王刀「鋸」の所有者。
将棋の聖地、出羽の天童将棋村に道場をかまえる心王一鞘流の十二代目当主。直毛のながい黒髪の女性。王刀「鋸」の性質ゆえに変体刀の毒気にあてられず、門下生のいない道場をまもる、これまでの変体刀所有者とは一線を画す“真人間”。しかし逆に“真人間”すぎて人間味がうすく、それが門下生離れさせたのではないかととがめは考察している。とがめに「剣ではなく将棋をとれば間違いなくわたし以上になっていたであろう」と言わしめるほどの文武両道の人物。以外に駄洒落が好き。
とがめの反則技によりあっけなく、そして地味に鑢七花に敗北。
24歳。身長五尺八寸三分。体重十二貫。趣味は「素振り」。
また、彼女の祖父である十一代目汽口慚愧のことも指す。
ちなみに王刀「鋸」を心王一鞘流に持ち帰ったのは八代目の汽口慚愧らしい。