エンペラー(ミニ四駆)
だっしゅいちごう
概要
ダッシュシリーズの一号で、コードネームは【皇帝】。所有者は日ノ丸四駆郎。
バギーカーのようなデザインに丸型ライトが付けられているのが特徴。カウル前方には496(ヨンクロー)とマーキングがされている。
物語を通して四駆郎の愛機として活躍していく。
合宿の時にチームに無断で鬼堂院陣と勝負した際、ゴール前で雷が直撃、大破してしまった。
とある勝負後に皇快男児に直してもらった。新型マシンの登場で出番は減るが、何度か再登場する。
時を超えて
武井宏之作「ハイパーダッシュ!四駆郎」にも登場。ライズエンペラーへと進化する。
立体物
1988年にタイプ1シャーシに搭載してレーサーミニ四駆シリーズNo.12として発売。その年に初めて開催されたジャパンカップで先行発売された。のちにNo.25としてベーシックスリックタイヤを履いたタイプ3シャーシ仕様が発売。この際、ボディ裏面に軽量加工できるよう溝が彫り込まれている。
発売に先駆けて制作された試作モデルがコロコロコミック1988年5月に掲載(参照)、試作品のためフロントノーズが短かったりインテークやウイングが大きい等形状に違和感を感じる部分もあるが、市販モデルではそれらの修正が施されている。
2005年に販売された「メモリアルボックス」には前者のシャーシを採用した方が同梱されているが、ボディは後者の仕様だった。
バリエーション機としてシルバーメッキボディの製品が販売されたほか、アミューズメント向けの景品としても展開されていた。
当時連載されていたコロコロコミックでは、電飾を仕込んだモデルが掲載されていた。
2007年発売(2021年再販)の「ミニ四駆グレードアップパーツセット クラシック Vol.3」ではエンペラーの金メッキボディ(ステッカーは透明素材)が同梱された。
2015年にはコロコロアニキ3号の付録としてクリヤーオレンジ仕様のボディが付録として同梱される。2号付録のシューティング・スター(金メッキ仕様)は両軸モータシャーシ用だったが、こちらのボディは片軸モーター用である。ただしこのボディにはステッカーは付いていない。2024年現在もバックナンバーでの入手は可能となっている。
現在では2008年発売のMSシャーシ版、2012年発売のスーパー2シャーシを使用したプレミアム版の二種類が存在する。
実はこれら二つのボディはまったくの別物であり、後者はオリジナルと同じなのに対し前者はMS用にほぼ一から作り直されている。
主な相違点はオリジナルでは別パーツで穴を埋められていた飾り同然のダクトパーツが一体化、さらに開口までされ文字通りのダクトになった点や、ギヤボックスと干渉する影響で右側のみ削ぎ落とされていた後部サスペンションが左と同じ形状になり左右対称となった点(ミッドシップになったことで駆動系と干渉しなくなったため)、横幅(サイド)が広く作られている点、フロントノーズが長く延ばされた点など。MS版の方が現代風にアレンジされているのは言うまでもない。
どちらも比較的新しいシャーシである上にいつでも手に入る通常販売で非常にややこしいため、MSシャーシ版はMSエンペラー、プレミアム版はS2エンペラーと呼ばれている。
初心者にお勧めなのはダブルシャフトモーターのMSエンペラーの方。
シャーシの開発こそスーパー2の方が新しいが、駆動効率を考え直してほぼ一から作られているのはこちらの方なので初心者にも扱いやすい(スーパー2は1993年発のスーパー1の改良型)。ただし素で使う場合はスパイクタイヤしかついてこないため別途にスリックタイヤなどを用意したり他のマシンから持ってくる必要あり。
2018年にはジャパンカップ開催30周年を記念し、MSエンペラーを特別カラーにしたダッシュ1号 皇帝(エンペラー) メモリアル(MSシャーシ) が6月に発売。
シルバーメッキのボディにレッド(フロント・リアパーツのみ。センターのみブラック)のシャーシ、タイヤもスリックタイヤに変更された上「SINCE 1988 JAPAN CAP 30 YEARS」のホワイトプリントロゴ入りの特別仕様である。
…実は同じ年にその裏で宮崎交通とも30周年つながりでコラボモデルのエンペラー(フェニックス号30周年記念スペシャル)を出していたりする(こちらはS1エンペラーがベース)
2019年にツイッターで行われたミニ四駆総選挙ではサイクロンマグナムと並んで同率2位を獲得した。
その他ミニ四駆以外では1/14の完成品RC、QD(クイックドライブ)と、コロコロ通販限定の1/10RC用ボディが発売されている。
小話
当時掲載されていたコロコロコミックで行われた企画「ダッシュ1号デザインコンテスト」でグランプリに選ばれた読者のデザインを徳田ザウルスによってデザインされたもの。発表と同時に作中に登場した。
選ばれたポイントはウイング形状にあって、それが製品版にもフィードバックされている。
作中では試走中に行方不明となって子供たちの遊び道具となってたこともあり、奪還するために勝負を挑れるが、そのの勝負に勝ち返還されている。その後しばらくしてボディを変えて同じ人物に預けたこともあった。
小学館より発売されたワンダーライフスペシャル「エンペラー改造ミニ四駆BOOK」で当時の最新グレードアップパーツを装着した改造ミニ四駆に「ブラックエンペラー」の名があったが、当時の世相を反映してか、説明は最小限にとどまっていた。その理由は…お察しください。
関連動画
タイプ3シャーシ仕様CM