概要
私のお気に入り(My Favorite Things)とは、ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』に登場する劇中歌である。
作曲はリチャード・ロジャース、作詞はオスカー・ハマースタイン2世が担当している。
劇中では雷を怖がる子供達が主人公マリアの部屋にやってくる場面で歌われており、「好きなもの、お気に入りのものを思い出せば辛いときでも元気が出る」という、前向きな歌詞が特徴となっている。
同じミュージカルが由来の「ドレミのうた」や「エーデルワイス」と並び、世界中に広く知れ渡っている一曲である。
ジャズのスタンダード・ナンバー
アメリカのサックス奏者ジョン・コルトレーン(John Coltrane)は、1961年にアルバム「マイ・フェイヴァリット・シングス(My Favorite Things)」をリリースし、その中でこの曲をソプラノサックスでカバーしている。
大々的にソプラノサックスをフィーチャーしたこのナンバーは晩年に至るまでコルトレーンのコンサートの定番曲となったほか、様々なアーティストがカバーするジャズのスタンダード・ナンバーとなって今に至っている。
ニュー・サウンズ・イン・ブラス
吹奏楽ポップス曲の編曲・出版で有名なニュー・サウンズ・イン・ブラス(New Sounds in Brass)も、1995年に吹奏楽編曲版(編曲:宮川彬良)を出版している。
同曲は1995年5月17日リリースの『New Sounds in Brass'95』に収録。演奏は東京佼成ウインドオーケストラである。
Fast Jazz Waltz(♩=192)の非常に速いジャズワルツで、演奏者には高度な実力が求められる美しく繊細かつハードな一曲となっている。
そうだ、京都、行こう。
JR東海が1993年から放送を始めたテレビCM『そうだ京都、行こう。』のテーマ曲としても起用されており、現在に至るまで様々なシリーズの中で使われ続けている。
人によってはこの曲を聴いて「京都のイメージ」と答える者も少なくないが、その原因は大体このCMの影響である。
シュコダ・ファビア
日本人はあまり馴染みないが欧州ではシュコダファビアのcmソングとして有名になっている。
内容としてはファビアのケーキを作っていくcmである。
余談だがファビアRSのcmにも少しだけ登場している。
関連動画
サウンド・オブ・ミュージック
私のお気に入り(My Favorite Things)
劇中歌シーン
ジャズアレンジ
「My Favorite Things」(1961)
- ジョン・コルトレーン(John Coltrane) - ソプラノサックス
- マッコイ・タイナー(McCoy Tyner) - ピアノ
- スティーヴ・デイヴィス(Steven "Steve" Davis) - ベース
- エルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones) - ドラムス
「坂道のアポロン」オリジナルサウンドトラック
吹奏楽アレンジ
ニュー・サウンズ・イン・ブラス(編曲:宮川彬良)
ミュージックエイト(編曲:高橋宏樹)
スマートスコア(編曲:辻峰拓)
熱帯JAZZ楽団アレンジ(編曲:中路英明 吹奏楽版編曲:宮川成治)
そうだ、京都、行こう。
シュコダ・ファビアのcm
関連タグ
響け!ユーフォニアム - 原作小説の公式ガイドブック『北宇治高校の吹奏楽部日誌』収録の短編『冬色ラプソディー~北宇治高校 定期演奏会~』に曲名が登場。
3年生の中世古香織が定期演奏会の希望曲として挙げ、それを見た同級生の田中あすかが曲の解説を披露している。