概要
背後で爆発が起こる、というのは特撮でよく見られる演出の一つ。
爆発の規模は、人一人分に相当する小規模なものから、背景がほぼ爆炎に包まれるレベルの大規模なものまで様々。
「ドカーン」「ちゅどーん」などと聞こえるような効果音が合わさるのも定番。
爆発のタイミングには以下のようなパターンが多くみられる。
- 名乗りの直後
主にスーパー戦隊シリーズで戦隊名を名乗った直後に用いられる。
他のパターンと比べ、爆発する理由がよくわからないことが多い。
科学戦隊ダイナマンに至っては1人1人が名乗るたびに爆発が起こるほどこの手の爆発を多用している。
- 必殺技を決めた直後
必殺技を受けた相手の体が爆発すること自体お約束だが、決めた直後に振り向き相手に背中を見せる(場合によっては決めポーズをしたりゆっくり歩きだしたりも)、技の勢いで相手の背後数メートルまで移動する、といった演出の結果として背後で爆発が起こる構図となることが多い。
- 攻撃を受けた直後
攻撃を受けた際に、受けた本人の背後で爆発が起こる。
被弾演出としては爆竹の火花と並んでよく用いられる。
爆竹と異なる点として演者本人や衣装・スーツに配慮する意図もあるが、爆風で体が吹っ飛ばされるといった演出も重ねやすく、より大規模な攻撃を想起させる効果がある。
- 背景の建物が爆発
主に何気ない日常のシーンから一瞬で展開を切り替える際に用いられる。
実際に劇中に登場する何かが爆発することが多いが、視覚的な爆発が見えず爆音だけで済まされることも。
この手の表現としては、「悲鳴」「コール音」「敵の掛け声や笑い声」などと並んで頻度が高い。
特撮作品以外でもよく見られ、手前の人物が爆発のあった場所を振り返ったりそこに向かったりするまでがセットになっていることが多い。
- 心理的に衝撃的なことが起こった際
衝撃の事実などの爆弾発言が飛び出たり、ショッキングなシーンを目撃したりした際に、心理描写として用いられることもある。こちらは実際に劇中の何かが爆発することは少ない。
前述したパターンと比べてコメディー寄りの演出が多く、特撮に限らずドラマやアニメなどでも用いられる。類似した用途の表現として、「背後で落雷」「ガラスなどが割れる音」「ピアノの低音」なども使用頻度が高い。