アジール(DQ10)
あじーる
CV:堀籠沙耶
Ver.6.2のメインストーリー「ふたりの勇者」で登場した約3500年前の人物、2代目勇者
神聖ゼドラ王国の王子であり、女王ゼーナピアの息子。初代国王であり初代勇者であるアシュレイの子孫。
以前はグランゼドーラ建国王と同一視されていた。
外見はアシュレイにそっくりな顔をしている。
少年時代に「勇者の力が欲しい!誰にも死んでほしくない!」と強く願った時に勇者の力が目覚め、石化されていたレオーネを蘇らせる。この時レオーネは一瞬彼をアシュレイと見間違えていた。
その後レオーネとともに大魔王ヴァルザードと戦い、討伐を果たすが彼自身もこの戦いで戦死する。
レオーネもアジール謀殺の罪を着せられ、ゼーナピアの手により火をつけられる寸前に落雷が発生し死去。
レオーネと出会った時点でのアジールはまだ子供だったが、勇者(王家)の血筋は現代まで続いている。
彼自身に直接の子孫はいなかったものの、後に彼の従弟であるメルザインがグランゼドーラ王国を建国したことが明らかになっており、傍系による継承だった模様。
また賢者ワルスタットや心層の迷宮の断罪の森にいる謎の亡霊が語る内容は彼らの時代のものと類似するがアジールやゼーナピアの名に言及する者はおらず、「ふたりの勇者」ではワルスタットに言及することも無い為、同一の出来事かは断定できなかった。
ある謎の亡霊は盟友との出会いから大魔王討伐までは十数年の月日が経っていると述べている。
その後、Ver.6.3メインストーリー『魔眼の月が昇るとき』でワルスタットが登場したが、大魔王討伐時はまだ少年であり、レオーネの復活からそれほど年月が経っているようには見えない。
長年、石にされ、兄や仲間たちにも先立たれたレオーネにとってアジールは新しい生きがいだったという。
おそらくレオーネは実の兄アシュレイの面影がある彼を兄と重ねて見ていたのだろう。
なお、アジールの名や大魔王討伐の詳細について現代に伝わっている様子は見られない。
レオーネと同様に、戦死した者は絶対不敗の勇者にふさわしくないという理由で歴史から抹消され、大魔王を倒したのがグランゼドーラ建国王であると歴史が歪められて伝えられた可能性もある。
ちなみに盟友であるレオーネや先代の勇者のアシュレイは英雄に選ばれており、次代の勇者である勇者アルヴァンも外されてはいるものの英雄の候補に入っていたが、彼も英雄の候補に入っていたかどうかは謎である。
余談だが「アジール」とは犯罪者や奴隷が逃げ込んだ場合に保護を得られる場所で、ドイツ語で聖域や避難所を意味する。
この言葉はギリシャ語で害されない、神聖不可侵を意味するasylosが由来しており、ヴァルザードが倒されてからも魔族の勢力は無傷で残っていたそうだが、言い換えればそれは何らかの理由でゼドラに侵攻できなかったからだと思われる。
それはひとえに勇者と巫女の血を引いた彼の神聖なる力が、魔族を遠ざけたためだったのだろう。