曖昧さ回避
- 『世にも奇妙な物語』のエピソードの一つ本項で解説
- 柴田勝家の小説、先述したエピソードの原作にあたる。
概要
2023年秋の特別編で放送された回、同名の小説をモデルにしている。
テーマはクローンとロボットに心はあるのか？
ストーリー
近未来の日本ではライフログという技術がある、このライフログと言う技術はある人の生前の生活、趣味趣向、口調などのその人のデータのことである。これを上手くロボットに入れることが出来ればその人の擬似的なクローンを作ることができる。(自分のオリジナルがすでに死んでいて自分がロボットなのは理解している。)
主人公である小清水イノリ(演: 西野七瀬)はこのライフログを作るライフキャスターと言う仕事をしている。
しかし、イノリは「あんなのは魂のない人形」と言い、良く思っておらず、仕事を辞めようと考えていた。
とある仕事を終えた後残りの余命が3週間の「柚崎碧(演: 朝加真由美)」という老人から依頼を受ける。
仕事を終えて父親の小清水明宏(演:利重 剛)と食事をしており、イノリはそっけない態度で接する。
食事を終え先述する柚崎の届いたデータを調べていると、バーチャルアイドルの「黄昏キエラ(演: 七海うらら)」の動画がヒットした。
次の日、イノリは柚崎の元に行き自分(柚崎)は若い頃は先述したキエラの中の人をやっていたということ、そしてキエラのライフキャストを作って欲しいと依頼を受ける。
なぜキエラを作って欲しいのか、それは彼女が愛された頃はキエラだった頃しかないからだ。
イノリはキエラの情報を集めようとするが、明かされている状況が少なく、何となくキエラのライブを見る。
すると明宏がやって来て自分が黄昏キエラのファンであり、キエラはハーブティーが嫌いで、なおかつゲーム実況が下手ということを教えてもらう。
そして柚崎本人にキエラについて取材を行いキエラの情報を集めることに、キエラの思い出の場所を巡りながらキエラは海は好きだが泳ぐのが嫌いで、朝は苦手でよく寝坊するが根は真面目でなどといった情報を貰う。
インタビューを元にキエラを作成していると明宏がとある噂を話す、彼女は最初はミステリアスでクールな性格だったがある時からキャラ変を行なったとファンたちは納得したが、明宏はあくまで憶測だが、「実は最初は別人だったのでは？」とイノリに言う。
その話を袖崎本人にすると、彼女は本当だと言う、実は前の中の人は彼女の親友である「杏」であり、袖崎は彼女のマネージャーだった。
ミステリアスでクールな性格なキエラは実は袖崎の案だった、しかし杏本人はもっとファンと距離が近いキャラにするとキャラ付けて対立していたのだ。
ある日配信を終えると杏は突然死してしまう。
そしてその後袖崎は杏の償いのためにキャラ「黄昏キエラ」を演じることとなるのだった。
その後イノリはキエラのファンだと言う父親を紹介する、そしてオリジナルの明宏は生前はライフキャストということを教える、また自分のライフキャストを作っていたことを教える。
10年前イノリはオリジナルの明宏と進路で喧嘩になり、イノリは家を出たそして、イノリを探していた途中で事故に遭い亡くなったのだ。
その後イノリは父親のライフキャストと生活するも偽物の明宏が嫌で今はすっかり会話をしていない....にもかかわらずなぜイノリはライフキャストの仕事をするのか、それは「ライフキャストが本当に人を幸せにするのか？」という自信の疑問を解決するためであった。また彼女は結局ライフキャストは偽物と言う考えを持っていた。
しかし袖崎はライフキャストには魂があるとイノリとは反対の考えだった。
そして数週間後袖崎は亡くなってしまう。
そして彼女のインタビューを元にキエラのデータを完成させるのだった。
そして最後の葬式ライブをキエラは行い、ラストに『茜光』を歌い、そして「あの世で待ってるからねー！」と言ってライブを締めた。こうしてライブは大成功に終わった。
ライブ後、キエラから呼び出しがかかり、そしてイノリが自分がライフキャストを辞めるつもりだったこと、父を廃棄処分することを明かすが、彼女はライフキャストには魂があると考えを変えるだった。そしてイノリはキエラに感謝を言いキエラは消えていくのだった....(なぜ消えたのか詳細な理由は不明だが、おそらく自分の役目を終えたためと思われる)
その後イノリはライフキャストを続けること明宏に言い、二人は、オリジナルの明宏の墓を後にするのだった.......
余談
キエラの歌った『茜光』はこの話のために書き下ろされた曲である。キエラを演じた七海うららの公式チャンネルでMVが公開されている。
