ファイナルシグマW(Final Sigma W)は、カプコン発売のゲーム「ロックマンX5」のラスボスである。
人物像
ラスボスであるシグマの第2形態。第1形態を倒すとセリフを挟んでその場で登場、会話が完全に終わるとそのまま戦闘に移行する。
名称の初出は不明。
シグマいわく「最強のボディ」。しかしエックス達が来るのが早すぎて未完成だとも述べている。
Xシリーズ屈指の巨体を誇り、胸から上だけで画面が埋まってしまうほど。腕は本体とは完全に分離していて、ブーストで移動する独立タイプ。何度破壊してもしばらくするとまた画面外から呼び出される。
動くのは腕のみであり、顔や胴体はただ背景のようにまったく動かない。
頭部のデザインについては、オープニングステージのボスとして登場した頭部だけのシグマ(シグマヘッド)と酷似しているが、関連は不明。
数々の状況証拠からそのボディ製造にはDr.ワイリーが関与している可能性が非常に高く、実際に外見や特徴等が過去にワイリーが製作に関わったとある巨大ロボットに似ている。
だがワイリーだという明言そのものはどこにも一切なく、また彼だとしてもどのような形、経緯、思惑でボディを製造したのかはハッキリしていない。
シグマは、製造者についてエックスへの強い憎しみを抱いているように語るが、あくまでシグマの理解であり、製造者本人のセリフは存在しない。
ボディの攻撃性能は非常に高い。巨大アームから放たれるエネルギー弾、電撃、アーム自体のパンチなど攻撃は苛烈。本体も、目から追尾性能を持つエネルギー弾を発射する。
ライフが減少すると、立方体をエックスの座標に呼び出し押し潰す攻撃が追加される。回避が非常に困難かつ高威力であり、クリアの大きな障害となる。
弱点は額のクリスタル部分。シグマの頭部は画面の上部に位置しており、攻撃を当てる為には攻撃範囲の広い武器を使うか、ジャンプや壁蹴りで接近するなどの手間が必要となる。
ボディ本体がワイヤーフレーム化するときがあり、このときは一切のダメージが通らない。その代わり本体の目が攻撃してくることもない。
しかしアームは本体から独立していて、ワイヤーフレーム化中でもお構いなしに一方的に攻撃してくる。
使用技
ロックマンX大全書に記載のあるものについてはそちらを主として記載するが、特定の名称ではないものが多く、書籍用の仮名か本名かは不明。
- ワイヤーフレーム化
体をワイヤーフレーム化させ、一定時間無敵状態になる。
- ミサイルパンチ
ブースターが備わった両手を飛ばしてくる。
- チャージショット(大型のエネルギー弾)
掌から大型のエネルギー弾を放つ。
- 追尾弾(小型のエネルギー弾)
本体の目から、エックス、ゼロを追尾するエネルギー弾を4発放つ。
- サンダー攻撃(電撃)
掌をエックス、ゼロ上空に展開。電流を滝のように流しながら腕を横に移動させる。
- 紫キューブ攻撃(プレイスメント・サイコ→クラッシュダウン・サイコ)
ライフが減少すると使用してくる技。みんなのトラウマ攻撃。
紫色の小さな立方体9つをエックス、ゼロの座標に連続発生させひとつに合体させる。接触すると致命的な大ダメージを受ける。
予めこれに応じた動きをしていないと完全な回避は困難なのだが、確定でこれを行うわけではなく他の攻撃を選択することもあり、その場合そちらの回避行動にも影響する。この立方体攻撃の存在自体がプレイヤーの行動を大きく縛る。
また、この技の派生として一つになり巨大になった立方体が高速スライド移動をして体当りさせる攻撃に繋げてくる。攻撃範囲が非常に広く、執拗に連続攻撃してくる上に威力も極めて高い。
アニバーサリーコレクション版では一回壁にぶつかっただけで立方体は消えるが、直後にまた立方体発生攻撃を開始することもあるので油断は出来ない。
弱点武器
エックス:スパイクロープ
ゼロ:双幻夢
ロックマンXDiVEでは
2021年2月にレイドボスとして登場した他、アンジュピトールの体内に宿っていたシグマウイルスとして登場。
紫キューブにノイズ障害が加わっており、次に発動するバフが無効になるという厄介なデバフをかけてくる。