The girl's roars drown in the darkness
概要
「嘆きのドールハウス」に続く金子彰史氏原案のイベントクエスト。
私立リディアン音楽院の三人娘(安藤創世、板場弓美、寺島詩織)がまさかのプレイアブル化を果たす。
あらすじ
突如謎の敵性体の襲撃を受けるS.O.N.G本部。響・翼・クリスは襲撃犯を追うが、ギャラルホルンによって並行世界に投げ出されてしまう。
そこで3人が遭遇したのは、未だ健在のノイズ、そして見たこともない兵装「メックヴァラヌス」を纏う3人の竜姫たちだった。
登場人物
本編世界から迷い込んだシンフォギア装者たち。
これまでの並行世界と異なりギャラルホルンの異常によりゲートが出現しなくなってしまい、帰還することができなくなる。そして事態の解決まで並行世界の二課に協力することになった。
同時に監視名目で仰陽館女学院に通うことになるが、3人ともまとめて見張るために竜姫と同じ高校2年生にされている。これに翼は大きく躊躇していたが、やがて慣れていった。
メックヴァラヌスを纏う資格を持つ竜姫たち。先代の竜姫が命を落とした際、怪物によって身体を引き裂かれた所を、生徒達の輸血で救われる。
その後、メックヴァラヌスの装着者に三人揃って任命され、日夜ノイズと戦っている。
普段はリディアンに似た外観の「私立仰陽館女学院」で生徒会役員(順に副会長、生徒会長、会計)を務めている。
なお、国連直轄の機密であるシンフォギア装者とは対照的に、竜姫のことは生徒みんなが知っており、その活動を応援している。
並行世界の特異災害対策機動部二課における終身名誉司令。表向きは私立仰陽館女学院の理事を務める篤志家。
とてつもない権力者であることは本編世界同様だが、「護国の鬼」の人物像はどこへやら、子供や草花に優しい好々爺となっており、シンフォギア装者たち(特に翼)を仰天させた。
なお、竜姫たちも長らく彼が終身名誉司令という真の素性を知らず、「おじいちゃん」と呼んでいた。
- 凪 景義(なぎ かげよし)
並行世界の特異災害対策機動部二課における司令代行。
表向きは私立仰陽館女学院の校長(代行)。
恰幅の良い口髭を生やした七三分けの中年男性だが、僕(ボキ)や君(チミ)など癖のある言葉を用いる。何かと偉そうで、自分の査定を気にしている小物。
元々は政府所属のハッカーであり、ハッキングや盗聴による情報収集はお手の物。そのため変質者扱いされている。
一見すると独善的に見えるが、陰ながら筋トレ(かなり少量だが)をするなど彼なりの努力を怠らない真面目な一面もある。
- 襲撃者
ギャラルホルンのゲートを通じて本編世界に侵攻してきたローブ姿の人物。
聖遺物由来とされる蛇型の敵性体を操る力を持ち、それらを陽動に用いてS.O.N.G.からシンフォギアに関する情報を盗み出した。
響によると、ローブの下に仰陽館女学院の制服を着ていたらしいが………。
メックヴァラヌス
「メックヴァラヌス テイクオフッ!」
並行世界の三人娘が纏う竜の力を宿した第三の少女兵装。
緑色の結晶体がはめ込まれた腕輪「ドラゴンブレス」の起動により装着する、運用にはフォニックゲインを必要としないなど、シンフォギアやファウストローブとはまた異なる機構を持つ。
基本性能はシンフォギアに大きく劣るが、竜姫の3人は息の合った連携で力不足を補いながらノイズに抗っている。
また、「Dモジュール」と呼ばれる訣戦機能を有しているが、普段はロックされている。
必殺技カットインは3人とも恐竜の化石を思わせる枠で、それぞれ色が異なる。
それぞれイメージカラーとモチーフや武装に違いがある。
- 詩織:イメージカラーは黄色で外装のモチーフは龍、武器は槍
- 創世:イメージカラーは青で外装のモチーフは狼、武器は西洋長剣(レイピア)
- 弓美:イメージカラーは赤で外装のモチーフは鷹、武器は長弓
竜の力なのに2人だけモチーフが違うのは突っ込んではいけない。
また、色と武器のイメージからかシンフォギア装者のイメージに酷似あるいは統合した点も考えられる。
- 詩織=響(色が黄色)+奏/マリア※初期(武器が槍)
- 創世=翼(色が青色)+マリア※後期/セレナ(武器が西洋長剣)
- 弓美=調(色が赤系および外装モチーフは鷹=つまり空を飛ぶ物)/切歌&未来(飛行が可能)+クリス(色が赤色及び武器が長弓)
以下、イベント終盤のネタバレを含みます。
- メックヴァラヌス
中盤以降から、シンフォギア同様フォニックゲインによってパワーアップする仕様が追加されたが、シンフォギアに及ぶものではなかった。実は強化の為のデータは襲撃者が響達の世界から持ち帰ったシンフォギアのデータが使用されている。
尚、メックヴァラヌス自体の力の源は竜の化石であるのだが……その「竜」は悪い意味で大物のアジ・ダハーカである。
それまでの竜姫が戦士としてあまり長持ちしなかったことから、弓美たちが装備しているものは竜の持つ力を翼、爪、尾に三分割することで竜姫にかかる負担を減らしている。
- デヴァステイター
Dモジュールの正式名称。メックヴァラヌスの出力を増幅させるが、未完成であるがゆえに暴走を引き起こし、竜姫を怪物に変えてしまう。
歴代の竜姫もこの機能のせいで命を落としてきた。
- 風鳴訃堂
表向きの姿は仮面に過ぎず、結局この世界でも「護国の鬼」だった。
女学院自体も「身寄りがいない少女たちを集め、竜姫の候補として育成する」ための機関であり、やっていることはほとんどF.I.S.と一緒。さらに自ら交流する過程で諸外国への敵意を植え付けるなど、生徒たちを半ば洗脳状態に置いていた。
彼にとって竜姫たちはメックヴァラヌスという兵器を開発、運用し、完成させるための消耗品に過ぎない。
また、これまで命を落としてきた竜姫や二課のエージェントたちのことすら全く悼んでいない、目的のためなら無関係の人間を殺めたり、囮として施設を爆破することも厭わない、本編以上の悪辣さを見せている。
- 襲撃者
訃堂に従いながらメックヴァラヌス運用のためのデータを収集している。
使役する怪物「アングィスマリシアス」(ラテン語で「悪意の蛇」の意)はなぜかメックヴァラヌスと共振しているが…。
アングィスマリシアスの強化型は「3つの頭を持ち」、フォニックゲインを吸収することで「倒されても増殖・復活する」という特性を持つ。
- 凪景義
上層部からの評価を気にする、装者への情報開示を渋るなど、人間性の評価は低いが、彼もまたOTONAだった。しかしイベント終盤、メックヴァラヌスの真実を知ってしまい……。
余談
全ての真相は『竜姫咆哮メックヴァラヌスD』にて紡がれる…。
余談だが、上に述べた「金子氏原案」という一文は嘘である。
そのためか、いつものシナリオよりも(○○)といった感情を表す括弧書きが非常に多い。