概要
シグマの反乱に際し、エックスが獲得した最初のアーマーである。
ゲームボーイ版のサイバーミッションではこのアーマーに近い性能のものを使用している。
パーツ
ライト博士「エックスよ、やはり来てしまったか…できればお前には、平和な日々を送ってほしかったのじゃが…これも運命なのかのう…」
アーマーはいくつかのパーツに分割され、エックスの生みの親がステージのどこかに遺したカプセルに隠されている。
これを発見して中に入ることで新たなパーツを取得し、対応した部分に装着されてエックスがパワーアップする。
カプセルに近づくと、ロックマンシリーズお馴染みのライト博士がホログラムとして出現し、エックスに向けたメッセージやパーツの効果について説明をしてくれる。
後の作品の描写を見ると、このホログラムは単なる記録映像の再生などではなくライト博士の人格を電子データ化したものであり、「生身の肉体を失った後も精神だけで生きている」ような状態にあると思われる。
以下の内、フットパーツとアームパーツはゲームの進行上必ず入手する事になる。
後の強化アーマーと比較して最初の強化アーマーと言うこともありエックスの性能底上げ程度にとどまっている。
ヘッドパーツ
頭突きで特定のブロックを破壊可能になり、落下物の直撃もある程度防げるようになる。
またローリングシールドの性能を高め、より多くの敵弾をかき消せるようになる。
フットパーツ
緊急加速システム(ダッシュ)が使用可能になり、壁蹴りで特定のブロックを破壊できるようになる。
ステージ内で避けようがない位置にカプセルが置かれているため必ず入手する形になり、また他のパーツはこれが無いと取れない位置にあるので、最初に入手することになる(バグパスワードを使用すると入手せずに攻略可能だが、当然難易度は跳ね上がる)。
またライフアップやサブタンクといったアイテムもこれが無いと取れない位置にあるものが多く、ダッシュジャンプで飛び越えやすくなる障害物、ダッシュでくぐるように避けられる攻撃などもあるため、重要度は他のパーツと比べても段違いに高い。
イレギュラーハンターXではカプセルの配置が変更された為、取らずに進めることも可能。
取った方が断然快適なのは言うまでもないが。
サイバーミッションでは壁蹴りの際、常にダッシュジャンプ状態になる(ダッシュは初期状態から可能)。通常の壁蹴りとの使い分けは出来ない。
ボディパーツ
受けるダメージを半減する。
またダメージ時のノックバックも軽減される。
アームパーツ
【ロックマンXorイレギュラーハンターX】
- スパイラルクラッシュバスター
チャージが1段階追加され、発射の際にエックスの後ろに衝撃波が発生して大量の拡散弾を束ねたチャージショットが発射される。
一応背後に衝撃波が発生するが、攻撃力は微々たる物なので気にしなくても良い(リメイク版では衝撃波は発生しない)。
拡散弾により雑魚処理能力が大幅に向上するが、実はボスに対する威力は通常のチャージショットと変わらない(リメイク版では威力が低下している)ためボス戦では通常チャージショットを使った方が効率が良く、このアームパーツを手に入れる頃には既に強力な特殊武器を持っていることが多いので活躍の場は少ないものの、ラスボス戦では弱点武器以外で唯一ダメージを与えられる。
入手方法はオリジナル版の場合は2通りあり、ステージでカプセルから入手するか、シグマパレス第1ステージでゼロから受け取るかである。
【イレギュラーハンターX】
- ハイパーゼロブラスター
リメイク版のイレギュラーハンターXではもう1つのアームパーツが手に入る。
アームパーツを入手せずにシグマパレスの第3ステージのゼロの死亡イベントまでストーリーを進めるとゼロから託される形で入手出来る。
このアームパーツのチャージショットは見た目はエックスの通常チャージショットの色違いだが、威力はボスに当てた場合弱点武器より威力が高く、ラスボス第2形態への優秀なダメージソースとなる。
ただし、イレギュラーハンターXではゼロの死亡イベントがシグマパレスの第3ステージに延期されているので、入手がかなり遅くなるためチャージ特殊武器や隠し要素の解放と一部のアイテム回収(これは選ぶステージによるが)が遅れる。
そのため、強力な特殊武器チャージがすぐに使いたいならバスター性能を落としてライト製パーツを入手するか、最終的な性能を重視するならワイリー製パーツを入手するかの2択となる。
VAVAモードのラスボスであるエックスもこのアームパーツを装備しているのだが、チャージ特殊武器は使ってもスパイラルクラッシュバスターは使わず、基本は通常ショットで攻撃してくる。
ゼロとの連携でセミチャージとチャージショットを使うだけであり、相方のゼロが倒されてパワーアップしてもスパイラルクラッシュバスターを使わずに通常のチャージショットを連射する…強化バスターとは一体?
オリジナル版のアームパーツのカプセルがやや難しい場所に配置されているので、いったん諦めて入手を後回しにしたり、気付かず通り過ぎた人でも、このパーツとフットだけは手に入るようになっている。
波動拳
条件を満たすとパーツカプセルが出現し、中から道着姿に鉢巻を巻いたライト博士(よく見るとガタイも良くなっている)が現れて技の解説をした後、装備させて……否、伝授してくれる。
「ふふふ、どうじゃエックス! きたえぬかれた、このからだは!! うしろにみゆる だいばくふで、きたえに きたえぬいたのじゃ!!」
……この人、生身の肉体はもうとっくの昔に失ってるんじゃなかったのかって? こまけぇこたぁいいんだよ!!ちなみに出し方までは教えてもらえない。
ライフエネルギー満タン時のみ、下・右下・右+ノーマルショット(右向き時)とコマンドを入力することにより、「はどうけん!」のボイスと共に前方にエネルギー弾を発射する。
ちなみにSFC版の方ではゲーム中「唯一」の「ボイス」である。波動拳一つのために凝り過ぎである。
真横一直線に飛んでいく単純な飛び道具であり、地上でしか発動できず、条件も厳しいが、ボスを含むほぼ全ての敵を一撃で倒すことができるという法外な破壊力は、最早一周回ってギャグである。
特にラスボスのシグマ第一形態なんぞ、開幕から確定で正面きって突撃をかましてくるため、開始と同時に波動拳を撃てば一秒で確殺できる。
……が、肝心のゲーム中最強の敵にして、Xシリーズ有数の強敵であるシグマ第二形態(ウルフシグマ)は「高い位置にある頭部にしか攻撃が通じない」と「波動拳は地面に立っていないと撃てない」という都合上、届かない。残念無念。
……と思ったらイレハンではウルフシグマの腕パーツ(上に乗れる)と頭パーツの高さが微妙に調整されたおかげで割と普通に当てられるようになった。なってしまった。(参照)
サイバーミッションではフルチャージショットを撃つ際、十字ボタンの下を押しながらで波動拳、上を押しながらで昇龍拳を使用できる。
共に威力は低下しているが、ライフに関係なく使えるという利点もある。
ばくふというても、「えどばくふ」のことではないぞ!!
ファーストアーマーのパーツがあるステージ
ロックマンX
パーツ | ステージ | 備考 |
---|---|---|
ヘッド | ストーム・イーグリードステージ | 要フットパーツ |
ボディ | スティング・カメリーオステージ | 要フットパーツ |
アーム | バーニン・ナウマンダーステージ | 要フットパーツ+ヘッドパーツ |
フット | アイシー・ペンギーゴステージ | |
波動拳 | アーマー・アルマージステージ | 要ファーストアーマー+全特殊武器+サブタンク4個+ライフアップ8個 |
上述の通り、アームパーツは未入手で最終ステージに到達するとゼロから貰うことが出来る(SFC版ではシグマパレス1、PSP版ではシグマパレス3。)。
サイバーミッション
パーツ | ステージ | 備考 |
---|---|---|
ヘッド | ストーム・イーグリードステージ | |
ボディ | フレイム・スタッガーステージ | |
アーム | スパーク・マンドリラーステージ | 要ヘッドパーツ |
フット | アイシー・ペンギーゴステージ | |
波動拳 | シグマステージ2 | 要ファーストアーマー |
岩本佳浩版
フット→ボディ→ヘッド→アームの順で入手。
この内、ヘッドはストーム・イーグリードから勲章として受け取ったものであり、アームはゼロから受け継いだ力として描かれた。
戦い終えた後、エックスの意思かアーマーの機能ゆえかヘッドパーツ以外が消えていき、残ったヘッドパーツはエックス自身の手で外し、エックスが声にならない叫びを上げた後に海に投げ捨てるシーンは彼の孤独を表し、次作第1話でもヘッド投げは回想シーンで描かれている。
XDiVE版
サービス開始時にSランクキャラとして実装。本作では「Xフルアーマー」という名義で登場している(英語・中国語表記では「ファーストアーマー」名義)。
原作ゲームと比べて性能が向上しており、特に不遇だったヘッドクラッシュが改善され、上に敵に対しての攻撃手段となっている。
他作品
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
今作ではスピリットとして登場。「フルアーマー・エックス」として書かれている。エックス(ロックマン)を超化させることでゲットできる。
スキルはスーパーアーマー。このスキルを持つのはこれとサポーターのゴールドマリオのみ。
アタッカーとしての「スーパーアーマー」持ちは、彼だけになっている。
関連イラスト