概要
『ロックマンX』の主人公であるエックスが使用する武器で、初代におけるロックバスターのポジション的存在。
正式名称は『ロックバスターMK-17』。
左右のどちらかの手を発射口に変形させる事で使用できる。
通常弾の他にエネルギーを貯める事でより強力なチャージショット、『ハイパーXブラスター』を放つ事も可能。専らチャージショットと呼ばれている。
また、規格が共通している他のレプリロイドの特殊武器チップを装備することでその武器を使用することができる「武器可変システム」を搭載しており、かつてのロックマン同様多彩な攻撃手段を得ることができる。なお、これはエックス自身がケイン博士によってあらゆるレプリロイドの基礎設計として使われた経緯により機能しているが、X8でも新世代型レプリロイドに対して使えているので実際は微妙なところである(改修を受けた可能性もある)。
トーマス・ライト博士の遺したアーマーパーツを装備すれば限界を超えた強力なチャージショットや、特殊武器のチャージによる強化攻撃が可能となる。
基本的に両腕を同時にバスターにすることはできない。
またゼロのゼットセイバーと異なりチャージしなければ高火力を出すことが出来ないが、セカンドアーマーとマックスアーマーは両腕に同時にチャージして順に発射する「ダブルチャージショット」、フォースアーマーは最大4発まで溜められる「ストックチャージショット」を装備しており、チャージ時間の長さを埋めている。
チャージの段階はX3までは貫通力が付く1段目、威力も大きさも増す2段目、アーマーにより開放される3段目だったが、X4〜X6では2段目のチャージがアーマー固有に変更され3段目チャージが消滅。X7以降は3段目のチャージが初期仕様となり、X8ではフルチャージで相手の防御を崩すクラッキングが可能となった。
色々なチャージショット
- スパイラルクラッシュバスター
フルアーマー(ファーストアーマー)の3段目フルチャージショット。
ピンク色の螺旋を描く無数のショットを連続かつ高速で発射し、前方を薙ぎ払う。同時にエックスの真後ろに反動を兼ねた衝撃波を出す。
雑魚を一瞬で葬る威力を誇るが、実は単発あたりの火力が低く、ボス相手では当たりどころが悪いと普通のチャージショットよりも低いダメージになってしまうこともあった。
一定の条件を満たすと、シグマパレス内でゼロからアームパーツを受け継ぐ形で使用可能になる。
イレギュラーハンターXでは「スパイラルチャージショット」に名前が変わったが、全体的に弱体化。
その代わり、ゼロから受け継いだ時のチャージショットが凄まじく強力なもの(ゼロのチャージショット、通称ゼロバスター)になる。
- ダブルチャージショット
セカンドアーマーのフルチャージショット。
両腕に同時にチャージすることで連続で発射可能としたもの。1発目で通常のチャージショットを、2発目でさらに強力なチャージショットを放つ(最大威力を出すためには3段目チャージの更に上、4段目まで溜める必要がある)。
一直線上の破壊力は絶大。ボス相手にも素早く連射すれば弱点並みのダメージを与えられる。
ただし、反動のためか発射には一瞬の硬直を伴う他、壁張り付きをしていると解除されてしまう。またフルチャージに時間を要するのも難点。
- クロスチャージショット
基本性能はダブルチャージと同様だが、こちらは放つショットの性質が変わっており、1発目は初速が遅い螺旋状のショット、2発目が通常チャージショットになっている。1発目は硬い敵に当たると2つに分裂し多段ヒットする。
しかしその真価は1発目に2発目を当てることで完成する拡散射撃「クロスチャージ」であり、合体してできた強力なチャージショットと1発目が拡散分裂した4発のショットの計5発による広範囲攻撃が可能となっている。
面の制圧力に長けるものの、発射時の硬直やクロスチャージ化の際のタイムラグ、ショット同士の隙間が意外と広いなどの難点も抱えているため、使いづらいと感じるプレイヤーも多かった。
X DiVEでは4発の拡散ショットにホーミングが付いたため一転して無敵のチャージショットと化しており、一時期マックスアーマーは最強のアーマーとして名を馳せた。
- ストックチャージショット
フォースアーマーのチャージショット。
最大まで溜めることで4発分の強化チャージショットをストックしておき、4連射できるようになった。
高火力を連発できるため攻略の適性はかなり高く総火力も優れている……が、後述の同期であるプラズマチャージの影に隠れがち。
DiVEでのフォースアーマーはこちらを装備しており、ノヴァストライクのゲージ効率に一役買うことで有用性を増している。
- プラズマチャージショット
フォースアーマー、アルティメットアーマーのチャージショット。
巨大なショットを発射し、軌道上にいた敵の真横に最大3回まで球状のプラズマフィールドを生成、連続ダメージを与える強力なショットとなっている。
並大抵の敵を貫通、残ってもプラズマフィールドで確実に葬り去るため凄まじい破壊力を誇っており、あまりにも強すぎたためかX5ではプラズマフィールドが1つになり貫通も消え、プラズマフィールドがボスに効かなくなるという弱体化を食らった。
アルティメットアーマーに至ってはプラズマフィールド個数に制限が無く、X5とX6では3発までに減らされたものの最強のチャージショットとして君臨している。
- スピアチャージショット
ファルコンアーマーのチャージショット。
青く細い、矢のような一撃を放つ。上記のプラズマチャージの影響で地形を貫通しなくなったエックスバスターに、この攻撃限定で地形貫通を与える。
実は雑魚相手には身体そのものを貫通することで多段ヒットする性質を持ち、見かけによらず威力は高いが、とにかく細いため当たらないこともある。
X6では弱体化を受け、貫通もしないただの強化チャージショットとなってしまった。
- ガイアショット
これ自体はガイアアーマーの機能。射程が短い分威力は少し高いというもの。
これのチャージショットはやはり射程が短い……のだが、チャージ1段目でフルチャージとなる特異性を持ち、実質的なチャージショットの速射が可能となっている。
そのため、瞬間火力は対ボスも含めてトップクラス。あらゆる相手を瞬時に消し去ってしまう。
- ブレードアーマーのチャージショット
文字通りブレードアーマーのチャージショット。
正式名称不明という異質なもので、特定の条件下で敵の真横に弾が残り連続ヒットする敵貫通ショットを放つ。
……なのだが実は普通のエックスのチャージショットより威力が低いという謎の仕様を抱えている。
特殊武器との併用を前提としているため、自身の技量とアーマーそのものの強化、ゼットセイバーとの連携で使い勝手の変わるショットと言える。
- チャージセイバー
ブレードアーマーのもう一つのチャージ攻撃。
チャージエネルギーをセイバーに転用することで敵弾をかき消しつつ威力を増した斬撃を放つ。
上手く使うことでノーマルセイバーを併用した連続斬りを行うことができるブレードアーマーの生命線でもある。
- グライドアーマーのチャージショット
これも文字通りグライドアーマーのチャージショット。やっぱり正式名称不明。
見かけはX7の3段目フルチャージとほぼ一緒だが、よくよく見ると4発ほど同じ色のすごく小さなホーミング弾が追加されている。しかし元々の威力が高い上にボスには先に本体が当たってしまって無敵時間に阻まれるため、あまり強化として知られていない。
- ニュートラルアーマー系列
ニュートラルアーマーは装備したアームパーツによってフルチャージが変わる。
イカロスアーマーは敵も地形も貫通するレーザー、
ヘルメスアーマーは3方向同時発射のショット。
どちらもクラッキングが可能だが、イカロスのレーザーは連続ヒットをさせないと威力に難があり、ヘルメスも弾が小さくなる難点がある。
X8版アルティメットアーマーは敵も地形も貫通して尚且つ無制限にプラズマが出てくる超強力なプラズマチャージショットが復活している。
- サイバーミッション、ソウルイレイザー
サイバーミッションでは3段目が単発の強化チャージショットになった。
ソウルイレイザーではダブルチャージとクロスチャージを足して2で割ったような性能で、素早く連射して重ねることで4方向へ飛ぶワイドショットとなる。ただしその場合真正面に飛ばなくなってしまう。
- DiVEバスター
ロックマンXDiVEのダイヴアーマーのチャージショット。
敵や地形を貫通する高出力のレーザーを発射する。照射中は連続ヒットする他、強化することで衝撃波を伴わせる事ができさらなるダメージを与えられる。また、最初の着弾点にX字型のエネルギーフィールド「Xフィールド」を生成、周囲に追加ダメージを与えることが可能。
ネクストダイヴアーマーはストックとプラズマの能力が付加された超強化がなされており、4連射&プラズマフィールド形成&敵や地形の貫通をすべて兼ね備える凄まじい瞬間火力を誇っている。