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影の大王の編集履歴

2024-01-01 22:41:53 バージョン

影の大王

かげのだいおう

影の大王とは、エミリー・ロッダ原作の『デルトラ・クエスト』登場するキャラクター。

影の大王、狐のごとく狡猾にして、あきらめることを知らず


そのケダモノの怒りと嫉妬においては、千年の時も一瞬にすぎない


概要

デルトラ王国の北の地に位置する「影の王国」の支配者にして、作中でも最大最悪の敵。


人物

美しいものや清らかなものを忌み嫌い、冷酷非情かつ極めて残酷な性格。

「実験」の類が好きらしく、無力な人間を捕らえては闘技場へ連行させて自身の作り上げた怪物と死ぬまで戦わせたり、人間を怪物の姿に変えてしまうなど、その嗜好は悪趣味の一言に尽きる。

その強大な力によって多くの配下を持っており、彼らからは「大王様・ご主人様」と呼ばれているなど基本的に忠誠を誓われているが、一方の本人は配下のことを駒程度にしか思っておらず、少しでも失敗をしたり機嫌を損ねられると当然の如く粛清、罵倒、嘲笑、あるいはそれ以上の罰を与えている(それなりに成果を出した者には一定の褒美を与えることもある)。

また、かなりの策略家であり後述する過去の経験もあって幾重にも張り巡らせた謀略を駆使するほか、その成就のためには途方もない年月を浪費することも厭わないほど執念深い。


過去

古の時代より存在していたらしく、元々は人間の魔法使いだった。しかし、当時から美しいものや清らかなものに対する嫉妬や憎しみは備わっており、そうしたものや弱い存在を虐げていた。

ある時、「銀の海」と呼ばれる海域に浮かぶ小さな島で暮らしていた、とても美しい歌声を持つ四姉妹に例の如く嫉妬し、彼らを島の四隅に幽閉してしまった。しかし、それでも四姉妹は歌を止めなかったため、怒りに身を任せて四姉妹を殺害した結果、四姉妹の歌声で眠りについていた恐ろしい怪物を目覚めさせてしまい、命からがら逃げ出した。以来、この経験に大きな屈辱を覚えることとなる。

その後はデルトラの北に位置していた「ピラ」という美しい土地に目をつけ、そこの住人たちを仲違いさせることでじわじわと破滅に追い込み、程なくピラを乗っ取って影の王国を建国した。

やがて山脈を隔てた南にある「竜の地」ことデルトラの地を支配しようとあらゆる謀略を仕掛けたが、デルトラの七部族を統一し初代国王となったアディンおよび七部族の協力と宝石を得て作り上げたデルトラのベルトの力により敗北し、影の王国に閉じ込められてしまう。しかし、気の遠くなるような年月を経てもデルトラへの支配欲は衰えておらず、いつの間にか人間性も滅び去って人ならざる者へと変貌していた。


部下・使役する怪物および関係者

  • 影の憲兵団

文字通り影の王国における雑兵たち。兄弟の如くそっくりな10人一組で常に行動し、作中ではカーン隊・パーン隊・バク隊・クロップ隊が登場している(アニメ版では、カーン隊は大王直属の精鋭部隊として扱われている)。

仲間内では○○(部隊名)△(1から10の数字)号と呼び合い、その性格は傲慢かつ粗暴なもの(アニメ版では、失敗作として6号という心優しい憲兵が登場した)。ジャスミンからは集団で育てられていると思われていたが、実は影の大王による魔力の産物であり、影の王国の工場内にある培養液で満たされた容器の中で部隊ごとに製造されている。そのため、影の憲兵団には使用期限が存在しており、期限を過ぎると生きたままゴミの山へと捨てられて新しい部隊と交換され、捨てられた者たちは生きながらにして腐敗していく様を味わうことになる。

使用する武器は「火ぶくれ弾」と呼ばれる毒入りの投擲爆弾のほか、「火花棒」という相手に打ち付けると火花を発する警棒。


  • ブラール

暗緑の甲殻と鋭い鉤爪、鞭のような長い尾、パックリ裂ける巨大な口と長い牙、強靭な蹄を持ち、体高こそ人間と同程度だが体長は人間の数倍を誇る二足歩行の怪物。闘うためだけに造られた究極の殺人マシーンであり、戦闘と鮮血を好む戦闘狂かつ極めて残忍な性格であり、標的を見つけると本能のままに甚振り暴れ回る。標的の範囲は時に影の憲兵団にまで及び、彼らからも恐れられている。一方で頭はあまり良くない。普段は闘技場で捕虜を惨殺するために飼育されているようだが、個体の中には脱走して影の王国内の荒れ地を彷徨いていたり、山脈を越えてデルトラ王国内の「恐怖の山」にも生息しているものもいる。


  • オル

白いブヨブヨの身体を持つ、右胸に心臓を宿す怪物であり、その手で首を絞められると身体の芯まで凍りつく。本種の最大の特徴は他のものに化けることができる能力であり、人間や動物などに化けることで相手を油断させて襲ったり、組織を中から崩したりする。

3つのランクに分かれており、1番下のCオルは生き物にしか化けられず体温の真似や飲食はできないほか、3日以上は姿を持続できない。真ん中のBオルは飲食や体温の真似はある程度できるが、Cオルと同様に3日以上は姿を持続できない。1番上のAオルは生き物の真似を完璧に再現できるほか、無機物にも化けられるため、影の大王による計画においても重要なポジションに置かれている。

しかし、性格は「好奇心やプライドが高い割には気が弱く、自惚れ屋」などと評されており、デルトラを支配する計画が失敗したこともあって第二作の時点では影の大王に愛想を尽かされ、憲兵とともに処分される末路が示唆されている。


  • 転換計画の虫(仮称)

第二作から登場。影の大王がオルに代わって作り上げた産物。小さなミミズのような虫であり、人間の耳から脳に侵入して乗っ取る。そのため、ベースはあくまでも普通の人間であるかつ完全に従順であり、人間の代理に過ぎず良くも悪くも自我を持つオルの欠点を補った存在。試作品の段階では乗っ取った人間の身体のどこかに異常がでる副作用が確認されたが、完成品ではそれらを克服し、影の大王はデルトラから連行した捕虜にこの虫を植え付けて解放し、デルトラを乗っ取るつもりでいた。しかし、完成されたピラの笛を携えて影の王国に乗り込んできたリーフによって吹かれた笛の音により、人間の身体に入る前に全滅した。


  • 四人の歌姫

影の大王がデルトラをじわじわと破滅させるために何世紀もかけて仕掛けていた産物。デルトラの東西南北に番人とともに配置され、それぞれ「○(方角)の歌姫」と呼ばれる。「東の歌姫」は竜の巣に置かれた脈打つ卵のような物体、「北の歌姫」は影の門に置かれた黄色の縞模様を持つ太った蛇のような物体、「西の歌姫」は死の島に置かれた筋走ったゼリーのような物体、「南の歌姫」はデル城の地下に置かれた妖しい宝石のような物体。それぞれが魔力を発してデルトラの大地を毒していたが、いずれもリーフたち及びデルトラの竜たちによって滅ぼされた。


  • 最大にして最後の計画(仮称)

「四人の歌姫」が倒された後に発動するように仕掛けられていた産物。灰色のねっとりとした液体であり、デルトラの大地を餌にどこまでも侵食し、王国全土を飲み込むという恐るべき力を持つ。デルトラ中央部の街・ヒラ(ネズミの街)から発生し、デルトラ全土を飲み込もうとするが、リーフの呼びかけに馳せ参じたデルトラの竜たちが力を合わせた結果、完全に焼き尽くされた。

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