プロフィール
概要
瑝瓏の軍隊「夜帰」の予備役に当たる「踏白」の一員。友人の熾霞・白芷らと連れ立って雲陵谷での野外調査へと赴いた際に、気を失っていた漂泊者を発見し介抱した。直後に発せられた令尹のメッセージから、漂泊者が今州を挙げて迎えるべき「客人」であると推定、仲間と共に今州城へと連れ帰り、辺庭への謁見手続きを済ませてくれる。
しかし辺庭側の事情もあって、いくつかの「印」を受け取った漂泊者が謎解きの旅へと放り出されてしまったため、漂泊者をサポートするべく随伴し、期せずして残星組織の影に迫る事になる。
微風のように穏やかな性格で、人の傍に寄り添う事を得意とする。大抵の物事は卒無くこなしてしまう優等生で、他者からの信頼に応えるべく、強い克己心で研鑽を重ね続ける努力の人。声楽に携わる良家で生まれ育ち、絶対音感をはじめとする音楽的な素養を身に着けている。母は作曲家で、姉は商会務め。人前で披露する機会はあまり無いようだが、美しい歌声の持ち主。
共鳴能力の性質によるものか、とても聞き上手で、相手の自然体を引き出すことに長ける。
いくらか幼く民間人だった頃、旅客として同行していた輸送隊が追放者による襲撃を受け、どうにか逃げ延びた先で貧しい集落に身を寄せていた時期がある。現実がどんなに残酷であろうとも、相手を信じる事から世界を変えていきたいという信条は、素性も証明できない自分の面倒を見てくれた集落の人々の姿勢に由来するもので、一度は故郷へ帰り着きながらも、改めて独り立ちして軍属の身となった。
座右の銘は家訓でもある「一生一器」。
風の囁き
大気の流れから読み取れる情報を「流れ息」と呼んでおり、行動の指針とする事も多い。こうした特異な感受能力は物心がつく頃には備わっていたらしく、生来の聡明さが仇となって流れ息が運ぶ多量の情報に触れ続けた結果、溜め込んだ心的ストレスから強烈な眩暈を伴うオーバークロックに陥った経験がある。
頭髪の一部が羽毛化しているのはその時の後遺症だが、症状が落ち着いて以降は目立った不調も無く、定期検診のみで十分と診断されている。
現在は流れ息から必要な情報を選り抜けるようになり、踏白としての機動力を活かして小規模な案件の調査・解決に奔走している様子。医療の知識もあり、時には衛生隊員としても活動する。
共鳴源は「気流」と「ヒバリ」、さらに複数の要素が混ざっているようで、自然型の共鳴者と認定されている。特に雲雀との縁は本人にとってもアイデンティティの一部となっている。
水風級程度の敵であれば巻き起こした旋風によって一箇所に集め、纏めてダメージを叩き込む事が可能。回避反撃や共鳴スキルを組み合わせる事で一方的に敵を翻弄する事もできるが、スタミナ管理は要注意。