概要
『ロックマンX4』同様に本作ではゼロ側のヒロインとして登場している。
「X4」編まではほぼ原作と同じようにレプリフォースに所属していたがドラえもんたちとの接触の影響で大分キャラが変わっている。
原作との相違
- 「平和を願う心」
原作同様に本作のアイリスは、カーネルと共に「平和を願う心」と「無双の戦闘力」を両立させた「伝説のロボット」を再現させたレプリロイドを開発する過程で誕生した。
しかし、原作では『平和な世界=レプリロイドだけの世界』であり、レプリロイドが人間と共存出来るとは信じていないのに対し、こちらではドラえもんたちとの交流もあって「レプリロイドと人間は本当に共存できるのか?」と考えるようになり、後に共存できる世界を目指そうとすると言った姿勢へと変わっている。
- ゼロとの関係
原作の二人は価値観の違いから悲劇的な結末を迎えてしまったがこちらではアイリスの考え方が変わったことで回避された。
しかし、その裏でゼロが蘇りつつある記憶を見始めたことで「自分に秘められた危険性」を感じ、仲間と距離を置こうと考える。
更に唯一原作知識を持っているスネ夫からの発言で将来振りかかるであろう彼の試練を支えるために体の半分以上をゼロと同じパーツへと取り換え、更に特殊回路を組み込んで彼の傍にいることを決意する。
これが後に彼の迷いを断ち切ることになり、最終的に互いにかけがえのないパートナーへとなっていく。
武装と機能
アイリスバスター
※画像はミリタルバスターです
ゼロの初期ボディのゼロバスターを再加工して移植したもの。オリジナル同様チャージは可能でアースクラッシュの発生回路も稼働しているため、ゼロと同時に放つ「ダブルアースクラッシュ」で敵を怯ませることができる。また、バスターのエネルギーをチャージしたままアースクラッシュのように撃ち込み、滅閃光のように拡散させる「ギガフラッシュ」と言う技もある。
アイリスセイバー
カーネルの形見であるサーベルを自分向けに加工しなおしたもの。X5で行方不明になった際にグラビティーマンに発見され、以降はマーティが護身用に持っている。後にある人物の手でZセイバーと共に新しいものが渡される。
疑似ラーニングシステム
ゼロのラーニングシステムを可能な限り再現したもの。これによってゼロ同様にラーニング技を使用することができる。
パートナー回路
ゼロと共に体に組み込まれた特殊回路。互いの居場所を知らせる他、あらゆることを共有することができるらしいが同時にゼロの変化がダイレクトに連動してしまう。
実際、作中でウィルスを吸収することでパワーアップする他、覚醒ゼロのように空中を浮遊できるようになるなどゼロと同じ存在になることを暗示している。
各シリーズの姿
研修生時代
「ソウルイレイザー」編で登場。登場した作品がややマイナーなこともあって知名度が低い。
オペレーター時代
「X4」編で登場。尤も知られている姿で制服が一新した他、ベレー帽を被っている。研修生時代と比べて明らかにバストが大きくなっている
現在
ゼロを支えるために改造を受けた姿。ほとんどオペレーター時代と外見は変わっていない。特に記述はないがベレー帽は被っていない可能性がある(高速移動する都合上、飛ばされてしまうため)。
身体の半分以上改造したこともあって、原作のイレギュラー形態になる能力は失われている。
主な活躍
「ソウルイレイザー」編
レプリフォースからの研修生として登場。
当初は、エックスの部隊へ配属される予定だったが新婚旅行で取りやめていたことを伝達し忘れていたことでゼロと運命的な出会いを果たす。
最初は兄の友人と言うことで遠慮しがちな態度を取っていたがゼロの申し入れもあって親しくなっていく。また、この時ドラえもんたちとも行動をしており、これが後の彼女に大きな影響を与えた。
「X4」編
正式にレプリフォースでオペレーターとして配属されてからしばらく経った後、スカイラグーン事件に巻き込まれる。
イレギュラー「イレギオン」に攫われ、現場に駆け付けたゼロに助けられるが自分を助けに急行したカーネルが同行を拒否したことからレプリフォース大戦が勃発してしまう。
兄とは戦ってほしくないと願うものの、戦況は徐々にレプリフォースが不利となっていき、宇宙港へゼロが向かった際には後を追う(しかし、軍内部では彼女は『裏切り者』として扱われており、捕らえられた際に危うく射殺されかけた)。
後にカーネルは説得に応じて投降の意志を示してくれたもののダブルの工作により、宇宙港は崩壊。彼女を庇って重傷を負ってしまう。
意識がない兄の身を案じながらレプリフォースを止めるべく、ゼロたちと共に戦闘衛星へ乗り込んだアイリスだが待ち構えていたダブルの口からカーネルが殺害されたことを知る。
ゼロが追い詰められたこともあって憎しみを込めてイレギュラーとなってまで戦おうとするが薄れゆく意識の中でカーネルと再会、彼に引き留められたことで正気に戻る。
最終決戦では両足が吹き飛ばされるものの、最後までゼロと共に戦ってエックスがアルティメットアーマーを装着するまでの時間を稼ぐ。
全てが終わった後、重い宿命を背負わされているゼロを支えるべく、見た目をそのままにケイン、ドップラー、ドラえもんの手により戦闘用への改造を受ける。
この改造でゼロの以前のボディからバスターを移植され、兄のカーネルのサーベルをセイバーへと改修して装備する。
「ブリキの迷宮」編
エックスたちと共にチャモチャ星を救うべく星へ向かう。
星に到着後、情報を得るべくジャイアン、スネ夫、ゼロの四人でメカポリスに情報収集をするべく潜入する。
情報を求めて入った店の中にはゼロの兄であるワイリーセカンドナンバーズ(クイックマンのみ不在)の姿があった。
彼らの製作者について知りたかったゼロを制止して本来の任務へと戻る。
翌日、人間収容所から脱出後にメカポリスから飛行機を強奪、遭難しかけたものの北極に在住していたサンタクロースの助けを借りてブリキン島へと無事帰還する。
チャモチャ星救出作戦ではドラえもん、ゼロと共にナポギストラーの宮殿へと乗り込むが、バラバラに転移され、そこである人物が皇帝ナポギストラーの宮殿に設置した三次元立体コピーシステムに入ったことで誕生した自身のコピーと戦う事になる。
「X5」編
ゼロと共にスペースコロニー「ユーラシア」の衝突を阻止すべく、エックスたちと手分けしてシグマウィルスに汚染されている地上で部品の調達を開始する。
ペガシオン率いるエアフォース基地へ向かった際にゼロと共にシグマウィルスの犯される事態が発生するがイレギュラー化の兆候はなく、寧ろパワーアップをしている。
その後、フォルテに重傷を負わされて一時的に機能停止へと陥るがあの世とこの世の境界線で謎の少年の手助けもあって無事に再起動。共に落下していたペガシオンを救出し、暴走しかけたゼロを正気に戻すことができた(一方、この変化はライフセーバーたちから危険と判断されている)。
この中でゼロの考えていることをある程度察することができるようになったのか、零空間へ単独で乗り込んだ彼の後を追う(ゼロは必ず帰ってくると言っていたがアイリスはシグマ諸共消える覚悟だと見抜いていた)。
最終決戦では、巨体を誇るファイナルシグマWの猛攻にエックス、マーティと共にダウンしてしまうが周囲のウイルスを吸収することでいち早く復帰。自分のせいで危険な存在と化してしまったことを詫びるゼロに対して最期まで共にいること、そして、心から愛しているをことを告白。アイリスの言葉でゼロは迷いを振り切り、二人揃って覚醒化した。
覚醒した二人は、一時的にシグマを圧倒するものの体にかかる負荷に耐えきれず、動けなくなってしまう。後に復帰したエックスたちとの協力でようやく倒すことができたが苦し紛れのシグマの自爆に巻き込まれ、ゼロと共に半身を失う重体となる。
空間が崩壊していく中、アイリスは、ゼロからプロポーズをされ、嬉し泣きしながら快諾。
お互い強く抱きしめ合いながら姿を消した・・・・。
※因みにペガシオンステージでウィルスに汚染された際、高揚状態になっていたゼロと反対に欲情しているような発言をしている。(ワクチンを撃ち込んでいなかったらもっととんでもない発言をしていたかもしれない)
「X6」編
前回のラストで空間の崩壊の際に発生した時空間の歪みに飲み込まれたことによってゼロと共にドラえもんの世界の22世紀に辿り着く。
ロボット病院での治療後、二人揃ってリングマンの所へ居候することになるがドラパンの手で放たれたドラミの同級生たちを止めるべく再会したドラえもんたちと共に再び戦いに身を投じる。
※飽くまでイメージです
全てが終わった終盤では、ようやくゼロと結婚をする。
「X7」編
戦線に出られなくなったエックスとマーティに代わって新婚ホヤホヤだったのにもかかわらずゼロと共にイレギュラーを取り締まる日々を送っていた。
そこへレッドアラートから脱走してきたアクセルと原作世界のエックスと遭遇し、レッドと亡き兄の意外な関係を知ることになる。
後輩のアクセルに優しく接する一方、戦いではゼロと巧みなコンビネーションを見せる。
「新鉄人兵団」編
ゼロたちと共に22世紀へと向かう。
対人関係
カーネル
実兄であり、元は一つの存在。
原作では、最期まで自分の意思を曲げなかったが今作ではゼロたちの説得もあって最終的に死亡してしまったが投降を決意する(ただ、原作でも最期に彼女の身を案じるような台詞を残している)。死後もイレギュラーに堕ちようとしていた妹を止めるなど兄らしい一面を披露した。
ちなみに投稿サイトの活動報告によれば赤バンブル氏は当初、カーネルを生存させる予定を考えていたと言う。
ゼロ
最愛の人で現在は夫。
製作者によって重い宿命を背負わされているが現在は互いに支え合うことで乗り越えつつある(当の本人もその変化に驚いていた)。
現在はハンター業務を共に行っているが「X7」では、将来平和になったらレストランを開きたいと話している(子供も欲しいと言っていたがゼロはある事情であまり反応がよくなかった)。
コピーアイリス
装置によって誕生した自分である意味対極の存在。
最終的に倒されるがこれが原作世界で大きな影響が・・・・・
ドラえもん一行
ソウルレイザー編にて知り合った並行世界のロボットと人間達。
彼らとの交流を経て友人となった事が人間に対する見方を変え、レプリロイドと人間の共存への可能性を見出し、延いては自身の運命を大きく変える事に繋がった。