キャタピラー(原神)
きゃたぴぃおにいちゃん
概要
Ver4.1の大型世界任務「未完成のコメディ」で初登場。
一見すると礼儀正しく見た目に反して精神年齢が高めの少年なのだが、目にはハイライトがなく、手足の先が黒ずんでいたりと、明らかにただの人間でないことが窺える。
「未完成のコメディ」では、要塞内で孤児の少女であるラノールの世話をしており、彼女からは「キャタピィお兄ちゃん」と慕われている。
実はラノールは今は故人となった囚人の女性が獄中で産んだ子供であり、収容要件のないにもかかわらず生まれてからずっと要塞で暮らしていたため、本物の空や大地を知らずに育ってきた。キャタピラーは彼女を外の世界に連れていき、彼女の祖父(亡き母の父親)のアーンショウに引き合わせて普通の暮らしを送ってもらいたいと願っており、旅人達とともに奮闘する様子が描かれるのだが……。
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以下、ネタバレ
その正体は、嘗てフォンテーヌに存在した謎の組織「水仙十字結社」の長ナルツィッセンクロイツにより、人間への擬態能力と高い知性を与えられたヒルチャールレンジャー。ただし、結社以前の記憶がない。
かつて「水仙十字結社」の一員としてエリナス地下の戦いに参戦するも敗れ、メロピデ要塞に収容された。そのため本編開始時点では実年齢・滞在年数共にメリュジーヌのシグウィンよりも上である最古参である。本編の時点では刑期を終えているが、ラノールの一件までは要塞に留まる事を選んでいた。
戦闘などの有事の際には擬態を解き、ヒルチャールの姿に戻る。
彼らを目の敵にする看守の妨害に会いながらも最終的に脱獄に成功。旅人にラノールをフォンテーヌ廷郊外に住んでいるアーンショウに引き合わせるよう頼む。
アーンショウは囚人となった娘に意地を張っていたことで生きているうちに和解できなかったことを悔やみながらも、忘れ形見である孫娘を立派に育てることを誓う。彼は孫の恩人であるキャタピラーに会いたかったようだが、今後普通の人間として生きるラノールに対し、人外である自分が重荷になることを危惧してか、直接会う事はなかった……。
その後は純水精霊のアンや自我を持つロボット犬のセイモアたち今も存在している水仙十字結社の関係者達と共に壊滅したはずの結社の後始末に乗り出していく。
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さらなるネタバレ
水仙十字結社の後始末も終わり、アン達が世界を見るために旅立っていったのに対し、キャタピラーは一人フォンテーヌに残るのだが……。
世界任務「手がかりを辿って」では、啓示の書の中の異空間でキャタピラーと再会できる。しかし、精神に異常をきたす異空間の影響か様子がおかしく、何度か話しかけるとヒルチャール化して襲ってくる。なんとか撃退し空間の外に追い返すのだが、彼はそのまま姿をくらましてしまう。
その後の世界任務「誕生日おめでとう」では、アーンショウが「ラノールがヒルチャールに攫われた」と旅人に助けを求めてくる。後を追うと、そこにいたのはラノールとヒルチャール化したままのキャタピラーだった。わざと擬態しないのか、それとも先の一件の影響で擬態できなくなったのか……。
偶然にもその日はラノールの誕生日。キャタピラーはそのことを祝いながらも自分のような「人」に会ったら逃げるようにとラノールに語り出す。それはまるで彼女に会うのはこれが最後であると暗に伝えているようだった。
そこへ、アーンショウが警官を連れて駆けつけてくる。旅人やラノールの注意が彼らに向いた一瞬のうちに、キャタピラーは姿を消していた。
キャタピラーの言葉や祖父のただならぬ様子などから、ラノールもキャタピラーが自分たち人間と相いれない存在であることを理解する。
その上で、成長したらキャタピラーを探しに行くことをそっと決意するのだった。
だって、人間だろうがそうでなかろうが、彼は自分を助けてくれた大好きな「キャタピィお兄ちゃん」なのだから。
ちなみにキャタピラーの正体は、ルネやアランたちの自然哲学学院時代の同僚であったカーター。
当時不治の病に侵されていたカーターは、彼を助けたかったルネとジェイコブによって本人の同意の下アビスの力を注入されたが適合せず、黒泥と化し永遠に悲鳴を上げ続けるという酷い最期を迎えた。その後ジェイコブがルネことナルツィッセンクロイツを復元させた時の技術を応用し、黒泥になって封印されていたカーターの人格を抽出し、ヒルチャールに移植した事で生まれたのが現在のキャタピラーである。
元となったカーターは面倒見が良い性格をしており、キャタピラーも彼の記憶はないながらもその影響を引き継いでいる。