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いふやくの編集履歴

2024-02-15 21:22:51 バージョン

いふやく

ーいふやく

これはあくまでifの物語である。

星が瞬き、海が凪いで、

月光が落ちるこの世界は、仄かに桜の香りを纏っている。


終焉はそう遠くない。


――なおも目の前のあなたを、性懲りもなく、ただ愛しく思うのだ。




概要

とある幕末ゲーのキャラと、とあるアイドルゲーのキャラと、オリジナルキャラをとある魔法使いアプリの世界に捩じ込んだクロスオーバー(オリジナル要素あり)作品。


制作者が二人のみの同人作品である。


注意点

上記の通り、本来なら邂逅することがまずない全くの別作品のキャラクター達や作者達のオリジナルキャラクターを好き勝手に組み合わせている同人作品なので、大変人を選ぶ内容となっている。

作者のうちの一人が不定期にイラストや小説を投稿しているが、作品を閲覧する際はこれらを理解した上で開くことをおすすめする。


また、もしいふやくの三次創作をネットに公開する際は、元となった作品名や、その作品内に元々存在しているキャラクターのタグ付けは厳禁。

お借りした作品のファンの方々のお目になるべく入らないよう、検索避けにご協力ください。


登場人物


ソウマ・ノクターン

2000歳を超えた、星を操る北の魔法使い。元々は中央付近の生まれだったが、ソウマの強い魔力を恐れた両親の手によって北の地に捨てられた。まだ赤子のソウマを拾ったのが、後に育ての親兼師となるスノウとホワイトである。

元は純粋無垢な性格だったが、生存競争が激しい北の土地に順応しようと血が滲む努力を続けた結果、身も心も魔力も北に染まり切った。絶え間ない努力と天性の魔法のセンスもあって、実力はオズに次ぐ2位。《大いなる厄災》の傷が原因で夜は満足に魔法を使えないオズやスノウホワイトに代わり、夜間の厄介事を大体引き受けている(押し付けられているとも言う)。

天上天下唯我独尊。傲慢で気高く、無駄な馴れ合いを嫌う。しかし、やはり元となった男に似たのか、根は真面目な性格をしており、スノウホワイトや兄弟子達、主従契約を結んでいるトバリのような身内には少し甘い。


――ソウマ自身に記憶はないが、彼の容姿、一部の性格は彼の前世にあたる男から引き継がれている。

男の名前は相馬主計。悲劇の最期を迎えた、可哀想で、哀れで、魔性に狂わされた、ただの人間である。


そんな実情を抱える中、ソウマが負った《大いなる厄災》の傷は……?



「太陽のない夜。月に最も対抗できるのは星の光だ」




トバリ・サンスベリア

少し雑だが丁寧な口振りの北の魔女。東の国の村出身で(今は廃村となっている)、16歳の頃まで双子の兄のコヨイと過ごしていたが、とある事件がきっかけで北の国に移り住んでいる。それからは紆余曲折はあったものの、約600年、人生のほとんどをソウマと過ごしている。彼とのいざこざが原因で、半分同意、半分無理やりに主従契約の印が胸元に刻まれているが、なんやかんや仲が良い。

事件後からは兄のコヨイと体を共有しており、その時に応じて入れ替わり生活している。誰かに魔法をかけられたのか、もしくは呪いか、本人達含め誰も知らない。


――実際は、兄と暮らしていた村に「双子の魔法使いが村を滅ぼす」という言い伝えがあり、それを信じた者達の手によって兄と両親は焼き殺されている。一人生き残った妹が気がかりなコヨイと、兄を忘れられないトバリが強く思い合った結果魂を引き寄せてしまい、体を共有する形となってしまった。現在は現実逃避のため過去のことには目も向けず、忘れたものとしている。村はトバリが焼き払った。



「まったく。兄さんと私を、あの野蛮な北の魔法使いと一緒にしないで欲しいです!」




コヨイ・サンスベリア

常に笑顔の北の魔法使い。トバリの双子の兄で、トバリを常に想う優しい性格。ただ、トバリのこととなると自身を顧みない自己犠牲的な部分が目立つ。

育ての親であるスノウホワイト、特にソウマには恩を感じており、トバリを数百年守り続けている彼には日々感謝している。


コヨイは常に笑顔ではあるが、実は妹以外に向ける感情が希薄。トバリが世界の中心であり、トバリが自分の全て。ただそこまで拗らせたのは村でトバリの迫害される姿を見続けたせいであり、隣に居続けられなかったことへの罪悪感が大きい。コヨイの行動に本人なりの意思はなく、全てトバリの望む兄の理想に基づいて動いている。常時笑顔なのもそのせい。

入れ替わっている間の記憶の共有はコヨイのみにあるが、北の土地に順応してトバリの魔力を上回ってしまったせいか、最近トバリとの記憶の境目があやふやで侵食している自覚がある。



「トバリが幸せなら、俺はなんだっていいんです」




ノムラ・シーレーン

人魚の血を引いた西の魔法使い。シーレーン家という魔法使いが生まれやすいことで良い意味でも悪い意味でも有名な、西の財閥の長男。

遠い先祖の魔法使いが人魚の肉を食したことが原因で、子孫にも人魚の能力が受け継がれているという言い伝えがあるが、真相は定かではない。通常のシーレーン家の者は泳ぎが得意であったり、多少は人より長く水中に潜れるなどの特技止まりであったが、ノムラは隔世遺伝でなんと生まれた時から人間の足ではなく魚の尾が生えていた。陸での暮らしは酷かもしれないと母親が海中に別荘を建て、ノムラは賢者の魔法使いとして選ばれるまでの70年をそこで過ごし、現在は変身魔法で人の足に変え、魔法舎で問題なく?暮らしている。


70年間人のいない海中で過ごした為、かなりの人見知りで消極的。西の住民らしくない発言や態度が多い。

――しかしそれらは、前世の、野村利三郎としての後悔と罪の意識から来るものでもあり、特に相馬主計の魂を受け継いだ"彼ら"と聖女には強く出られない。



「いつかあの頃みたいな日々に戻れたらなんて、都合が良すぎるよなあ、はは」




千鶴

世界を転々とし、幾度となく"救済"をしてきた神の使者。中央の国の教会で聖女をしている。心優しく、美しい、常に微笑むその姿はまさに聖女という役職に相応しい振る舞いと容姿だが、実は天性のサイコパスである。生まれた時から感情面や道徳観に欠けており、その異常性を本人も自覚している為、周囲に不快な思いをさせないよう普通の人の振る舞いをと日々勉強しつつ過ごしている。その努力の甲斐あって、何も知らずに彼女を真の聖女だと崇め、慕う者達は多い。


一万年前。恋人だった相馬主計に先立たれ茫然と日々を過ごしていた千鶴の前に神が現れ、聖女となる道を勧められたことから今の役職に就いた。担当した世界の犯罪率を0.1%以下にするという無理難題な役目を与えられているが、持ち前の洗脳スキルと聖女の力で何千個もの世界をこれまで救済してきている。神を主(しゅ)と呼び、一応従ってはいる。しかし、信仰などは一切していない。


本人からは嫌われているが、相馬主計の生まれ変わりであるソウマを気にかけており、同じく野村利三郎の生まれ変わりであるノムラにも度々声をかけている。

そんなある日、態度を一変させたソウマと同じ顔の男が教会に転がり込んで来て……?



「生まれ変わっても縁が残っているなんて、とても素敵で、夢のあることよね。――貴方も、そう思ってくれる子だと嬉しいわ」




ソウマ カズエ

ある日突然現れた、星を操る中央の魔法使い。ソウマ・ノクターンの第二の人格として生まれた、謎が多い男。聖女を毛嫌うノクターンとは対照的に彼女を崇拝しており、ありとあらゆる場面で彼女を最優先する。

口調は穏やかで、とても親切。ノクターンの能力はそのままに彼の難点である性格も改善され、一見完璧な魔法使いのように見えるが……。


――実はソウマ・ノクターンの《大いなる厄災》の傷そのもの。前世の記憶を有したことで、全くの別人格へと変わり果てた。聖女を崇拝しているのも、かつてのものの延長線である。前世で彼女を幸せにできなかったことを悔やみ続けており、今世こそはと意志を固めている。

前世の記憶を持っていないノクターンのことを、「罪から逃げて全て別人格に押し付けた卑怯者」と評しており、かなり嫌っている。

最初は不定期に人格が入れ替わる形でノクターンの体を共有しており、カズエの人格になった時は魔法が使用できなくなっていたが、物語の中盤でノクターンと分離してからは問題なく魔法も扱えるようになっている。



「誰よりも愛しているんだ、本当に」




朝宮小鳥

いふやく本編の賢者。裕福な家庭で育った小柄な娘。幅広い英才教育を受けており、学問、芸術、バレエといった舞踊にも優れているが、控え目でドジな面があるのでちょっと残念な子になっている。しかし性格はとても優しく、常に賢者の魔法使い達の心に寄り添おうと慎重に歩み寄っている。責任感も強く、いずれ世界に猛威をふるう《大いなる厄災》への対抗策を毎日考えては怖くて泣いている(その度に賢者の魔法使い達に慰められている)。

オズには特に心を許しており、時々敬語が剥がれたり唯一敬称なしで呼び合えている仲。何か危険な目に遭った時は癖でオズの名を泣き叫ぶほどには信頼している。昔、元の世界で読んだ大好きなおとぎ話の絵本の中に出てくる王子様とオズが似ているらしく、彼に恋心に近いものを抱いてる様子が見られるが、想いを伝える気はないらしい。


まるで人形のような可愛らしさを持ち、何故か膝や足首手首、肘、肩といった関節を必ず衣服で隠すようにしていることから、魔法使いの間では「実は本当に人形なのでは」と密かに噂が囁かれている。真相は定かではない。



「皆さんの心の一部になれたらなんて、そんな無責任で不相応なことは言いません。ただ、数十年、数百年後に、そんな賢者もいたねって、思い出して笑ってくれるような……そんな存在になれたら、すごく嬉しいです」








その他



アリス・オルドリッジ

西の貴族、オルドリッジ家の長女。

オルドリッジ家初の魔女として生まれ、多大な期待と偏見の目を向けられているが、それに臆さない強い精神力を持っている。

同じ西の貴族のシーレーン家とは長い付き合いで、ノムラとは幼馴染。同時に彼の婚約者候補に選ばれているが、ノムラの事情を知っている数少ない人物である為、彼とは友人でありたいと思っている。

幼い頃は慣れない海に潜り、一人寂しく過ごすノムラの元へとよく遊びに行っていた。優柔不断なノムラを手助けする時は、時々魔道具の天秤を使って傾いた方を選ばせるなど、とても面倒見が良く機転も利く。親愛の証として、同じ装飾を衣服に身に付けている。

賢者の魔法使いに選ばれたノムラを心配し、こっそり中央の国に顔を出しては陰から見守っているが、大体バレている。



「わたくし、お互いが望まない結婚はしない主義ですの〜!!おーっほっほっほ!」




神(?)

千鶴を聖女にした上位存在。自らを神と名乗り、無数にある世界の管理、保護をしている……らしい。ただ己だけではさすがに手が足りないと、素質のある女性を聖女として迎え入れ、己の分身としての役目を与えている。数千年前までは聖女の数はそれなりにいたが、度重なる契約違反と救済失敗でみるみる数が減少し、最終的に聖女は千鶴ただ一人となった。

救済の条件があまりにも厳しく完遂させられる者は滅多におらず、ほとんどの聖女は一つの世界に留まり続けやがて自滅していったが、その間にも千鶴は次々と世界を救済したので「もうこの子だけでいいか」となり、千鶴以外の聖女を全て解任した。解任された女性達がどうなったかは明かされていない。

一つの生物というより、機関に近い存在なので固定の性格、姿形などはなく、その時接する相手に応じて作り替えている。なろうと思えば無機物にもなれるが、千鶴の前では少し相馬主計の面影を思わせるような男性の姿を取っている。



「己の異常を自覚し、克服せんとただ善き行いをひたすらに繰り返した。憐れな子よ、その程度ではお前の虚は埋められない。……だがその精神、その振る舞い、実に素晴らしい」


「我が分身に、相応しく」






用語解説


契約印

ソウマとトバリが主従契約を交わしている証である印。トバリの胸元に刻まれており、ソウマの賢者の紋章と同位置。星と月が描かれていてまさに二人を表すかのようなぴったりな印だが、この印は元々スノウとホワイトが幼いソウマに「星の加護があるおぬしは厄災に目をつけられやすい」とお守りの意味を込めて作ったものであり、昔から衣服のどこかしらに印が縫われていた。

600年前に一度トバリがソウマの傍を無断で離れ、それに酷く動揺し、心を乱されたソウマは二度と手離すまいと再会時に半分無理やりにトバリと契約をし、彼女の生涯、魂、全てを支配下に置いた。ソウマが命令をすれば絶対に逆らえないようになっているが、契約を用いた命令はほとんどしない。

二人を結ぶ最も重い鎖であり、どうしようもないくらい不器用な愛と信頼の証でもある。

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