プロフィール
人物
風雪を操る迅刀の使い手。今州の令尹・今汐の近衛として万事を卒無くこなし、一切の隙を見せない完璧超人お姉さん。
今州の“客人”にあたる漂泊者を辺庭で出迎え、今汐からの言伝と、道行きの“ヒント”となるいくつかの物品を託す。
生後間もなく町を襲った海蝕異変の中で生き残り、先天的に盲目だったはずの瞳を侵蝕されたことで、周囲の事物を周波数で認識する“異常視界”を通じて世界を観測するようになる。
幼少期の彼女の目には怪物が跋扈する地獄のような世界が映り続けており、現在でも他者を「霞んでノイズが掛かったような姿」で認識しているという。
成長と共に強まる共鳴能力と、瞳に巣食う残像の侵食本能とで孤独を深め、「修羅」と形容されるほどに荒んでいった過去を持つが、寺での修養を積んだ事で精神的に安定し、俗世へと戻った今でも住職から贈られた数珠を肌身離さず身に着けている。
能力の制御は未だに完璧とはいかず、意図せず周囲に冷気を発してしまう事に悩んでいる。