天陽
てんかげ
概要
「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」、その原作小説「甲賀忍法帖」に登場する薬師寺天膳と陽炎のカップリング。
原作では見られない二次創作での組み合わせ。
「天陽」単体で検索した場合、別キャラのイラストも表示されるので「バジリスク」タグとの併用をオススメする。
原作での絡み
原作でこの2人が愛し合う場面は存在しない。
天膳が属する伊賀、陽炎が属する甲賀は互いに憎み合ってきた。
よって当人達もバチバチに対立している。
そもそも陽炎の意中の相手は甲賀弦之介である。
一線を越えるには越えているが、その流れが「罠に嵌めて天膳が陽炎を無理矢理手籠めにする」という愛情とは程遠い展開。
読み手によってはトラウマになるので注意が必要。
二次創作の傾向
Pixivでは「甲賀と伊賀が和睦した世界線で2人が愛し合う」作品が多い。
公式の対立関係もあって、パラレル設定でようやく成立するカップリングと言える。
では、なぜこのカップリングができたのか。
それは陽炎に寄り添えるのが他ならぬ天膳だからである。
陽炎は強力な体内毒を持っており、情欲を感じると毒が発現。彼女を愛した男は命を落としてしまう。
この問題を解決できるのが不死の体を持つ天膳。
天膳なら猛毒を受けても何度も甦り、陽炎を生涯愛せるのだ。(原作でも実際に陽炎の毒を喰らった後、彼は生き返っている)
甲賀忍者を憎む天膳に「此度の争忍さえなくば、またそなたを抱いて殺されて、一日や二日死んでやるのも厭いはせぬ」と言わしめたほどである。
山田風太郎著書の原作「甲賀忍法帖」では天膳が陽炎に興味を持つ様子がより細かく描写されており、地虫十兵衛を尋問する際に「陽炎という女がおる。美女だなあ。あの美しさは恐ろしいが、他にどんな業を持っているのか。」と尋ねている。急に小学生並みの感想。
他、当初浜松の宿に陽炎をおびき寄せ、その場で天膳が自ら彼女を討つ予定だったが、陽炎の美しさに魅了され殺さず私欲を優先する等、アニメや漫画とはやや異なる展開にもなっている。陽炎を針で拷問する際の彼のとっても楽し気な語りかけが読めるのは、原作小説「甲賀忍法帖」だけである。