悲鳴
物語の舞台である惑星ソラリスで100年前から発生する、全ての異変の前兆である周波数。悲鳴により海蝕現象が発生し、残像が出現する。
反響
純粋かつ完全な周波数エナジーの形態の一種。それが記録した情報は、時空間関係に影響されず、安定した形で存在できる。
海蝕現象の産物「黒石」が完全に「反響エナジー」を内包する事ができ、それを改造すると、共鳴者に使える強力な武器となり、残像に有効なダメージを与えられる。
その蓄積によって形成された超自然空間を、学界では「ソノラ」と呼んでいる。
残響
海蝕現象が発生すると、反響エネルギーは衰退して残響エネルギーへと変換される。
海蝕現象
悲鳴により発生した異常現象全般の事を指す。
- 無音区
残像が発生した地域。空を遮る逆さまの海「天空海」と、地面に深く刻まれた十字の音痕と共に発生する。
- 溯洄雨
天空海から降る雨により発生する現象で、過去にその地で亡くなった者達の記憶が、残留思念として繰り返し再生される。
残像
悲鳴により出現する擬似生命体。周波数の含有量が多いほど強い残像が出現する。周波数の弱い順に「水風級」「巨浪級」「怒涛級」「津波級」、そして規格外の「鳴式」という区分がされている。
- 残響
残像が斃れる際に稀に残留する周波数のエネルギー体であり、それを瓢箪(デバイス)に収集・登録するとその共鳴者に従う音骸となる。
- 音骸
デバイスには登録された音骸を再現する機能があり、共鳴者の武器の一つとして使役する事ができる。
共鳴者
100年前の厄災に発生した悲鳴の影響で稀に出生する特異能力者。身体に「音痕」と呼ばれる痕があり、固有能力を持つ。
- オーバークロック
いわゆる暴走状態の事を指し、能力を酷使する事で制御が困難な状態に陥り、最悪死か、残像同様の存在になると言われている。時として生還できるケースがあるが、何かしら身体に後遺症を発症し、秧秧の髪の羽毛化から、散華の氷結化まで、人によって様々。
歳主
遥か昔よりソラリスに存在する高位思考体。人類でいう「國」の大陸を守護し、100年前の厄災にて、当時悲鳴に対して無力だった人類に代わって残像と戦っていた。ソラリス各地に存在し、瑝瓏・今州に存在するのは「角」。
- 令尹
遥か昔より歳主と人類の架け橋となっていた神官にして、歳主と共鳴できる者。現在では國の指導者としても活動している。
瓢箪(デバイス)
共鳴者が協会より登録証として支給される。通信機能はもちろん、各地の通信塔に登録する事により周辺の地形や位置情報を表示できる他、共鳴現象などでアラームで勧告し、パラシュートに変形する事により高所を滑空する事ができるなど、共鳴者にとっては無くてはならない命綱的なデバイスであり、熾霞いわく『瓢箪の科学力は世界一ィィ‼︎』。
各国毎に国旗がプリントされている。漂白者(主人公)は目覚めた時から所持しており、無国籍扱いになっている。
元ネタは「最遊記」に出てくる妖怪・金角の持つ瓢箪から