イノセント・シスター
いのせんとしすたー
マリア・カデンツァヴナ・イヴとセレナ・カデンツァヴナ・イヴの姉妹が主役となるストーリー。
ファン待望のセレナ実装イベントであると共に、『片翼の奏者』に続く「あの日あのときセレナが死んでいなかったら…」というIFの世界観で進むシナリオである。この世界の「マリア・カデンツァヴナ・イヴ」は、7年前の事件の際にセレナを庇い死亡し、調と切歌は居たようだが、恐らく同様に事件の際に故人となっていると思われる。
今回の世界は「ルナアタック」が発生した後のものとなっており、日本の二課・装者・風鳴機関はその過程で壊滅。よって日本には米国の息がかかった研究所が進出し、全編を通して舞台こそ日本であるものの、内容はF.I.S.の面々に焦点を当てたものとなった。ただしウェル博士の姿はない。
シナリオ内でセレナの新曲『誰かのためのヒカリ』『此の今を生きて』が使用されている。
今回の並行世界へ赴いたのは下記の三名。
これまではまとめ役として皆を仕切ることも多かったが、このイベントではセレナとの再会により精神的にややパニックとなっており、かつてのように自身を追い込む場面が多い。ナスターシャ教授の意向もあって、彼女の本当の姉として振舞うこととなるが、それが彼女をさらに悩ませることになる。
中盤にて響と翼は戦闘でのダメージで戦線を離脱し、後半は月読調と暁切歌が代理として赴いた。
並行世界
並行世界側では唯一の装者。G同様、かつて暴走したネフィリムを元に戻すために絶唱したが、こちらではその後並行世界側のマリアによって助けられ、一命を取り留めた。その後7年間のコールドスリープに入っていた為、姿は当時の幼い姿のまま。
目覚めて間もないため姉の死については知らされていない。なお、平行世界で再会した調と切歌のことはさん付けで呼んでいるが、本来は彼女の方が年上である。
こちらではほぼ五体満足状態で生存しており(眼帯がなく、車椅子にも座っていない)、世界は違えどマリアとの再会が出来たことを喜ぶ。上からの理不尽な要求に対して渋々従う姿勢を見せる一方、装者の身を案じるなど元の世界観同様の優しさを見せる。
- アドルフ博士
F.I.S.の科学者で、サングラスが目立つ男性。コールドスリープしたセレナの治療に尽力した。やや無愛想だが真面目に世界の平和について考えており、そのために完全な力を求めている。しかし物語途中でネフィリムに襲われてしまう。
こちらでは本編世界と同様、一度セレナによって基底状態に戻された後、カルマノイズへの対抗策として再び起動させられた。しかしながらやはり制御は上手くいかず、その結果並行世界へも影となって出現したことが、今回のストーリーの始まりとなった。
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※ストーリーのネタバレ |
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- アドルフ博士
ネフィリムを操っていた黒幕。平和を考える想いこそは本物だが、そのために強大な力こそが必要という思想に取りつかれており、そのためにネフィリムを完全体にするために「餌」を求めていた。
セレナの治療に尽力していたのも、「餌」として装者が必要だったというだけであり、人道的な理由など一切ない。
「完璧」に拘る一方で、マリアやセレナのように自分の意のままにならぬ存在は徹底的に見下し排除しようとする狭量な男でもあるが、それが彼の足を掬うこととなる。
- セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
実はマリアと対面した時から雰囲気の違い等から違和感を感じており、「自分の知っている姉さん」とは別人であることは薄々察していた。
再会したマリアに甘えていたが、内心では平行世界の別人として拒絶されることを恐れていた(この時、マリアも同じようにセレナの姉として振舞う資格があるのかと恐れていた)。
結果として世界を越えた絆を育み、それがアドルフの目論見を打破することとなる。
- ナスターシャ博士
当初からマリアたちからは平行世界の事情を聞かされており、セレナのことも本気で気にかけていた。施設の立場が非常に弱く、聖遺物の悪用などに悩んでいることから、平行世界についての他言を控えるようにしている。
名前のみ登場しているが、この世界では故人。この世界観における事件を引き起こすきっかけとなる文書「F(フロンティア)資料」を遺しており、マリア達からは間接的に事件の原因になっていたことについて呆れられている。
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