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ゴールデンアックスの編集履歴

2012-10-21 14:44:50 バージョン

ゴールデンアックス

ごーるでんあっくす

1989年にセガが発売した日本のアーケード用アクションゲームである。「戦斧」と呼ばれることがある。各機種への移植や続編もある。

概要

いわゆるベルトスクロールアクションゲームの一つである。ファンタジー世界を舞台に剣と魔法で敵を倒し、最終的に悪の総帥「デス=アダー」を倒すのが目的。横からの視点で、奥行きがあり、プレイヤーは上下(奥と手前)および左右に移動できる。

主人公の3人はいずれもデス=アダー軍に大切な家族を奪われており、その復讐と世に平和を取り戻すために戦う。

2人での協力プレイもでき、その場合は3人のうちから2人を選ぶ。協力プレイでは味方へも攻撃できる。

操作方法

8方向レバーと攻撃、ジャンプ、魔法の3ボタンで操作する。方向キーを右(もしくは左)に素早く2回倒す事でダッシュができ、ダッシュ中に攻撃ボタンを押す事でダッシュ攻撃ができる。ダッシュ中にジャンプボタンを押せば、通常より高々度のジャンプが可能である。また、攻撃ボタンとジャンプボタンと同時に押すと背面攻撃ができ、特にギリウスの背面攻撃は、リーチが長く素早い。

通常攻撃を当てると敵は一定時間うずくまり、そのまま連続攻撃できる。また、間合いによっては剣の柄で殴った後で蹴り飛ばしたり、敵を担ぎ上げて投げる連続技もできる。ただし、こちらも敵の通常攻撃を喰らうと長い時間動けなくなる。

魔法は、ステージ途中もしくはステージ間に出てくる青い服のシーフ(小人)を攻撃して、1人につき最高3つまで出る青い壺(ポーション)を取ることで使用できる。ティリスは魔法のポーションを多く必要とするが、魔法の攻撃力は絶大。逆にギリウスはポーションが少なくて済む代わりに魔法の攻撃力は一番低い。アックスは2人の中間くらいの能力。ステージ間に出てくる青い服のシーフはプレイヤーがポーションを持っている場合、最大を2つ盗むが、3つ取り返すことができるので、失敗さえしなければ結果として増やすことができる。

攻撃を受けると体力ゲージが減り、体力ゲージが無くなった時にダウンするとミスとなる。また、床の無い場所から転落してもミスとなる。何らかの手段で突き落とせば、敵キャラクターの排除も可能である。体力ゲージは緑の服のシーフが出す肉を取ると回復する。全てのプレイヤーキャラクターを失うとゲームオーバーで、全面クリアするとゲームクリアとなる。

体力ゲージが無くなってもダウンしない限りミスとはならないが、ステージクリア時に体力ゲージが無いと次のステージの開始時には満タン状態で開始となる。

登場キャラクター

プレイヤーキャラクター

  • アックス=バトラー

主人公。バランスの良いキャラクター。魔法は4レベルまで使用可能である。バーバリアン族一の戦士で、狩に出ていた際に故郷がデス=アダー軍の襲撃に遭い、母親を失う。大地の魔法を使う。彼の持つロングソードは幼くして死に別れた父が唯一残してくれた財産である。最大の武器はデス=アダーへの復讐心と正義に燃える心らしい。年齢は25歳。

  • ティリス=フレア

女性ながら精悍な身体が特徴のヒロイン。魔法が得意なキャラクターで、6レベルのものまで使用可能である。かつてデス=アダー軍に滅ぼされたファイアウッド王族唯一の生き残りのアマゾン族である。炎の魔法を使う。彼女の持つショートソードは母親が護身用として彼女に渡してくれた物である。年齢は23歳。

  • ギリウス=サンダーヘッド

ドワーフ族の戦士。魔法は3レベルのものまでしか使えないが、力強い攻撃を繰り出せる[2]。ファイヤーウッド王国の守備隊長としてデスアダー軍と戦う。ドワーフ族としては大柄でしっかりとした性格から仲間たちからの信頼も厚かった。その戦いで弟・ガリを失う。雷の魔法を使う。彼の使う斧は弟の遺品である。年齢は150歳だが、人間の4倍ほどの寿命を持つドワーフ族のなかでは若い方らしい。

デス=アダー軍

メガドライブ版では一部敵の名称が異なる。例えばハイネケン准将は、メガドライブ版ではビター中佐(色違いはビター大佐、ビター将軍)という名称になっている。

  • ヘニンガー

デス=アダー軍の下級兵士で、イボ付き棍棒が武器で装備は肩当のみのパンツ姿という粗末な武装しかない雑魚。

  • ロングモーン

同じくデス=アダー軍の下級兵士で、服を着ている雑魚。トゲ付き棍棒が武器で、強さはヘニンガーと大差が無い。

  • ズブロッカ

デス=アダー軍の女戦士部隊。大陸の北方出身の者が多い。片手斧を武器とする。ティリスと同様にアマゾン族だが、ティリスの一族とは敵対している。

  • スケルトン

骸骨の兵士。曲刀と盾で武装し、攻撃力が高い。一度死んでいるためになかなか死なず、ボスクラスの敵の護衛としてよく登場する。デス=ブリンガーを護衛しているタイプは普通に倒す事ができない。

  • バド兄弟

1面ボスの巨漢のコンビ。普段はあの恐怖の軍団なのかと思えるほど穏やかな表情をしているが、怒ると悪鬼のごとく暴れまわるらしい。巨大な槌を武器とし、タックルやぶん投げなどをしてくる強敵。3面にモルト軍曹とホップ軍曹、5面にハーランド将軍という色違いが出てくる。

  • ハイネケン准将

3面ボス。全身を鎧で固め、剣と盾を携えた騎士。凄まじいまでのリーチを持つ強敵で、正面から倒すのは困難。5面にも赤い鎧を着た色違いが2人出現する。メガドライブ版では金色の鎧を着た色違いも登場する。血筋を重んじる一族のため、一兵士から成り上がったバド一族とは仲が悪い。ギリウスに深手を負わせ、その弟・ガリを殺したのは彼らしい。

  • デス=アダー

軍団の総帥でラスボス。悪しき巨人族の末裔で人間の手にあった戦斧を騙し取り、戦斧の魔力によって闇の力を解き放ちファイヤーウッド王国を滅ぼし、この世を地獄に陥れる[3]。戦斧を振り回して攻撃してくるほか、地面を走る衝撃波も使ってくる。デスアダーとは毒蛇の一種であるが、実際にこのデス=アダーの実体(もしくは、変化体)も蛇である。

  • デス=ブリンガー

メガドライブ版ラスボス。外見はデス=アダーと同じだが、青銅色の肌に紫色の兜と肩当をしている。戦斧による攻撃やアックス達の魔法を使ってくることもある。この魔法攻撃は回避できない。

  • デス=アダーJr.

メガドライブ版のビギナーモードの最後に登場するデス=アダーの弱体化バージョンで、青い兜と肩当をしている。

モンスター(乗り物)

敵が操るモンスター。乗っている敵を叩き落せば奪うことができる。ただし、プレイヤーが攻撃を受けて落とされたり、乗らずにしばらく放っておくと逃げてしまう。またスケルトンや大型の敵が乗る事はできない。

  • チキンレッグ

鳥の様なモンスター。大きな毒のシッポで敵を攻撃する。元は同じセガ開発のアクションゲーム『獣王記』に登場したザコ敵[1]。また、『ダイナマイト刑事2』にも背景キャラクターとして登場している。

  • ブルードラゴン

青いドラゴン。敵に炎を浴びせる。地下に生息する獰猛なドラゴンを幼少の時から飼いならしたもの。成長するとティリスの魔法で召喚されるドラゴン程に成長するらしい。俗にドラゴンパピーと呼ばれる。

  • レッドドラゴン

赤いドラゴン。火炎弾を吐くので、遠距離から敵を攻撃できる。このタイプも地下に生息し幼少時から飼いならしたもの。ドラゴンとしてはまだ若く、成長するとブルードラゴンと同じくティリスの魔法で召喚されるドラゴン並みに成長するらしい。

家庭用移植

  • ゴールデンアックス

メガドライブ、1989年12月23日、セガ

初の移植作品。一部演出などがカットされ、日本語の字幕も削除されているが、2ステージ追加されている。また「ビギナーモード」という、初心者向けのモードが追加された。ビギナーモードはステージが短く、エンディングも存在しない。後にメガCD用ソフト『セガクラシック アーケードコレクション』にも収録されたがこちらの方は2人プレイは出来なくなっている。

  • ゴールデンアックス

PCエンジンCD-ROM²、1990年3月16日、日本テレネット

CD-ROMの大容量を活かし、キャラクターボイス、アニメによるビジュアルシーンなど演出面が豪華になっている。2人プレイはできない。

  • ゴールデンアックス

ワンダースワン、2002年2月28日、バンダイ

第1作の移植作品。

  • SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.5 ゴールデンアックス

プレイステーション2、2003年9月25日、セガ

旧作を元にポリゴン化しリメイクされたゲーム。クリア後のボーナスステージが削除されているなど、アーケード版と異なる部分が多い。PS2版オリジナルの敵キャラクター、ステージが追加されている。

関連作品

  • アックス=バトラー ゴールデンアックス伝説

ゲームギア、1991年11月1日、セガ

外伝的なストーリーの作品で、ロールプレイングゲームに近い作りになっている。

  • ゴールデンアックス ウォリアー

マスターシステム、1991年、セガ

欧米でのみ発売された外伝作品。開発は日本で行われた。見下ろし型のアクションロールプレイングゲーム。シリーズのプレイヤーキャラクターも登場。

  • ゴールデンアックスII

メガドライブ、1991年12月27日、セガ

基本的なシステムはそのままに、敵キャラクターやステージを一新した作品だが、前作と同様メッセージは全て英語。

  • ゴールデンアックス デスアダーの復讐

アーケードゲーム、1992年、セガ

業務用の正当な続編で、メガドライブ版の続編シリーズはパラレルワールドとなる。前作のプレイヤーキャラクターはギリウスのみしか登場せず、しかも新キャラクターの巨人の頭部に乗っている。また、完全な新キャラクターが3人追加された。4人同時プレイが可能。

  • ゴールデンアックスIII

メガドライブ、1993年6月25日、セガ

使用キャラクターは完全に一新し、ギリウスは冒頭で顔をだすのみとなった。また、メッセージは全て英語のみ。

  • ゴールデンアックス・ザ・デュエル

アーケードゲーム、1994年、セガ

シリーズに登場したキャラクターを使用した対戦型格闘ゲーム。時系列は「デスアダーの復讐」より後である。1995年9月29日にセガからセガサターン移植版が発売された。

  • ゴールデンアックス ビースト ライダー

Xbox 360、プレイステーション3、2008年、セガ

欧米でのみ発売された作品。プレイヤーキャラクターは大きく様変わりしたティリスのみ。開発元はSecret Level。

配信作品

  • ゴールデンアックス

Xbox 360(Xbox Live Arcade)、2007年7月11日

PS3(PSN)、2011年7月28日

アーケード版の完全移植。オンラインでの協力プレイもできる。価格はそれぞれ400マイクロソフトポイント、600円。

海外版の移植であるため、演出など日本国内版と若干異なる部分が存在する。

また、Wiiのバーチャルコンソールでメガドライブ3作品とアーケード版(国内版ベース)が配信されている。メガドライブ版1作目は2006年12月2日、ゴールデンアックスIIは2007年6月5日、ゴールデンアックスIIIは2007年9月4日、アーケード版は2009年6月23日にそれぞれ配信開始。

関連リンク

PCエンジン版担当声優

PCエンジン版では以下の声優が声を担当している。

  • アックス=バトラー - 広中雅志
  • ティリス=フレア - 江森浩子
  • ギリウス=サンダーヘッド - 青野武
  • 国王、兵士A、市民A - 堀川亮
  • 王妃 - 荘真由美
  • ズブロッカ - 冬馬由美
  • ハイネケン - 塩屋浩三
  • デス・アダー - 佐藤正治
  • ガイラ、ナレーション - 平野正人
  • 兵士B、市民B、デスアダー兵士 - 難波圭一
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