者。
ゼロの記憶の一部を持っている。
会う場所によって言動は違うが、性格は基本的に破壊的かつ危険であり、かつてイレギュラーハンター時代のシグマが発見した際におけるイレギュラーだったゼロを彷彿とさせる。
言動が不完全であり、まともな言葉を発する場合とカタカナで途切れ途切れに喋る場合がある。
まともな会話の場合についても、自分が本物ゼロだと思い込んでいるような言動を取ったり、ゼロのふりをしてエックスに近づき殺そうとしていたりと、戦うステージによって大きく異なっており、正に支離滅裂である。
本物のゼロと色が違う事を「ナイトメア現象のせいで色が変わってしまった」とエックスに語っているが、騙す事は出来なかった。
なお、カタカナ喋りの時は、ゼロの生みの親の言葉を代弁しているようであったりする場合もある。
誰が何の為に作り、何を目的に行動していたかは一切不明であるが、ストーリーの流れを見るからに、製作を行ったのはアイゾックと思われ、時折の言動からも、本物のゼロを探す為に行動していた模様。
使用する技は、前作にてボスとして登場した時の本物のゼロとほぼ同じで、一般のレプリロイドと比べれば高い戦闘能力であるが、実力は本物のゼロに遠く及ばない。
本物のゼロも「こんなオモチャと一緒にされるとは」と発言しており、実際に前作のゼロは弱点武器が存在せず、弱点武器が存在する上に単発セイバー(本物のゼロは使わないが)の振りに若干の硬直が発生するなどボスとしてもゼロよりも弱く見えるように描写されている。
本物のゼロと比べてボディと髪が紫色で、バスターやゼットセイバーは白から黒のグラデーション。独特な配色でボディが透けているようにも見えるが透過処理はされていない。
しかし、設定はともかく実際に戦ってみると、本物のゼロよりも攻撃パターンが豊富であり、攻撃性能は流石に本物が覚醒したゼロには劣るもののゼロ系統のボスの中では防御も固くなければ膨大な体力もないため戦っていて楽しい良ボスと言う困った偽者である。
前作のゼロとの戦いが物足りなかったら一度ゼロナイトメアとセイバーを使わずに戦うのも良いかもしれない。
その他
とある攻略本には「ハンターランクが最高の時に戦うと何かが起こる」との記述があるが、
これはLv04のゼロナイトメアを倒せば、隠しコマンドなしでも黒ゼロを出現させることができることを意味している。
しかし、一見これを聞くとX5と同様、アルティメットアーマーとブラックゼロの両方が手に入ったセーブデータを作れるように見受けられるが、
実際にはナイトメアソウルが3000点を超えた段階でステージセレクトに戻るとイベントが発生してしまい、ハンターランクが最高になる前に秘密研究所ステージが登場して出現しなくなってしまう。
ナイトメアソウルは、ステージを一度クリアするか脱出しなければ、同じナイトメアウイルスを倒しても再獲得できない。そのためステージ攻略中にナイトメアソウルをがんばってたくさん集めても、ゼロナイトメアのレベルが4になるだけの量に達することはできず、ステージセレクトに戻った時点で秘密研究所出現のイベントが発生してしまう。
よって通常プレイでは、事実上ブラックゼロとアルティメットアーマーの両方を持ったセーブデータを持つことは不可能。
一部情報によると、ベスト版なら出現させられるとも言われているが、イベント発生条件からして根拠になっておらず、絶対に無理である。
使用技
瞬間移動
姿を消し、エックスの近くか画面端付近に現れる。
偶に「そこまでだ。」と発言した後使用することがある。
ダッシュ
「逃げるなよ?」の掛け声とともに、エックスにむかって突進する。
ゼットバスター&電刃零
2発連続チャージショットから続けてセイバーの衝撃波を放つ技で前作よりモーションスピードが早め。
ゼロナイトメアの体力ゲージが一定量減少すると、広範囲へ一瞬にして8発撃ちだしてくるパターンが追加される。
瞬間移動やダッシュでエックスに近づいた場合に、セイバーで斬りつけてくる。
ゼロナイトメアの体力ゲージが一定量減少すると、単発セイバーからも電刃零を放つようになる。
幻夢零・改(げんむぜろ・かい)
ゼットセイバーの出力を全開、「死ね」の掛け声とともに、巨大な衝撃波を放ってくる。
前作(ロックマンX5)とは違い、即死技ではなくなっている。
幻夢零・改のスピードは低速と高速の2種類が存在し、LV.数分連続で放つ(ある意味最もレベル制の恩恵を受けている)。
ある方法で打ち消す事が出来る。
真・滅閃光(しん・めっせんこう)
「終わりだ」の掛け声とともに、地面を殴りつけて広範囲に光弾を放出してくる。
余談だが、データ上は真月輪のグラフィックデータも存在しており、恐らく前作のボスのゼロのデータを流用しているためだと思われる。
弱点武器
ゼットセイバー。
ゼットセイバーでゼロナイトメアを斬りつけると怯み、瞬間移動するのだが、その時に「うーわぁ!」とゼロナイトメアが叫ぶ。
所詮偽者は本物に勝てないという訳だろう・・・。(あるいは目には目を歯には歯をということか。)
ちなみに、ジャンプ中や壁ズリ中のセイバー攻撃では怯ませることができないので、逆にそれを利用して素早く撃破することも可能(ただし、アニバーサリーコレクションのXチャレンジでは、普通に怯んでしまうので注意)。
出現場所
各ステージに存在するアナザーエリアの最深部に出現する。
撃破後
ゼロが生還し、エックスと再会する「復活のハンター」イベントが発生。
イベント後、ゼロが使用可能となり、アナザーエリアにハイマックスが出現する。
ちなみに、ストーリー中はOPステージクリア後以外、誰も一切触れてこない。
しかもこのゲームは道中が鬼畜すぎるせいで存在を忘れ去られてしまう人も少なくなく、よくわからないままフェードアウトしてしまった。
(こいつよりはマシだが…。)それから20年後…。
ロックマンXDiVE
2021年5月26日のメンテナンス終了後のDiVEフェスにて実装。ゼットバスターと幻想零・改の2つが使用可能でありしれっと覚醒ゼロ越えのスキルを誇り、DiVEにて下剋上を果たした。なおゲームオリジナルとして左目と右目に大きな違いがある。