「今日はもう終わったよ!!」
「疲れには…ほれッ サービスだッ」
概要
ナガノ氏原作の漫画「ちいかわ」のキャラクターの一人。「島編」と呼ばれるストーリーに登場する。
ちいかわたちが訪れたセイレーンが住む島の森(ジャングル?)の奥にある飲食店の名前で、その店主の名前も「島二郎」である模様。「貝汁」が名物らしく、大きな看板が店の横に建てられていた。
仲間をセイレーンに連れ去られたちいかわが、彼らを助けるためジャングルを歩いているうちに「島二郎」と書かれた看板を見つけ、その先にあった店舗を訪ねカツカレーを食べている島二郎の姿があった。
人物像
いわゆるちいかわ族と異なる種族のようで、同作品に登場する鎧さんやオデなどと同じく人間に近い姿をしている。
口ヒゲ、腰エプロン一枚だけを身につけた格好など、おっさんっぽい風貌で頭頂部のホイップクリームか栗を載せたような髪形が特徴。側頭部には稲妻模様の髪(?)があり、いわゆる親父キャラの生え方と同じ。
「味自慢」と書かれた黒い前掛けをしている以外はほぼ全裸の格好をしており、弛んだ腹が目立つ他、後ろ姿は尻が丸見えである。
流暢な言葉を喋り、知能も高いタイプのキャラクターで、ちいかわにセイレーンに関する重要情報を与える。
また、疲労困憊状態で店に辿り着くなり倒れて気を失ったちいかわを介抱したり、食事を無償で与えるなど優しい性格。
飲食店「島二郎」
森(ジャングル)の奥にある飲食店。小屋のような建物の屋根に大きく「島二郎」と書いてあり、店の隣には「貝汁」と書かれた大きな看板がある。
セイレーンが島に来てから一連の事実を知っていたが、島民とはほとんど関わりがなかったらしく、認知すらされていなかった。また、自分で「全然繁盛していない」と言っており、普段この店を誰が利用していたかも不明である。
ちいかわたちが住む地域には「郎」というラーメン店があり、看板を見たちいかわも「郎」を思い出していたが、これとは無関係の模様。
看板の通り「貝汁」が名物らしい。他のメニューは不明だが、閉店後の店内で島二郎がカツカレーを食べており、ちいかわにもそれらを振る舞った。またカレーが辛かったらしく顔を真っ赤にして悶えるちいかわに、辛さを和らげるための飲むヨーグルトも出している。
貝は自分で採っているが、採ってもいい物なのか密漁なのかは不明で、ファンの間で議論が起きた。
作品内での動向(ネタバレ注意)
- 拐われた仲間を探していたちいかわが閉店後の店を訪ねてくるが、そのまま倒れた為介抱をし、起きたちいかわにカツカレーと貝汁、辛さ緩和のための飲むヨーグルトを振る舞う。ちいかわから事情を聞き、セイレーンについて知っていることを全て話した。
- セイレーンの棲みかにちいかわと一緒に向かう。途中、セイレーンとの戦いで行方不明になっていた島民2人と合流、セイレーンのいる洞窟の様子を一人で確認した後、ちいかわ達を連れそこに乗り込んだ。
- 寝ていたセイレーンが起きそうになったので、波の音の口真似や手に染みついた磯の香りで誤魔化し、捕らわれていたちいかわの仲間や島民を救出しそのまま陸へ脱出した。しかし、気づいたセイレーンが追って来たことに気づいたため、「貝を取りに行く」と嘘をつき再び海に潜るが…。
余談
- 後ろ姿(尻)が見えていた影響か、X(旧Twitter)にセンシティブ判定をされた話が2回ある。
- 登場して間もない頃は、読者から「人魚を貝汁の出汁に使っている」「密漁者」など色々疑われていたが、見返りも求めず「大切な客のため」とちいかわたちに協力し、セイレーンから彼らを守ろうとする姿が読者に衝撃を与え、「貝柱 島二郎」や「ちいかわ界の最強男」などと呼ばれるまでに信頼を得た(インターネット検索のサジェストにも出てくる)。
関連タグ
関連イラスト
以下、重要なネタバレを含みます。
- 海中で追って来たセイレーンと遭遇、説得を試みるが失敗し戦闘になる。水流をかき乱す攻撃をしたが、息が続かず撃退される。
- セイレーンに遅れて地上に上がる。ちいかわ達が激辛カレーで歌を封じようとしていることを察すると、前掛けに忍ばせていたキャロライナリーパーを渡し、再びセイレーンと戦闘をし、足止めをする。最終的に、ちいかわ達をレシーブで打ち上げ、カレーをセイレーンに食べさせることに成功。セイレーンを撃退する。
- セイレーンを撃退した祝いの宴に参加。翌日、島を去るちいかわ達に自分の貝汁とカレーのレシピを渡し、握手をして船を見送った。その際島民たちとも談笑しており、見送りの際島民たちは「美味しい屋台がてんこもり 貝汁カレーに 貝汁カレー」と歌っているため、島二郎は仲間として受け入れられたようである。
ネタバレを含む余談
- 上記の通り島二郎の着用している衣装類と言えば、前掛けをしている程度の物であり、後ろから拝見すれば尻が丸見えである。人魚を食べると尻に証拠が現れるため、島二郎の潔白が一目瞭然であった。
- 先述の「貝柱」ネタでは、セイレーンが村に乗り込んできて足止めをした島二郎が死んだと思われていた時には「島二郎さんは負けてない!守りきった!」というネタも見られた。なお、島二郎はセイレーンに対して本当に負けておらずちゃんと生還もしている。
- 「名前にある"二郎"という名は次男に付けられる事が多い」「海中を自在に動き回り戦う」ことから、クロノスとレアの次男であり海を司るギリシャ神話の神ポセイドンがモチーフではないかという説がある。また、島編は愛知県がモデル説が噂された(参照)が、愛知県西尾市佐久島に島二郎に似た海神様のアートがあると話題になった。(参照)
- 最終的に島二郎は島民と仲良くなり、私のお気に入りの替え歌に「貝汁」も登場した。そのため、島二郎の貝密漁疑惑は、特に貝を採取しても問題がなかった(密漁ではなかった)と考察されている。