カストリ雑誌

敗戦後の出版自由化をきっかけに多数発行された大衆向けの安直な娯楽雑誌のこと。

GHQの検閲を受けていた。

「カストリ」は闇市で売られた工業用アルコールを混ぜた粗悪な密造酒のことで、酒粕から作られる「カストリ焼酎」とは別物であった。「3合（号）で悪酔いし潰れる（＝廃刊）」雑誌の意味。

印刷に適しない粗悪な再生紙に印刷され、内容は興味本位で性的なものが多い。

永井荷風、江戸川乱歩、菊池寛、谷崎潤一郎、林芙美子、東郷青児といった著名人も生活のためカストリ雑誌に寄稿していた。