新体操
しんたいそう
手具を用いて演技する体操競技。技の難易度と芸術性が重視される採点競技である。
概要
女子と男子の両方の種目があるが、ここでは主に女子について記述する。
女子体操競技のアクロバット化が強まる流れに対し、女性らしい優雅さと柔軟性を重視する体操競技として誕生した。
個人競技と団体競技がある。
個人では華麗な演技が、団体では手具の一斉交換など大胆な演技が見物となる。
手具
種目 | 漢字 | 演技・特徴 | |
---|---|---|---|
ロープ | 縄 | 縄跳びのように飛ぶ、体に巻いたまま演技する、あやとりのように使うなど様々な演技がある。 | |
フープ | 輪 | バックスピンをかけ床に転がして戻ってきたのをキャッチ、体の上で転がす、ジャンプしてくぐるなど、様々な演技がある。 | |
ボール | 球 | 腕や背中の上を転がし、技術や女性美をアピールするだけでなく、投げて背面キャッチするなど大胆且つ高難度な技がある。 | |
クラブ | 棍棒 | 2本セットで使用する。空中に投げて床で回転した後受け取る技では、受け損ねて顔にぶつけ歯を折るなどの怪我も多い。 | |
リボン | 帯状布 | 新体操というとこれをイメージする人も多い。棒の先にリボンが付いており、勢いよく動かしてらせんや蛇形など様々な形を表現する。勢いがなく床に垂れたり、体に巻き付くと減点となる。 |
衣装
レオタードが主流である。この他、腕全体や足首までカバーする「オールタイツ」(→全身タイツを参照)と呼ばれるものや、レオタードにミニスカートを組み合わせたものもある。
派手さもアピールの要素となるため、衣装や手具もカラフルなものが多い。最近ではメタリックな光沢のある素材が使われている。
種具との一体感や統一感を演出するため、衣装と手具の色やデザインを合わせることもある。