ライト博士「エックスよ…平和はいつの日に訪れるのか?
せめてお前にだけは戦いのない平和な世界で過ごして欲しかった…
しかしこの悪夢は終わらせなければならない…
アーマーを与えることしかできない無力な私を許しておくれ…」
ライト博士「ゼロよ…無事だったのか?」
ゼロ「…オレは死なない と言いたいところだが
誰かに拾われたか…回復機能で復活したか…
記憶が曖昧で 気がついたら動けるようになっていた…」
ライト博士「…エックスも 君も まだ世界が必要としている…
…だから復活を遂げたのだろう?
そしてこの悪夢は終わらせなければならない…」
概要
ナイトメア事件にてエックスが獲得したアーマーの一種で、ファルコンアーマーをベースにゼットセイバーとの連携を重視したアーマー。
高い機動力を備え、ゼットセイバーを主な攻撃手段として扱う。
忍モチーフのシャドーアーマーの対であるためか侍を思わせるアーマー(バスターは使う武器によって弓と剣の柄を思わせる形に変形する)で基本はファースト〜フォースアーマーの流れを汲みつつもファルコンアーマーの面影を残したデザインになっている。
長い間その真価を見出されなかった非常にクセの強いアーマーであるが、各機能を正しく理解することで強化アーマーとして相応しい性能を発揮する。
前作のファルコンアーマーと比較して飛行能力とバスターの攻撃力は低下したが、マッハダッシュによる瞬発力と複数のチャージ攻撃で総合火力は上回る。
パワーアップパーツ
前作のファルコン・ガイア同様、パーツのプログラムデータを4つ集めることで使用可能になる。
例によってゼロをプレイヤーキャラクターにしていても取得可能。前作のファルコンアーマーがゼロでは取れないパーツがあったのに対し、今作は運が絡むが全てをゼロでも取得できるようになった。
ヘッドパーツ
特殊武器のエネルギー消費量を2/3に軽減する。
後述するが、ブレードアーマーを最大限活かすために重要となる要素。
フットパーツ
空中で上下左右の4方向にダッシュ移動できる「マッハダッシュ」が使用可能になる。
空中でダッシュかジャンプボタンで発動し、始動時にはダッシュの方向を決めるための溜めモーションが入る。
ボタンを長押しすることでホバリングのように滞空可能となり、通常のエアダッシュの2倍の移動距離がある。
出始めは攻撃判定と無敵時間が発生(攻撃力はセミチャージと同程度)するが、通常のエアダッシュのように移動距離の調節が利かず、ダッシュもしくはジャンプボタンから素早く指を離さないと滞空し続けるため注意。
カスタムパーツ【ハイパーダッシュ】を装備すると飛距離と無敵時間が伸びる。
また、マッハダッシュの攻撃判定は特殊武器扱いになっており、怯んだハイマックスにダメージを与えることができる。
ボディパーツ
被ダメージを半減し、「ギガアタック」が使用可能になる。
ギガアタックのエネルギーは被ダメージ時もしくはライフエネルギー取得時に回復し、使用すると空になる。
発動すると前方に2発の巨大化したチャージセイバーの衝撃波を放つ。
他のアーマーのような派手さはないが貫通性能付きのシンプルな飛び道具で、一部の特殊な相手以外には概ね通用する優秀なダメージソース。
アームパーツ
2種類のチャージ攻撃と特殊武器チャージ機能を得る。
従来の溜め撃ち操作でチャージショット、上方向キー+溜め撃ち操作でチャージセイバーが使用可能。
ブレードアーマーのフルチャージ攻撃はカスタムパーツ【バスタープラス】の効果を得られないが、ガードシェルバグの恩恵は得られるため、接近戦では高い攻撃力を発揮できる。
どちらも雑魚に対してダメージが安定しないが特殊武器かゼットセイバーとの連携でダメージのムラを補うことは出来る。
チャージショット
敵貫通効果を備えており、敵にヒット後は突き刺さるような形のプラズマが1つ発生して追加ダメージを与える。
停滞プラズマは、プラズマチャージと異なり、一定以上の耐久力を持つ敵に対してのみと非常に限定的で、攻撃力はスピアチャージやノーマルチャージよりも下、攻撃判定もノーマルチャージより狭い上にフルヒットしない時もあるのでダメージにムラがある。
総合性能はノーマルチャージショットより劣ってしまうが、後述するチャージセイバーの射程を補うための重要な攻撃方法である。
チャージセイバー
通常セイバーの攻撃力と射程を強化したものでチャージ攻撃の主力。
攻撃力はチャージショットより高く、こちらは空中で発動すると一時的に滞空して次の攻撃へ繋げることができる。
X6のチャージ特殊武器は、攻撃判定が持続するものが多く、前もって発動しておくことでチャージセイバーと連携攻撃しやすい。
また、ショットイレイザー効果が付与されており、攻撃をしながら一部攻撃を無効化できる。
こちらもシャドーアーマーの円月輪ほど露骨ではないが、ダメージにムラがあることに注意しよう。
ブレードアーマーのデータがあるステージ
ヘッド:グランド・スカラビッチステージ
フット:コマンダー・ヤンマークステージ
ボディ:シールドナー・シェルダンステージ
アーム:インフィニティー・ミジニオンステージ
どのパーツプログラムも初期状態のノーマルエックスで取得することが可能。
ただし、ヘッドパーツのあるスカラビッチステージは、パーツカプセルのあるエリアに移動できるかは運によるため、出現しなかった場合は根気よく出直す必要がある。
剣を司る鎧の真価とは何か?
ブレードアーマーは、マッハダッシュの機動力と遠近二種類のチャージ攻撃、特殊武器とゼットセイバーを駆使して戦うアーマーである。
単体の火力こそシャドーアーマーに及ばないが、チャージセイバーと特殊武器による連携でダメージ効率を上げられる。
マッハダッシュは、足元の雑魚を潰せたり、練度を上げるほど他アーマーにない変幻自在な動きができる。
また、ステージ攻略とボス戦の両方で活躍できる優秀なギガアタックがあり、他のアーマーのギガアタックより安全に、安定して大ダメージを見込める切り札となっている。
カスタムパーツの選定も大事な要素であり、チャージショットに関わるパーツのアルティメットバスターとハイパーチャージは二者択一の関係でどちらを使うかで戦い方が変わる。
アルティメットバスターはチャージ不要になる代わりに、チャージショット後に即座の追撃ができなくなるが、空中チャージセイバーはチャージショットへ繋げられ、疑似ダブルチャージ攻撃が可能となる。
ハイパーチャージはチャージショット後の追撃が可能で、バスターの撃ち分け、通常版特殊武器を使えるため小回りが利くようになる。
バスター強化パーツ相性
- アルティメットバスター
- チャージ無しでフルチャージ攻撃を使えるが、通常弾・セミチャージ・通常特殊武器は使えない。
- ハイパーチャージ
- チャージ時間を半分にする。アルティメットバスターとは相互互換。オートチャージをONにするとさらなる真価を発揮できる。
- マスターウェポン
- 特殊武器の攻撃力を強化する。オススメ。
- エナジーセーバー
- 特殊武器のエネルギー消費量を半分にする。ただし、これはノーマルエックスを基準とした軽減であり、ヘッドパーツのエネルギー消費軽減とは重複せずエナジーセーバーが優先される。
- バスタープラス
- バスターの攻撃力を上げる。ただし、ブレードアーマーのフルチャージ攻撃は強化されないため相性が悪い。
- ラピッド5
- バスターの通常弾の同時発射数を3→5に増やす。
- スピードショット
- バスターの弾速を上げる。連射機能をONにして、スピードショットとラピッド5、さらにヤンマーオプションを併用すると凄まじい弾幕を張ることができる。
身体強化パーツ相性
- スピードムーブ
- 通常移動速度を上げる。ダッシュでの接触事故を減らすことができ、チャージセイバーメインのブレードアーマーと相性が良い。
- ハイパーダッシュ
- ダッシュ速度を上げる。制御は難しくなるが、マッハダッシュの移動距離と無敵時間が伸びる。
- ハイジャンプ
- ジャンプ力を上げる。オススメ。
- ショックアブソーバー
- 受けるダメージを半減し、ノックバックを防ぐ。ただし、ブレード装備時に適用されるのはノックバック防止のみ。
- ダブルバリア
- 被ダメージ時の無敵時間を延長する。防御力の底上げやトゲ地帯の突破などで役立つ。
- チェンジエナジー
- 敵から受けたダメージを特殊武器エネルギーに変換する。特殊武器との連携が生命線であるブレードアーマーとの相性は悪くない。
強化アーマーとしての強みと弱み
瞬間的な機動力とセイバーに特化したアーマーとして登場。
X3のヴァリアブルエアダッシュを超える移動力と範囲、豊富な攻撃手段を活かして戦える。
強み
上下左右に移動できるマッハダッシュは高い機動力でステージ攻略とボス戦闘に大きな効果を発揮する。
X6の特殊武器の多くと相性が良く、ブレードならではの攻撃も可能。
ギガアタックは、他アーマーの一癖あるものと比較してシンプルで扱いやすい。
チャージセイバーは中ボスに対して安定した威力があり、特殊武器が揃うほど攻撃性能が増していく。
弱み
チャージショットの攻撃力は他アーマーに劣り、ある程度特殊武器が揃うかゼットセイバーの扱いに慣れないとステージ道中での火力不足に悩まされる。
基本的にチャージセイバーメインであるため、過去作のエックスとは運用方法が異なる。
広範囲ギガアタックの存在もあり、高難易度モードの序盤はファルコンアーマーのほうが安定する。
特殊武器との連携
ブレードアーマーは、バスターのボタンでチャージセイバーを使えるため、X6の強化アーマーで唯一特殊武器とセイバーの連携攻撃が可能である。
発動後、一定時間持続する特殊武器とは相性が良く、連続攻撃で大ダメージを与えられる。
マッハダッシュとの併用で、攻撃範囲を広げられる特殊武器も存在する。
また、特殊武器を使いやすくするため、キーコンフィグで発動ボタンの変更を推奨する。
デフォルト状態のままではチャージしながらジャンプすることが難しい。
オススメはL1ボタン(R1にダッシュを割り当てているなら)。
L1ボタンであればチャージ中でも通常アクションの妨げにならない。
ゼットセイバー
ゼロの形見である初期装備。
ロックマン8におけるロックボールのような扱いで、ゼロナイトメアの弱点武器。
攻撃力はセミチャージショットと同等で、地形を貫通し、チャージショット&空中チャージセイバーからの追撃が可能になり、ブレードアーマーの場合はチャージセイバーがメイン攻撃となるので、空中チャージセイバー→着地後ダッシュキャンセル攻撃「乱れ斬り」で効率良くダメージを稼げる。
余程の拘りがなければブレードアーマーが完成する頃にはいくつかの特殊武器があるだろうが、ブレードアーマーメインの特殊なプレイをする場合、序盤はこれを使わないと火力不足になる。
※「乱れ斬り」名称は、クロスオーバー作品である「プロジェクトクロスゾーン」で言及あり。
ヤンマーオプション
トンボ型のオプションを展開してエネルギー弾を発射する。
バスターとは連動しておらず、発射には特殊武器ボタン押しが必要。
ヤンマーオプションを展開しておくと、マッハダッシュの滞空中も攻撃することができる(バスターは不可)。
チャージすると約8秒間オプションが無敵になり、ランダムに弾を自動発射する。
ランダム弾には地形貫通性能あり。
ブレードと相性の良いチャージ特殊武器の筆頭で、無敵オプションをぶつけながらチャージセイバーをヒットさせると強力。
チャージアイスバースト
約7秒間、ダッシュと連動して氷柱を発射する。
横ダッシュで縦軸へ攻撃、上下ダッシュで横軸への攻撃となる。
ダッシュに依存する性質上、マッハダッシュでないと真価を発揮できない。
特殊武器として強力とは言い難いが、攻撃を回避しながらの反撃に向く。
マグマブレード
通常時はゼットセイバーから火炎弾を発射し、遠距離まで攻撃できるが、至近距離でないとダメージが伸びない。
空中チャージセイバー→マグマブレードで即座に追撃できるのでハイマックス戦の主力コンビネーションとして使いやすい。
チャージすると画面端から連続で火炎弾を発射する。
火炎弾には地形貫通性能あり。
エックスのいる位置に出現するので、上方向へのマッハダッシュで攻撃範囲を拡げられる。
アルティメットバスター・マッハダッシュ・連射オンの併用で、狙った場所を集中攻撃可能。
広範囲を攻撃できるが、発生は遅く、エックスが被弾すると攻撃は中断される。
チャージメタルアンカー
地形貫通・多段ヒット・高威力・画面全体攻撃と強力な性能を持つ。
エックスが被弾すると攻撃は中断される。
マッハダッシュがあるため比較的安全圏で発動させやすい。
チャージグランドダッシュ
巨大な岩を発生させて前方に射出する。
地形を貫通し、発動時に一瞬時間が止まる。
アルティメットバスター装備時は、空中チャージグランドダッシュ→チャージセイバー→チャージショットで連続攻撃できる。
チャージメテオレイン
真上に水弾を発射した後、斜め上から10発の水弾が降り注ぐ。
画面全体攻撃ではあるが、弾幕は薄い。
発動時の硬直がなく、発動後はエックスの行動を阻害しない。
また、進行方向に対して逆向きに発射すると降り注ぐ水弾を当てやすい。
ガードシェル
ショットイレイザー効果の盾を展開し、防いだ攻撃に応じてカウンターショットを発射する。
方向キー入力で盾の位置を変更可能。
ブレードと相性の良い特殊武器の筆頭その二。
盾が敵に接触した状態で、マッハダッシュやチャージセイバーを当てると、ダメージが飛躍的に増加する。
チャージすると画面の四隅に貝殻を発生させ、特殊武器ボタンを押すと対角線上に向けてエネルギー弾を発射する。
最大8回任意タイミングで攻撃可能で、時間経過では解除されない。
セントラルミュージアムのトーテムに有効。チャージショットの火力を補うこともできる。
チャージアローレイ
エックスのいる位置を中心に、画面下から上に向けて5本のレーザーを発射する。
発動中は完全無敵で、多くのボスに弱点武器に匹敵するダメージを与える。
まさかの立体化
2022年4/25、コトブキヤのロックマンプラモデルトークライブにてまさかの立体化が決定。
長年国内ではアクセル並みかそれ以上に立体化に恵まれなかったうえ、ロックマンXDiVEでも(配信当時)実装されていなかっただけに多くのファンを歓喜させた。
どうやら設定画がほぼないため、公式イラストから微妙に外見を調整したらしく、角の形や細かなバランスがアレンジされている。
余談
- X6の説明書には、ブレードアーマーについて「抜群の攻撃力と最高の移動性能を兼ね備えた万能アーマーです。」……という、実に疑わしいことが書かれている。「最高の移動性能」はいいとして、確かに特殊武器との連携ができるようになれば高い攻撃性能が引き出せるが、各性能を使いこなして手に入る「抜群の攻撃力」を簡単に引き出せるかと言われると無理であるため、当時のプレイヤーからすれば嘘でしかない。
- グーグルのサジェストに出てしまうほど、「ブレードアーマーは弱い」という意見が多い。X6以前の強化アーマーはノーマルエックスの各性能を強化するものだったのに対し、ブレードアーマーはエックスの本来の主力武器であるバスターが弱体化してしまうため、長い間弱いアーマーの誹りを免れなかった(ファルコンアーマーもチャージ特殊武器が使えないと言う火力の弱体化はあったが、チャージショットの性能が攻撃判定以外は優れている上にダメージ効率が良く、型破りな機動力もあることもあって弱いと言われることはなかった)。
- チャージショットの威力が低下しているのは事実だが、もう1つの攻撃手段であるゼットセイバーはチャージすることで威力が上がっている。チャージセイバーのダメージ効率は良いため、特殊武器含め対中ボス火力はノーマルエックスより上。よってブレードアーマーエックスは、チャージセイバーをメインに戦ったほうが良い。同じセイバーとバスター(地上限定)が使えるゼロと比べてエックスはどちらも空中で使用可能、優秀なチャージ特殊武器もありゼロの劣化にはならない。
- ただし、ガードシェルのヒット数増加の恩恵はゼロに及ばない。こればかりは元々セイバーが専門であるゼロに分があるのは仕方ない。
- 多彩な攻撃と高い機動力を発揮できるチャージセイバーとマッハダッシュの暴発には気を付けたい。どちらも動きが停止したり急な加速で敵接触ダメージを受けてしまう。このアーマーの問題点は、従来のエックスの操作感と異なるセイバーメインの立ち回りを要求され、火力を出すには特殊武器や固有アクションを使いこなさなければならないこと。熟練のプレイヤーならまだしも、初心者やアクションが苦手なプレイヤーを突き放す性能なのは否定できない。
- 本来のエックスのメインウェポンであるバスターを過剰に弱体化させてセイバーと特殊武器を使わせようとする調整は難色を示す者が多く、従来の操作感で扱えるのも隠し要素のアルティメットアーマーしかないのも問題だろう。
- X3のサードアーマーとは広い範囲へのエアダッシュと複数のチャージ攻撃が使える上に状況にもよるがセイバーが使える点が共通している。