曖昧さ回避
- 歴史的・社会的な概念。
- 『ロックマンX2』に登場するボスキャラクター。本項で説明する。
- 『ドラゴンクエストX』Ver.6.2に登場するキャラクター。アジール(DQ10)
概要
英名:Agile
パワー:9800rp スピード:17800rp
シグマの反乱終結後、イレギュラーハンターを屠る「カウンターハンター」の一員として暗躍した凄腕のイレギュラー。メンバーの中で最も戦闘に長けていると言われており、任務では主に諜報活動を行う。
シグマの命を受け、先の大戦で大破したゼロのパーツを奪い、それを賭けてエックスに対して勝負を挑んでくる。ゼロの下半身であるレッグパーツを所持しており、倒すとゼロのパーツを入手できる。
ピンク色の光を放つセイバー(ビームサーベル)を巧みに操る剣の使い手。
セイバーの形状はX1でシグマが使用したライトセーバー状のものと異なり、日本刀のように反りの付いたビーム刃である。日本の古流剣術に見られる「霞の構え」に似た構えを取る。
構えや陣羽織を纏ったようなアーマーの形状もあって、サムライのような印象を受ける。
スペックでも分かる通り作中トップクラスのスピードを誇る、俊足のレプリロイド。
パワーも数値上では8ボスで最も高いホイール・アリゲイツと同値だが、ゲーム中での攻撃力はさほどではない。
ちなみにセイバーはゼロと同じように背中に装備している事が、背面の設定画にて確認できる(アニバーサリーコレクションなどに収録)。
使用技など
攻撃パターンは主に以下の2種類。
・ジャンプしながら剣先から放つ真空波
・エックスに向かって一直線に突進しつつ切り刻む連続斬り
真空波の攻撃範囲は広く、エックスの居る位置に応じて高低を使い分けてくる。
基本的には壁に掴まっているエックスを狙って繰り出してくる攻撃。
連続斬りはエックスが地上に居る時に使用。
スピードが恐ろしく速く、予備動作なしに繰り出してくる。
まともに戦うとかなり隙の少ない相手。
真空波も連続斬りもバスターをかき消してしまうので、攻撃中の相手を狙うことは難しい。
ただし、真空波直後の着地には隙があり、この隙をついて攻撃を当てていくのがセオリーとなる。
アジールがいずれの攻撃を使用するかは、エックスの直前行動に左右されるので、
壁の一番上まで駆け上がり真空波攻撃を誘発→素早く降りて真空波をやり過ごして着地するアジールを狙い撃つ
これを繰り返すことでパターンにはめることが出来る。
駆け上がる、降りるをひたすら繰り返すシンプルな攻略法となるが、アジールの動きが素早い分プレイヤー側も早い操作が要求されるのでパターンを維持するのは意外に難しい。
壁を駆け上がるのが遅れて低い真空波を誘発してしまうとダッシュでくぐる必要があり、ダッシュ直後のエックスに突進斬りを差し込まれると回避が困難となってしまう。
幸い攻撃力は低めで、未強化状態でもある程度は耐えられる。
アームパーツ入手後のダブルバスターは小回りが利かず、微妙に相性が悪い。
相手の火力は低いのでゴリ押ししてもいいが、ノーダメージを狙うならダッシュ撃ちをメインにすると良い。
安定してパターン化できればカウンターハンターの他2人よりも攻略しやすいボスである。
弱点武器はマグネットマイン(後述の変化形態も含む)。弾速が遅いので素早いアジールには少し当てづらいが、地面に撃ち込んでマキビシのように配置しておけば突進中のアジールにダメージを与えられる。
セリフでは丁寧語を話し、知的でクールな雰囲気を漂わせる。
引き笑いの後すぐさまセイバーを抜いて臨戦態勢をとるアクションはなかなかカッコよく、戦いに敗れると「あなたを甘く見ていたようですね……」と実力者らしい引き際を見せて去ってゆく(余談だがアジールは他のキャラと比べて台詞の繰りが異様に早い。他のキャラの場合何もボタンを押さなければ一文字ずつ表示されていくが、アジールの台詞は何もしなくても早く流れていく)。
そして、甘く見なかった結果がこれである。
アジールフライヤー(アジフライ)
・・・・どうしてこうなった(イラストはイメージです 気になる人はググってください)。
終盤のカウンターハンターステージ3のボスとして登場した時の姿。
これまでのサムライを思わせるようなスマートな姿と打って変わり、横に倒したドラム缶にアジールの顔を載せたようなあまりに奇抜なスタイリングに、あぜんとしたプレイヤーは数多い。
一応、よく見るとアジールの肩アーマーとスカートアーマーがくっついているため名残はあるのだが…
そして、名前の語感が似てるために、プレイヤー達から付けられた渾名は……アジフライ。
見た目のインパクトもさることながら、戦闘能力も非常に貧弱。
足場を作り出して落下させる
足場と同時に電撃を走らせる
無敵状態となって壁へ体当たり
画面外からミサイルを呼び寄せて当ててくる
…これだけ。自慢の剣術を完全封印した結果がこれである。
的が大きいため、下で適当によけながら弱点のマグネットマインをちまちま当てているだけで倒せるという体たらくである。
また、自身より上への攻撃が電撃しかない(しかも画面外に届かない)ため、上に陣取りながらチャージショットをぶち当ててもOK。わざわざ攻撃するための足場まで作ってくれてるし。
加えて、彼の登場するステージでは裏技で昇龍拳を獲得でき、エックスの頭上に浮遊しているアジールフライヤーは格好の実験台となってしまう。(しかも、エックスが部屋に入った際の登場位置が昇龍拳の射程内という)
X2における昇龍拳は、ボスの体力を一撃で奪い去る威力を持っているため、当然アジールフライヤーはなすすべもなく一撃で撃墜できる。
そのため意気揚々と出現したアジールフライヤーが何もすることなく昇龍拳一撃で葬り去られる事例が頻発。中央に設置されたアジールの顔がどや顔なのが余計に悲哀を誘う。
……まさか……こんなはずでは……。
ただし、昇龍拳を使う際は、こちらも注意を払わねばならない。
開始早々に無敵体当たりを行うなどして当たり所が悪いと一撃で仕留められず、着地した先がトゲ地帯という悲劇に見舞われることも……。
(昇龍拳は降下中には一切操作ができず、開始位置から動かず昇龍拳を使うと着地先はトゲである)
……まさか……こんなはずでは……。Byエックス
…一応真面目に攻略するなら、トゲ付き足場はそこそこ威力が高く、電撃は弱い。
アジールの真下にはトゲ付き足場が落ちてこないので、電撃をかわした後はそこに入って凌ぐ。
大抵昇龍拳で瞬殺されるのであまり分からないが、画面越しにこちらに飛んでくるかのような大きなミサイルはマグネットマインで相殺可能。
当たり判定はミサイル、爆風ともに激弱で、突っ立ってるだけで回避できる。
バスター縛りなら前述の通りアジールの上を取るのがやはり手っ取り早く、画面外に逃げて足場を生み出したらそこに乗ってチャージショット→画面外逃亡の繰り返しでいい。
ただし、多少時間はかかる。
攻撃力も8ボスよりちょっと高い程度なので、フルアーマーのエックスなら負ける事はまず無いだろう。
最期の台詞にて黒幕の正体を示唆して爆散する。
ちなみに余談であるが、序盤のカウンターハンターとの戦闘はプレイヤーの任意で避けることも可能であるため、プレイヤーの進め方次第ではアジールとの初対面がこのアジールフライヤーになるケースもままある。
ゲームセンターCXでの有野課長がまさにそのケースであり、唐突に登場したアジールフライヤーを目にして「こいつ誰や」と困惑する事態となり、番組の解説パートにて注釈という形で元の姿の画像が添えられた。
コミック版では
連載中の初登場時では、ゲーム中の情報が共有されていなかったのかサーゲスに対してタメ口をきいている(復刊版では修正)。また設定ではセイバーは背中に装備しているが、漫画内では腰に収めている場面がある。
フレイム・スタッガー撃破後に改めて登場した際にはゲーム中と同じように丁寧語を話す。加えて、ウォーミングアップと称して部下を皆殺しにした挙句「カス」呼ばわりするなど、残忍で冷酷な性格に描かれている。アジフライにはならない。
ゲームでは8ボスを2体倒すと対戦可能となるが、漫画では8ボス全撃破後初めてエックスと対戦する事になる。他のカウンターハンターとともに三対一でエックスに戦いを挑み、3人の連携によってエックスを追い詰めていく。「バスターなど避ければいい」と嘯き、実際にエックスのバスターをやすやすとかわして見せるが、ギガクラッシュの強烈な発光によりアイセンサーを壊され、その隙にダブルチャージの一発を喰らって破壊される。そして彼のセイバーが、バイオレンを貫くのに利用される。
ゼロシリーズにてまさかの再登場
ロックマンゼロ2に登場するボスキャラクターの一人フェニック・マグマニオンとの戦いにおいて、彼に掴まれると発動する回避不能技を食らうと、召喚される幻影の一体として現れるという意外な再登場を果たしている。
ちなみに、幻影の中にはVAVA、ヴァジュリーラFF、カーネルの三体が確認されている。
しかしアジールとゼロの直接的な面識はない。何故ダイナモでないのか……。