一枚葉と二枚葉(ちいかわ)
はっぱのあるとうみん
概要
ナガノ氏の漫画『ちいかわ』に登場するキャラクター。『島編』と呼ばれる長編エピソードに登場する。
いわゆるちいかわ族と呼ばれる、主人公達と同じ小動物のような姿をした種族のキャラクター。ただし、モチーフの動物などは不明。
グレーの子や、モブかわ等と呼ばれる顔が描かれていないモブキャラクターだが、主人公のちいかわ達と行動を供にするという重要なポジションで、何度も登場している。
名前について
ちいかわでは、一部のキャラクターを除いて作中に名前が出てくることが少なく、グッズの商品名等で名前が判明することが多々ある。当キャラクターも、現段階で名前は不明で、ファンが仮の愛称をいくつか付けている。
「葉っぱちゃん」「一葉/双葉」「一葉/二葉」「一枚葉/二枚葉」「葉っぱ島民」など、愛称も様々で定まっておらず、当記事も記事作成者が記事作成のために便宜的に使用した仮の名称であることに注意。
人物像・行動
前述の通り、モブキャラのちいかわ族で、基本的に2人一緒に行動している。2人の関係性や性別などは不明。
島民(島モブ)の特徴である「南国風」の格好をしているが、他の島モブが頭に花冠を乗せているのに対し、この二人は頭に葉っぱが付いている。
また、腰蓑の位置が他の島民より高く、胸の上まで覆っている。
島に到着して早々に船酔いで気分を悪くしているちいかわを介抱するハチワレに話しかけられる形で初登場し、彼に炭酸飲料を差し入れた。
その後、ちいかわトリオを宿泊場所(バンガロー)を案内し、椰子の実のジュースを振る舞ったり島の遊びを教えてあげたり、一緒にUNOに興じるなど親しくなった。
この後、セイレーン討伐の際にも、この2人はちいかわトリオに協力的な姿勢をしており、島の案内やセイレーン探し、拐われた仲間の救出等の手伝いをしている。
作中の動向
- 島に到着した船を他の島民と一緒に出迎える。このとき、ハチワレに「(船酔いしたちいかわに飲ませる)なんか…炭酸とかありませんかッ」と声を掛けられる。一瞬戸惑うが、「シュワっとする…さっぱりする飲み物…」と言われ納得し、炭酸飲料を持ってくる。
- ちいかわトリオを宿泊施設(バンガロー)に案内する。一緒にUNOなどをして遊ぶ。
- ラッコがセイレーンに拐われる事件が発生。セイレーンが居そうな場所を案内してほしいと申し出たちいかわ達を連れて、島を案内する。
- 道中、ハチワレにセイレーンが島民を襲う理由を語られる。人魚を食べると永遠のいのちが手に入る噂を知っているかと問われるが、首を振って否定した。
- セイレーンと遭遇し戦闘になる。しかし、セイレーンに襲われ、2人とも崖下の川転落、行方が分からなくなる。
- どうやら助かったらしく、びんよよ(武器)を持って歩いていたところ、ちいかわと再会。ちいかわと仲間になった島二郎も加わって、セイレーンの洞窟へ向かう。
- セイレーンの洞窟で、味噌漬けにされ弱っていた島民2人を救助する。ちなみに、洞窟へ向かう途中、ちいかわは溺れそうになっていたが、彼らは普通に泳いでいた。
- 陸に戻った後、セイレーンに激辛カレーを食べさせ歌声による攻撃を封じることになった。一枚葉は、自宅でカレーに入れる辛いものを探していたが、一緒にいたちいかわが本棚に「伝説の生物図鑑」があり、鍋から人魚の鱗と思われるものが落ちたのを目撃する。
- 激辛カレーを食べたセイレーンが大暴れし、ちいかわとハチワレが巻き込まれそうになっていたところを、二枚葉が飛び出し庇う。セイレーンの直撃を受けた二枚葉は、「タン…サ…ン…」と言いながら気を失ってしまい、一枚葉の自宅に運ばれた…。
以下、物語の核心
- 二枚葉の尻に電池ボックスがあり、一枚葉が単3電池を交換することで復活した。
- 昔、2人が海で釣りをしていたところ、逃げたイカを追っていたセイレーンがぶつかってきて、船は大破・沈没した。陸に流された2人だが、二枚葉は瀕死の重傷を負っていた。
- 図鑑に載っていた「人魚の肉を食べると永遠のいのちが手に入るっていうウワサ」を思い出した一枚葉は、しるこサンドを使い人魚1匹を誘き寄せ捕らえることに成功。煮付けにし、二枚葉に食べさせた。
- 二枚葉は復活したが、人魚を食べたことに気付き、将来の孤独を恐れ取り乱す。一枚葉にも食べるように差し出し、一枚葉も人魚を食べた。そして、尻に単三電池が装填された電池ボックスが出来ていることに気づく。
- 秘密を黙っているという指切りをした2人だったが、人魚を食べられた報復として村を襲い島民を攫うセイレーンと泣いて怯える他の島民を見て手を握るだけしかできなかった。
以下、島編の結末に関するネタバレ
2人の結末
- 宅内にある本の内容や残された人魚のうろこや二枚葉の電池ボックスを目撃してしまったちいかわがセイレーン撃退記念の宴の場で2人に事情を聞こうとするも、ハチワレに声をかけられたり、震えながら手を繋ぐ2人を見てしまったことなどもあってかちいかわはそれ以上踏み込む事をやめてしまった。
- 宴が終わり皆と別れた後セイレーンが言った「わかった!」がこれから島民を襲わない事を言っているのではなく腰蓑の下の自分たちの電池を見て人魚を食べた犯人が「わかった」という意味での事だと気付いてしまったようで肩を落としながら歩いて行く姿が描かれた。
- 2人は釣りに使っていた小船を使い島を離れて見つけた小島に辿り着き、そこで新しい生活をしようとしていた。住める洞穴を見つけた一枚葉は楽しそうにしていたが、近くの海ではセイレーンと2匹の人魚が島を目指しているかのように泳いでいた……