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ドラゴンクエストⅩ』のバージョン2、「眠れる勇者と導きの盟友」に登場する人物。

概要

メルサンディ村で暮らす少女。

ややカール気味のふわふわした金髪を持つ、田舎の村には少々似つかわしくないほどの美少女。

村長の家で暮らしており、村長の息子であるラスカからはミシュアねえちゃんと呼ばれて大層懐かれている。

心優しく、村人からも好かれている。

身につけた蝶を模した髪飾りは、村長の家に代々受け継がれてきたものだそうだ。

 ↓以下、作中における重大なネタバレを多く含んでいます。

作中での行動

眠れる勇者と導きの盟友(Ver2.0)

クロウズに言われ『三匹の蝶』を求めて、主人公がメルサンディ村を訪れた時に登場する。

ラスカと連れ立って村の外から帰ってきたところで主人公と出会い、主人公が村の門番に怪しまれていたところを執り成す。

ラスカが父である村長とザンクローネのことについて喧嘩してしまった時は、ふさぎ込むラスカを励ましつつ、父の気持ちもわかってもらえるよう説得していた。

 「英雄は 死なないわ。」

 「信じて 待っていてくれる人が

  ひとりでもいる限り……。」

 「村に来る前に 誰かから

  ……そう 聞いた気がするの。」

主人公が村長から、村長の母であるコペをメルン水車郷まで迎えに行って欲しいと頼まれた時には主人公の後を追って現れる。

コペばあさんからは「家出娘」と呼ばれるも嫌われてはいないようで、意固地になるコペばあさんに「ラスカが会いたがっている」と可愛い孫の名前を出し、コペばあさんが自発的にメルサンディ村へ帰るように誘導。

その代わりに水車小屋近くの小川の掃除を頼まれ、主人公と共に一生懸命掃除する。

その際、自分がメルサンディ村の生まれではないこと、村の前で行き倒れていた自分を村が受け入れてくれたが、それ以前の記憶がないことを語る。

コペばあさんを村に連れて帰った夜、村に魔物が現れる。その巨大な手の魔物にミシュアは攫われてしまう。

それを追ったラスカと主人公は巨大な手の魔物、悪夢の右手を倒してミシュアを救うが、直後に悪魔の左手と右手に囲まれてしまい絶体絶命になってしまう。

しかし、復活したザンクローネが悪夢の両手を瞬殺し、窮地を脱する。

ところが、ザンクローネを見送った際に、何かが脳裏を過ぎる。

 勇……は…… 死な…な…い……。

 「…………行かなきゃ。」

それから心ここにあらずと言った様子で、どこかへ行ってしまった。

ザンクローネを見失い戻ってきたラスカは、ミシュアが身につけていた蝶の髪飾りが落ちていることに気づき、拾い上げて村へと帰るのであった。

村に戻ると、ラスカがザンクローネの活躍を村長に話しているところであった。

村長は主人公をもう一人の英雄だと感謝を述べ、ミシュアにも助けてもらった礼を言わせるために呼ぶ。

どうやらミシュアは先に帰っていたようだが…

 「んあ……?

  あんたぁ 誰だんべ?」

現れたのは、これまでのミシュアとは似ても似つかぬ、黒髪に訛り丸出しの少女であった。

しかしラスカも村長も、村の人間もその少女が「ミシュア」であることを全く疑っていない様子である。

黒髪のミシュアにも主人公に助けてもらったという記憶は何故かあるようで、その礼として蝶の髪飾りを主人公に渡すが、結局金髪のミシュアの行方はわからないままであった。

これは一体、どういうことなのだろう?

 ↓ Ver2.0の核心に迫るネタバレ

その後、主人公が『三匹の蝶』を集めて、グランゼドーラ王国へ繋がる三門の関所に戻りクロウズと再会したところで再登場する。

自分の名前はミシュアではない事を思い出し、グランゼドーラ王国に行けばすべてを思い出せる気がすると言い、関所を通ろうとする。

関所はグランゼドーラ王国の王女アンルシア姫の命で閉ざされており、当然衛兵は止めようとする…

が、ミシュアの顔を見た途端に態度を改め、関所を開くのであった。主人公とクロウズもそれに付き添って関所を通過する。

そしてグランゼドーラ城で、主人公と共に勇者の像を眺めていた時、後ろから来た人物と顔を合わせるが…

 「これは……。どういうことだ?」

 「私と 同じ顔……?

  いったい どうして……」

そこに現れたのは、ミシュアと瓜二つの顔をした少女であった。

現れたその少女こそアンルシア姫。グランゼドーラ王国の王女であり、勇者の血筋に連なる勇者姫であった。

主人公とミシュアはアンルシア姫に謁見し、それぞれの事情を話す。

ミシュアは記憶がなく、記憶の手がかりを求めてグランゼドーラ王国を訪れたこと。

主人公は旅立つ時に見た勇者覚醒の光をたよりに、覚醒した勇者の手助けをしに来たこと。

しかしアンルシア姫は、残念だが自分はまだ覚醒できていない、しかし間もなく覚醒するであろうと述べ、主人公とミシュアに城へ滞在するよう手配する。

ミシュアにはダイム老という城に仕える古老をつけ、不自由のないようにするのだった。

ダイム老の案内で城内を見て歩くミシュア。城の各所に何かしらの面影を感じはするのだが、どうしても具体的な記憶が蘇ることはなかった。

翌日、アンルシア姫はミシュアを魔物退治に同行させたいと言い、主人公にミシュアの護衛を依頼する。ミシュアも記憶を取り戻せるかもしれないと積極的だった。

アンルシア姫と共にゼドラ洞へと向かった主人公とミシュア。奥にいるはずだった赤い巨竜は姿が見えなかったが、主人公とアンルシア姫がミシュアから離れた隙に、いきなり現れてミシュアを襲う。

助けようとする主人公を、なぜかアンルシア姫は静止する。巨竜の牙がミシュアを捕らえようとしたその時、突如ミシュアの身体が光に包まれ、巨竜はその光に恐れをなして逃げて行った。

困惑するミシュアの腕を掴み、アンルシア姫は語る。自分が勇者に覚醒できないのは、何かが欠けているからだと。今しがたミシュアが見せた光こそ勇者のチカラであり、ミシュアこそが己の失われた半身であると。

 「お前と ひとつになることで

  私は 勇者として 覚醒を迎えられる!!」

これまでの寛大さから一変、傲岸不遜な態度となったアンルシア姫の命により、ミシュアは兵士に連行され、城の西塔に軟禁されてしまった。

主人公すらミシュアとは面会できず、そしてそれはダイム老も同じであった。ダイム老は主人公から突然のアンルシア姫の変貌を聞き、ミシュアがとても危険な状況に置かれているのではないかと焦りを見せる。

曰く、最近城下町では行方不明者が多発しており、それは被害者がアンルシア姫に謁見した後に発生していること。被害者の中にはダイム老の孫もいたが、孫が行方不明になったというのになぜか自分はそれを気にも留めていなかったということを主人公に話す。

そして主人公に城の西塔への秘密の地下道のカギを渡し、ミシュアを助けてくれるよう懇願する。

秘密の地下道に繋がる海風の洞くつの入り口でクロウズと出会い、二人はミシュアの軟禁されている西塔のアンルシア姫の部屋へと侵入する。

助けに来た主人公に、誰かの面影を見るミシュア。このグランゼドーラ城には確かに自分の記憶の手がかりがある、しかし思い出せない苦悩を吐露する。

そこに現れたクロウズ。クロウズは自らの持つ人の記憶を操る術でミシュアの記憶を蘇らせようとするが、ミシュアの記憶は何らかのチカラにより封印されておりクロウズでも簡単には手が出せない。

そこでクロウズは『三匹の蝶』を用いた秘術を使おうとするが、その前にミシュアに問う。封じられている記憶を取り戻すのはとても辛いことかもしれない、それにミシュアが耐えられるとは限らないが、それでもやるかと。

しかし、記憶を取り戻したいというミシュアの決意は変わらない。それを受けてクロウズは安心したと笑うのだった。

『三匹の蝶』によりミシュアの記憶の扉が開かれ、主人公は記憶の世界に入り込み、記憶を追いながらミシュアの記憶の封印を解くことになる。

蝶と謎のフードの男にいざなわれ、主人公の目にミシュアの記憶が次々に映し出されてゆく。

 幼いミシュアに、勇者の絵本を読んで聞かせる兄。

 兄が勇者になるならば、自分は勇者を支える盟友となると決意した日。

 友情を育み、共に夢を叶えようと語り合った踊り子の少女。

 少女が魔物に襲われ命を落としたことを知り、二度と泣かないように強くなろうと決意した日。

そしてついにミシュアの記憶を封じる最後のカギ-----勇者の像を象った、絶望の巨像を破壊した主人公は、ミシュアの最も忌まわしい記憶を見る。

大魔王の軍勢の手はついにグランゼドーラ王国にまで及び、城下に攻め入る大魔王軍との決戦に挑むアンルシアと、兄トーマ

しかし、トーマは魔元帥ゼルドラドに追い詰められる。勇者などこの程度、とあざ笑うゼルドラドだが、そこにアンルシアが割って入り、光の盾でゼルドラドの攻撃からトーマをかばう。

それを見て何かを察したゼルドラドは標的をアンルシアに変更。瞬く間にアンルシアの剣を弾き飛ばし、闇の火球を浴びせようとするが、それをトーマが身を挺して防いだ。

そして、今わの際にトーマは自分は勇者の身代わりであり、お前こそ真の勇者なのだと、アンルシアに伝えて倒れる。

トーマの死を目の当たりにして戦意を喪失してしまうアンルシア。トドメを刺そうとするゼルドラドだったが、突如天より降り注いだ光に阻まれ、アンルシアは光の中に姿を消した。

どこかへ運ばれゆくアンルシアだったが、その心は兄を守れなかった絶望と後悔で染まり、希望を失い空っぽになっていた。

 こんな思いをするくらいなら……

 「何もかも 忘れてしまえたらいいのに。」

そして、メルサンディ村の前に倒れていたアンルシアは、ラスカに発見されるのだった。

全ての記憶を取り戻したミシュア-----アンルシアの前に、フードの男が現れる。

フードの下のその顔は…アンルシアを守って果てた兄、トーマだった。

トーマはアンルシアに、自分は犠牲になったのではない、アンルシアを守れて幸せだったのだと語る。

そして、覚醒したアンルシアを見られなかったことだけが心残りであり、どうか夢を叶えて欲しいと言い残し、消滅していった。

アンルシアはその言葉に覚悟を決め、主人公と共に記憶の世界から帰還する。

そして。

勇者は、覚醒の時を迎える。

ちなみに主人公が選んだ種族に転生した後のトラブルで、ピンチになっていた主人公を救う原因となった「勇者の覚醒の光」はこの時の光である。

時系列がおかしい原因はネルゲルがレンダーシアを隔離したことや、今代の魔王がレンダーシアに仕掛けていたある仕掛けが原因で時空間が乱れ、瘴気の内と外の時間軸がズレたため

そのため、主人公がver.2でアンルシアを目覚めさせているのと同時刻、外の五大陸では転生したての主人公が最初のボスと戦っている。

このズレはレンダーシア大陸の解放と大魔王の打倒により修正されることとなる。

本来の「ミシュア」

後に明かされたメルサンディ村の真実からすると、黒髪のミシュアこそが本来の「ミシュア」であったことは間違いない。

こちらはラスカと血のつながった本当の姉である。

しかしラスカは、黒髪のミシュアの他にもう一人、誰か大切な人がいたような気がしており…

オフラインではアンルシアを仲間として同行することができ、真のメルサンディ村のイベントでザンクローネと再会するのだが、ザンクローネはアンルシア(金髪のミシュア)とは初対面な反応をし、アンルシアを戸惑わせた。

どうやら、上述のイベントでザンクローネに救われたのは黒髪のミシュアということになっているようである。

なお、アンルシアはミシュアと名乗っていた時期に懇意にしてもらった偽りのメルサンディ村の人々のことを気にかけており、真のレンダーシアだけでなく偽りのレンダーシアも救うために戦うと誓っている。

第2回アストルティア・クイーン総選挙に、ミシュア名義で参戦。

ネタバレ防止のためにミシュア名義であったが、正体が正体だったのもあり見事クイーンの座を射止めた。

第3回以降はアンルシア名義で出場している…が、ここでクイーンの座に輝いたのもあってかそれからはなかなかクイーンとなることができず、アンルシア名義でクイーンに輝くのは第7回になってからであった。

なお、クイーンの座に複数回輝いているのは女性NPCではアンルシアのみである。

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