概要
「変身戦闘美少女もの」という基本分野が共通している事もあって、『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズは『プリキュア』シリーズ全般と一定の親和性を持つ。
スイートプリキュア♪とシンフォギア
特筆すべきは、双方ともに音楽をモチーフにしている『スイートプリキュア♪』とのシンクロ度の高さである。
前者は一人っ子・食い意地が張る・勉強が苦手な一方トレーニングには肯定的・親友とは家族の様に近しい仲、後者は姉のキャラ・基本周りを引っ張っていくがからかい好きな面がある・親友とは戦いの当初仲違いをしていたという共通点がある。
- 変身アイテムが変身後胸元に装着される。
- ヒロインの敵となる存在の名前が、雑魚と首領の違いはあれどどちらも「ノイズ」である。また、雑魚といえど形態もサイズも個体差が大きいことも同じである。他に有翼で且つ洗脳能力も持つ敵も存在する。
- 共通の出演者として大久保瑠美(キュアミューズ / 響が助けた子供)、日高のり子(アフロディテ / シェム・ハ)が居る。
逆に相違点としては、
- 『シンフォギア』組は高校生以上、『スイート』組は中学&小学生。
- 第1話でいきなり天羽奏が戦死、一般市民も情け容赦なく死にまくる(いわゆる「モブ厳」)深夜帯の『シンフォギア』に対し、ニチアサの『スイート』では味方及び一般人には一切の死者が出ておらず、敵側の死亡(消滅)者も劇場版のみ。
……等がある。ちなみにアプリ『戦姫絶唱シンフォギアXD』ではサービス終了まで両作のコラボイベントは叶わず。三大ニチアサ枠のうち、戦隊とライダーが実現しているだけに、現在でも惜しまれるところである。
プリキュアシリーズ全般とシンフォギア
もちろん『スイート』に限定されない共通要素も存在。
- フォニックゲイン及びミラクルライトという、「無数の人々の想いを集めてヒーローを飛行可能な最強フォームへと進化させる」要素がある。
- シンフォギア第1期と同年に放送されたのは『スマイルプリキュア!』だが、偶然にも両作品の主人公の父親の中の人が同じだったりする。(ただし響の父は第1期には登場しない)
- シンフォギア第4期となる『AXZ』2話においては、プリキュア側で「伝統」「毎年のノルマ」と言われる「複数人で巨大な重量を支え、耐える」という展開が発生。
- 同じく『AXZ』にて敵側「パヴァリア光明結社」の錬金術師が変身に使用する起動装置「ラピス・フィロソフィカス」が「ハート型の宝石」という非常に女児向けアニメ感の強い意匠であった。
- 『ドキドキ!プリキュア』第40話では、キュアソードが戦闘中にレジーナに向けて変身しながら「こころをこめて」を歌う場面がある。ここから似たような場面で「適合者ホイホイ」という言葉が用いられるようになる。
- 『ハピネスチャージプリキュア!』では、キュアハニーによる「しあわせごはん愛のうた」や、上位合体技である「プリキュア・イノセントプリフィケーション」などで歌を用いる事が多い。
- 『プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』はミュージカル要素が取り入れられているため、戦闘シーンでの歌の役割が重要視されている。
- 『HUGっと!プリキュア』第20話では、キュアマシェリとキュアアムールの初戦闘にて「歌いながら闘う」演出が披露された。
- 『スター☆トゥインクルプリキュア』に至っては前作以上のSF寄りな作風かつ歌いながら変身する。プリキュアの力を利用しようとする輩まで登場している。
- 長らく、シンフォギア装者とレギュラーのプリキュアの両方を演じた声優は花咲つぼみ/キュアブロッサムと風鳴翼を演じた水樹奈々氏のみ(※)だったが、『ヒーリングっど♥プリキュア』にて花寺のどか/キュアグレース役として悠木碧氏が参戦することが告知されたため、(メイン画像のように)主人公の中の人が同じな作品同士で絡めることが可能となった。
- 初期のシンフォギア装者最後の一人である雪音クリスを演じていた高垣彩陽氏が『トロピカル〜ジュ!プリキュア』にてエルダ役でようやくレギュラー出演を果たすが敵キャラであり、プレラーティを演じていた日高里菜氏とはここでも(立場が逆転して)敵味方に分かれる事になり、初出動回でローラと対峙してたりする。
- 『デリシャスパーティ♡プリキュア』第41話においてフェンネルが敵、ブンドル団の総帥ゴーダッツだった事が判明し、第一期の櫻井了子同様、「敵のラスボスが自分達の側の重要な仲間の一人だった」という展開になった。
※ただし、XD UNLIMITEDにてセレナ・カデンツァヴナ・イヴがレギュラーキャラに昇格したため、彼女を含めると堀江由衣氏(プリキュアではリコ/キュアマジカルを担当)もここに該当する(両者は2人姉妹の妹である点でも共通している)。
また、同ゲームのプレイアブルキャラ、という括りで見れば、竜姫咆哮メックヴァラヌスにてプレイアブル化した安藤創世役の小松未可子氏(プリキュアでは香久矢まどか/キュアセレーネを担当)も当てはめることができる。(ただし、上述のセレナのケースと違い、「メックヴァラヌス世界の創世」は他のイベントには現状登場していない。)
また、プリキュアのみならずニチアサ変身ヒーロー全般の要素を多く備えているのがシンフォギアである。「司令官枠・博士枠があるチームヒーロー」「バイク、人外化、敵と同質の力を根源としている」といった要素にも着目すると、より双方を楽しめることだろう。
共通出演者
ここでは『スイート』のみならず、『プリキュア』シリーズ全体を一覧表で見渡してみよう。15年以上に渡る長寿作品であるプリキュアと、5期に渡って続編が制作された『シンフォギア』という組み合わせにより、少なくない数の名前が並ぶ。
五十音順で掲載。シンフォギア装者及びプリキュア・妖精は太字、敵側は斜体字。
☆は装者以外でXD UNLIMITEDにてプレイアブルとなったキャラクター。
- 現在、正規プリキュアとレギュラー装者の両方を演じたのは悠木と水樹、茅野の3人のみ。悠木はファンからの待望論も根強かったため、2020年にようやくの悲願達成となった。
- シンフォギア側の死者が出やすい作風から、「両方に戦闘要員で参加しつつ生存するのは難しい」というジンクスめいた傾向がある。
- 長らくプリキュアシリーズにおいて「つばさ(翼)」という名前の人物は男女問わず登場していなかったが、『ヒーリングっど♥プリキュア』にて高美ツバサと言うゲストキャラがようやく登場し、そして『ひろがるスカイ!プリキュア』にて夕凪ツバサ/キュアウィングがプリキュアとして登場した。
また、2022年現在シンフォギア装者9人のうち未だにプリキュアに出演していないのは月読調役の南條愛乃だけになった。因みに所属事務所はボイスキットであり、共演者の井澤の他、残り二人もプリキュアシリーズに出演していた為、今後出演の可能性はある。
関連イラスト
関連タグ
戦姫絶唱シンフォギア 戦姫絶唱シンフォギアG 戦姫絶唱シンフォギアGX 戦姫絶唱シンフォギアAXZ 戦姫絶唱シンフォギアXV
キュアキャロル:上記の理由により本来の意味から変わってしまったタグ
超時空要塞プリキュア:同様に歌要素で用いられる事が多いネタタグ
プリンセッション・オーケストラ:シンフォギアスタッフによる、プリキュア感の溢れる新作。