歴史
初代 (WC34型 1996年-2001年)
1996年10月、WC34型登場。Lクラスステーションワゴン専用車種としてローレル/スカイラインのシャーシと走行装置を採用。搭載するエンジンは直列6気筒のRB25DET型インタークーラー付ターボ、RB25DE型、RB20E型の3機種。グレードは「RS FOUR (V) 」・「25X (FOUR) 」・「25G (FOUR) 」・「20G」。また、純正エアロパーツには「DAYZ」(デイズ)のブランド名が付いていた。ステーションワゴンに6気筒ターボエンジンの搭載は7代目スカイラインワゴンに設定のターボ車以来となる。
1997年1月、ボディーカラーにシルキースノーパール (#WK1) を追加するとともに、DAYZのエアロ(バンパー、サイドシルプロテクター、ルーフスポイラー等)を標準装備した「ホワイトエアロセレクション」を設定。
1997年8月、マイナーチェンジ。エンジンをNEOシリーズへ変更(RB25DETを除く)。よってRB20EがDOHC化されRB20DEになった。「25tX FOUR」・「25RS(FOUR)」・「20X」追加。「RS FOUR V」は「25tRS FOUR V」にグレード名を変更。ボディーカラーにシルキースノーパールツートーン(#5S5)を追加。
1997年10月、R33 スカイラインGT-Rのエンジン、ドライブトレーン、リアサスペンションを流用したオーテックジャパンが手掛けた特別仕様車「260RS」が発売された。なお260RSは5速MTのみの設定で、外側に移動したリアハブ位置と全幅の関係から、ホイールオフセットが前後で異なる仕様となっている。
1998年8月、マイナーチェンジ。フロント・リア周りのデザインを変更し、いわゆる「後期型」に移行した。RB25DETエンジンもR34スカイラインと同様のNEOシリーズになった。
1998年10月、「オーテックバージョン260RS」のマイナーチェンジが行われた。
2000年6月、RB20DE型搭載「20RS」追加。「25t RS V」・「25t RS FOUR S」にカスタマイズベースグレードの「Type-B」を設定。260RSはR33スカイラインで限定販売された4ドアセダンGT-Rであるオーテックバージョンとは異なり、M35にバトンタッチするまで販売が続けられた。
2001年4月からM35へバトンタッチした同年10月迄はグレード整理され、「RS」シリーズのみに絞られていた。
スカイラインの兄弟車であることから、主にR34型スカイラインGT-Rのフロントバンパーやライトなどを流用する顔面スワップと称される改造が行われるケースがある(通称スカージア)。この改造の特許をとった車両が岐阜で発売された。
車両の生産は村山工場が担当していたが、閉鎖に伴い栃木工場に移管された。
海外仕様車は存在しないが、中古輸出でも人気が高く特にオーストラリアでは現地生産のスカイラインワゴンからのリプレース組としても受け入れられた。
2代目 (M35型 2001年-2007年)
2001年10月にM35型にモデルチェンジ。このモデルより完全に栃木工場での生産となる。V35型スカイラインと同様、FMプラットフォームを採用したほか、樹脂製バックドア(ガラスハッチつき)、ワゴン専用新開発マルチリンクリヤサスペンション等などを新採用した。
当初搭載するエンジンはV35型と共通のVQ25DD型、VQ30DD型に加え、ステージア専用となるVQ25DET型の3機種。ちなみにターボ車は4WDのみの設定。最低地上高を大きく取りSUV風に仕立てた「AR-X FOURも設定された。あわせてこのモデルではステージアのエンブレムから日産CIに変更した。
2004年9月にはマイナーチェンジが実施され、内外装のリファインの他、エンジンラインナップおよびグレード体系を見直し、3Lモデルおよび2.5Lターボモデルを廃止。代わってVQ35DE型を搭載するモデルを投入し、2.5Lとの二本立てとしている。
2007年6月に生産終了。モデルチェンジされることなく消滅となった。
車名の由来
英語で「舞台」を意味する「STAGE」に「Advance」の「A」を組み合わせた造語。